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透明人間の蒸気 野田さんの芝居って、舞台美術とか小道具とかきれいだよなぁってしみじみと今回も 思いました。砂丘がそこに存在していたことに感動。そして、その中を元気いっぱいに 走ってきたケラ@宮沢りえのかわいさに驚き。筧&小西版を見て、私の中で小西ケラは もーそれはもーイメージにぴったりの非常にかわいくかよわく切ない存在だったんですが。 だから、小西ケラを超えないと思っていたんですが、超えるとか超えないとかじゃなくて 宮沢ケラも小西ケラもすごい良かったです。(ケラリーノ・サンドロヴィッチがいっぱい いるみたいだ) どうしてもRUP版とそんな間をあけずに見たと思うので比較してしまうんですが、
アキラは正直筧さんよりもサダヲさんの方が好きです。何がってのはよくわからないけど、
サダヲさんの口から出てくるアキラの台詞がとても好きだったんですよ。声・・・かなぁ?
サリババ先生は比較するまでもない。野田さん好き放題やってたなぁ。愛染かつらは高橋
さんの方が断然良かったし、ロボットものらくろも今回の方が好きです。華岡軍医は手塚さん
ぴったりで、その狂気が何とも言えない迫力をかもし出していてとても良かったと思います。
ただ、多少声がかれ気味?と思ったところはありましたが。気のせいだろうか。たーだー。
ただ、です。私はRUP版の華岡軍医を演じた関西ジャニーズJr.の村上君をかなりの掘り出し物
だったと今頃評価しております。手塚さんとは全く違った華岡軍医で、そしてかなりの
演技力だったんじゃないか・・・と思い始めました。大声を上げた時の迫力と華は、
目を奪われるものがあったし。手塚さんの華岡軍医のように狂気はなかったけど、信念の
為に盲目的になりまっすぐ突き進む姿勢はちゃんと感じられたので。まぁ、「死亡通知」に
関する部分は全部手塚さんの狂気の方が印象的で、そこだけは弱かったんだなぁと思い出して
みたり。 全体的にやっぱり野田版の方が好きなのですが、ただただ非常に悲しいのは最後の
アキラの台詞がカットされていたということが・・・。本当に撃たれちゃってるなんて。
その後のケラの台詞は切なかったし、倒れている2人も切なかったけど、やっぱり私は
あの「その手は食わないぞ!食わないぞ!」と言ってアキラが21世紀をかじるシーンが
本当に大好きだったので、どうしてもそれをサダヲさんのアキラで見たかった・・・。
不満というわけではなく、あの改変は本当にただただ悲しいわけですが、それでも
最後遠ざかっていく2人の背中を見つめている時には「それでもいいか」と思えるくらい
心を奪われていました。非常に美しいラストシーンだったと思います。幻想的で、切なくて、
悲しくも美しいラストシーンだったな、と。あれを見れたのならまぁいっかって気が
しないでもないかな。 アキラの台詞がカットされたことで、私はアキラとケラの恋が唐突なものに思えて しまったけれど、(というかアキラの気持ちが) アキラの気持ちは考えてみればケラには 伝わらないわけで、だからこそケラは21世紀をかじるわけだしねぇ。そう思うと非常に 切ないものがあるけど、でもアキラって別に普通に見えるよね?でもアキラのことはケラ以外 には見れないよね?アキラは何で撃たれると分かってながらも走ってきたんだろう? ケラが撃たれると思ったから?撃たれることがケラへの愛情の証?ん?私のこの無い頭では 何もわからん・・・。やっぱり21世紀をかじってほしかったよ・・・(´Д⊂ そんなわけで、サダヲさんにKOされて帰ってきたようなもんですね。サダヲさんって いうか、サダヲさん演じたアキラに。もう1回くらい見たかったなぁ。映像化・・・は、 無理だよね。それ以前に桜を映像化してほしいけど。 (3/24 19:00 新国立劇場) |