[ 食卓の木の下で ]
遊◎機械/全自動シアター


3度目の遊◎機械。そのうち1回はプロデュースだから、細かく言えばこれが2度目の体験。昔学生の頃にTVで放送した遊◎機会の芝居を見たことあるけど、何か静かで好きじゃなかったんだよね。だけど今は・・・。好きっす(^-^; たまんねぇ、こういう雰囲気。まぁ1番好きなのはやっぱり「S」なのかもしれないけど、でもこれもすごくいいなぁー。しみじみ。白井さんはやっぱりいいなー。高泉さんにいたってはもう脱帽。すげぇ、あの人。老女・30歳?以上の女性・10歳の少女を全て演じ分けてしまうこのすごさ!10歳の少女なんて、私には本当に少女にしか見えなかったよ。(無理があるという意見もあるにはあるが)

結構Heavyなお話だったように思います。幸せな家庭が「弟の死」という現実を前に崩壊し、そしてその心の傷をずっと抱えつづけた女性の話です。弟の死のシーンでは思わず目が潤みました。何ていうか、明るく楽しい家庭の1シーンが非常にせつなく儚く描かれていたような気がするんですよね。たとえば主人公の駄々をこねるシーンとか、非常に「ああ、私もそうだったよ」と思うくらい不変的というか、そんな感じがあって。そんな当たり前の、でもちょっと幸せな家庭が壊れていくってのは見ていてつらいというか・・・。弟が死んで、家庭の空気が一変してからのシーンは何かせつなすぎてどうしようって感じでしたもん。

何か、何書いていいのか正直わかってないんですよね。重たく、でも何かすごい暗いまま終わったわけでもなく・・・。ずっと彼女は傷を抱え続けたままだったけど、それでも最後の最後にようやく自分の傷を自分で受け止めることができたわけで。アンケートに書きましたが、私がこの芝居を見て思ったことは「幸せにはいろんな形があるんだなぁ・・・」ということでした。私はこの芝居を、「幸せの芝居」だと思ったんです。悲しくなる出来事はいつでも誰にでもある。傷ついてどうしていいのかわからないことだって誰にだってある。それでも、最後にその傷を抱きしめて笑うことができるかどうかが大事っていう・・・。ああ、何書いてんだかよくわかんない(汗)。
幼い10歳という少女の心に、「自分のせいで弟は死んだ」という傷を抱え(実際にはそうじゃないんだけど)、そのせいで家庭が崩壊し、幸せな結婚も全て手にすることがなかった主人公が最後に一緒にいたい人と一緒に時間を過ごすことを選ぶ。私は、それはとても「幸せな選択」のように思えたんです。たとえそこに至るまで時間がどんなに長くても、それからの時間がどんなに短くても、それでも、彼女は幸せだったと。そう思いたいし、そう思える気がするのです。

本当に何書いてんだかよくわからん(汗)。

パンフレットに書いてあった言葉がとても印象的なんですけどね。「思い出すことは生きること。生きることは、思い出すこと。」
私もたくさんのことを思い出しながら、過去を考えながら、そうして生きているんだなぁ....と帰り道ぼんやりと考えながら帰ってきました。

とても良い芝居でした。

(4/25 19:00 青山円形劇場)

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