[ 八月納涼歌舞伎 第三部 ]


久々の歌舞伎座&歌舞伎。もちろん目的は野田版歌舞伎なんだけど。でへ。だってその野田版歌舞伎に染さまも出てるんだよー。だったら見なくちゃ!って感じで見てまいりました。

まず「勢獅子」。私、花道横の良席だったのですよ!だから、あの大勢がぞろぞろ花道を歩いて登場するシーンはまさに圧巻でした!すげぇ!!
私、基本的に歌舞伎は舞が好きみたいで、だから勢獅子はとても楽しかったです。コミカルな動きから「美しい」と思える舞からもう盛りだくさんで。で、やっぱり獅子が登場してからが1番良かったかな。だってあの獅子かわいすぎ!耳とかパカッとあけたりね。途中でぐでぇと寝るけど、あの時がかわいすぎてかわいすぎてもう!!しかもその頭を染さまがやってるのが非常に愛しかった私です。ぷぷ。

で、「野田版研辰の討たれ」ですが。もう!もう!なんていうか!亀蔵さん恐いし!(←それが最初か) っていうか野田さんは歌舞伎だろうがなんだろうが上手だなぁ・・・というのが1番ですかね。とにかく笑いました。こんなに笑った芝居は歌舞伎とか普通の芝居だろうが何だろうがこれが久々!ってくらいです。勘九郎さんはかわいかったし、染さまも良かったです。最初の道場での染さまと勘太郎さんの殺陣のあの速さ!新感線もびっくり!ってくらい早くてかっこよかった。福助さんはもう最高でした。前半も後半も福助さん最高。染さまに片足上げて抱きついた日にゃ、「あんたなら許すよ」って感じでしたもん。でへ。
舞台美術も相変わらずキレイで、さすが野田さんって感じ。舞台の始まりからそうなんだけど、特に舞台一面がもみじになった時は・・・。ああ、桜がぁって思ったし。思わず「今度はもみじが降りしきるのだろうか?」と思ってしまったし。
とにかく笑わせて笑わせて、「私は犬でございます」と死にたくないあまり卑屈になる辰次が段々哀れに見えるっていうか、何ていうか何とも言えない気持ちになって・・・。その周りで「殺せ!」とはやしたてる群衆も笑わせてくれるんだけど、それに笑ってる自分にもちょっと恐いなぁと思ったり。で、「犬」だから殺さないとする染さまと勘太郎さん。それを意気地なし?とさげすむ群衆、次の仇討ちを探していなくなって・・・。1人静かに今自分が生きていることを喜ぶ辰次。そして、そんな静けさの中花道をすごい勢いで駆け戻ってくる2人、そして斬られる辰次・・・。あの静けさと何とも言えない感じ。さすが野田さんでした。仇討ちを果たした後も決して喜ばない2人。何か見ていて「何が正しくて何が間違ってるのか」が全然わからなくなりました。照明もすごく良かったし。斬られた辰次がモノクロームに見える照明で、一層後ろのもみじが明るく見えて・・・。せつないというか、なんというか。
最初に書いたけど、私は今回幸運にも花道横だったのですね。だから、最後2人がすごい勢いで戻ってくる時本当「な、何事!?」って感じで(すごい音だったし)、わけわかんないままに辰次も斬られてしまったので本当、客席で「ぽかーん」として見てました。元々この演目知らないので、辰次が殺されるとは思ってなかったんですよ。だから想像してなかっただけに、ましてそのちょっと前までの笑いばかりの雰囲気から急激に一転してしまったので本当びっくりでした。息を呑むというか。正直たぶんついていけてなかったと思う。頭がついていってないんだけど、とりあえず感情がついていこうと必死だったというか・・・。だからあんなにも舞台に集中できたのかなぁ。わからん。
あんなにせつなくて、あんなに思わず何もかも忘れて見入ってしまうラストシーンってやっぱり野田さんだからかなぁと思いました。本当、我を忘れて見入ってましたね。あのもみじが結構鮮明に心にやきつけられました。桜の次は本当にもみじだよ!しかも降りしきるかと思うと1枚だけ・・・。(でも糸が見えちゃったわ)

冷静に戻ると、あの最後花道をすごい勢いで駆け戻ってくる染さまは本当にかっこよかったです。かっこよすぎてどうしよう、もうもうーって感じ。思い返すと「阿修羅城の瞳」の染さまを思い出すね!それくらいかっこよかった。きゃーきゃー。

それにしてもギャグは本当に多かったけど・・・。あのダンス(だんまり?)を練習する風景を見てみたかった。皆どんな感じであれを踊っていたんだろう、普段は絶対にないだろうし(笑)。色々普段の歌舞伎らしからぬギャグが多いだろうから、そういうのをいっぱい見れて楽しいー。演じてる役者さんも皆楽しそうだったし!特にスキップする三津五郎さんとか(笑)。
でも、「歌舞伎役者の妻になると、国土交通省大臣にもなれるのよ!」ってギャグは・・・。あ、あれはいいんですか?客席で聞いてて一瞬ドキッとしてしまった(^^;

(8/29 18:00 歌舞伎座)

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