The Kiss Of an Invisible Man
透明人間の蒸気


数年ぶりの筧さんの主演。野田作品。もー最高。楽しみでしょうがないのに、 それなのに、ああ、それなのに。どうして見る前からこんなに不安になるのかしら。 それって製作の所に「R.U.P.」の文字が入ってるから?演出が野田さんじゃないから? ジャニーズJr.の子が出るから?ああ、不安だわ。筧さんの芝居をもっと純粋に楽しみたい。 もっと不安なんか持たずに見たいわ。なのに、ああ、それなのに。なぜに「R.U.P.」。(←やっぱりそれか)

で、まぁそんな不満不安満載で見に行ってしまいました。しかも初日から。 もー何にむかついたって芝居そのものよりも目の前の席の少年っつーかお前頭いっぺん殴らせろって いうかてめーウォークマン聞くくらいつまんねぇと思うなら劇場に来るなっていうかそんな子供 連れてくんなアホ親っていうか何でもいいからじっとしてろっていうか、まぁそんな些細なことは どうでもいいとして。(すっきりした)
まぁ・・・芝居そのものは「良い」部分と「あんまり好きじゃない」部分と「嫌」な部分がはっきり わかれた感じがしました。
っていうか、とにかく最初の3人のシーンって必要なの?あれって野田作品の時からあったのか? 真ん中の女性が英語でタイトルを言うとき、思い切りかんで言い直してましたね初日。 「おいおい」と先行きものすごい不安にさせてくれる始まり方どうもありがとう。 何もいきなり具現化してくれなくても。
あと、時事ネタっていうのかなぁ。特攻隊のことを説明してる時の「ああ、あの高層ビルに 突っ込んだぁ♪」とか「北朝鮮にさらわれたことにしちゃえ♪」みたいなのはどうしても好きに なれません。時事ネタといえ、何か不快感感じまくり。友人と「あれってどうなんだろうね」って 見終わった後も気分悪い感じ続きました。下ネタっぽいのも何か不愉快。下ネタが嫌いなわけじゃ ないんだけど、生々しかったりとにかく見てて笑えない下ネタは引くだけです。筧さんの下ネタは 誰が何と言おうと私はALL OKですが。えこひいきです、当たり前。おほほ。

もー最悪最高ダメだったのはサリババ先生演じた青木さんです。ごめんなさい。そりゃね、 野田さん演じた役です。難しかったと思う。頑張ってたと思う。だけどね、とにかくもー何がどう ダメって野田さんと比較してどうこうじゃなくて、生理的にダメなの。生理的にダメな上に 演技力でもどうよって思ってしまうので余計ダメでダメで。一生懸命なのはもうすごい痛いほど 伝わってきたんだけど、一生懸命すぎて見てて疲れたっていうか。重要なシーンもどうでもいい シーンもテンションが一緒っていうか、声が一緒ていうか。若手さんらしいのでこれからなんだ ろうけど、私にはどうしてこの役を彼に・・・?というのが激しく未だにすさまじいほどの 疑問です。

逆にすごい不安だったのに実はすごい良かったと思えたのはJr.の村上君でした。うまかった。 迫力あったし、ところどころに入るJr.ネタはまぁご愛嬌って感じなのかもしれませんが、 とにかく良かったよ。ジャニーズで1番芝居が上手な人って聞いたけど、まぁその私が事前に聞いた 噂が本当だろうか嘘だろうが(関西Jr.でだったかな?)とにかく彼はうまい。今後彼なら 「ええ?Jr.?」という不安を感じないと思う。それくらい彼は良い役者さんだと思いました。
松澤さんはやっぱり上手ですね。足を骨折してらしたのがちょっと残念ですが。でも太ったね。

筧さんは顔でかい。あ、いやまぁそんなことはいいのだが、あの年であれだけ動けるってのが すごいやね。で、やっぱり声が好きだなぁと。何で歌歌ったり空飛んだりしてんのか疑問でしたが、 とにかく板の上に立つ筧さんってのはこんなにも私のツボをヒットするんだなぁってしみじみと 思いました。それだけで十分。筧さんが舞台に立ってくれるだけでそれだけでこれだけ嬉しいってのも どうかと思っちゃうほどに嬉しかったです。

で、今回そんな筧さんへの愛をも超えてしまうほどに私のツボをヒットしたのが小西さんでした。 もー素敵。かわいいし、上手だし、声の使い分けすごいし。彼女に泣けた。彼女に泣いた。 あの役は彼女のために存在したのじゃないかと思うほどに、はまり役だと思いました。"神様"の 気配がどんどん遠ざかってしまうことを、悲しそうに呟くあたりからもー私はダメでしたね。 野田さんの言葉がきれいだったってのもあると思うんだけど。昔の作品だからか、言葉遊びも 多いし言葉が難しいので「?」ってなるシーンは多いんだけど、でも何か理由もなく感動して しまった。
20世紀の梨を食べて100年の眠りについたケラを、「俺はその手には乗らないぞ、 俺は食べないからな」とロミオとジュリエットのロミオを否定しながら喋った直後、その梨を 掴み食べた瞬間に涙が出た。わかってたけど。きれいだった。

でも、あのシーンの後余韻なかったね。あの後は何を意味するの?100年経ったの?それとも 奇跡が起きたの?よくわからないー。っつーか、あの最後のBGM・・・ベタすぎ。あれはむしろ 感動が急速にぴゅーって冷めていったというか。あの映画が好きな私、サントラまで持ってる 私としては、あの音楽を聴きながら「あー家に帰って映画借りてこよう」と思ってしまいました。 いくらロミオとジュリエットと言っても、あそこまでメジャーになった「ロミオとジュリエット」の 映画音楽使うことないだろうよ。・・・なんて思っちゃったり。

でも感動した。でもやっぱり野田作品は野田演出で見たいと激しく思いました。

(11/16 19:00 青山劇場)(11/28 19:00 青山劇場)

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