竜馬の妻とその夫と愛人/東京ヴォードビルショー
(10月27日 19:00 本多劇場 席番忘れました)


初三谷作品観劇。なのでこれがいつもの三谷作品ぽいのかどうかすらわからんです、私。(「天国から北へ3キロ」のみVideoで見たことあるけど)
それにしても、面白かったです。素直に。何か、こう疲れずリラックスして見れて、けれど要所要所はきちんと抑えているというか。面白いんだけど、それよりも「上手い!」って気持ちの方が強いかもしれないです。

「阿修羅城の瞳」で阿部晴明をやった平田満さんですが、今回は何とも情けない役でした。話は、明治時代京都のボンボンと再婚した坂本竜馬の妻、おりょう。その2人の家に竜馬の部下(とでもいうのか?)の佐藤B作が訪ねることから始まります。けれどそこには旦那の平田さんしかいなくて、しかもすっげぇ貧乏暮らし。おりょうはおりょうで毎晩飲み歩くわ不倫はしてるわで、すさみきっているという感じです。で、竜馬の没後記念式典かなんかにおりょうに出てほしいと頼みに来るんだけど。
竜馬死後土佐の人たちが手の平を返したようにおりょうを冷たくあしらい、それをずっと許せずにいるおりょう。だから式典に出るなんて冗談じゃないと佐藤B作を突っぱねます。佐藤B作はB作で、おりょうが乱れきっていて坂本竜馬の名前を汚すようであれば即刻切り捨てろという命令まで請け負っていたりします。で、そんなこんななやりとりが続いた後、おりょうの現在の不倫相手が登場します。これがまた身なりも口調も全てが竜馬にそっくり。おりょうはもうベタ惚れのそぶりをしています。最初は反対していたB作も、不倫相手に「おりょうさんをおまかせします!」とか言っちゃったりします。
しかし、結局その不倫相手が単なる竜馬オタクだと判明、で、またごちゃごちゃするんですけどね。

それにしてもあめくさんカッコ良かったなぁ・・・。「私は坂本竜馬の妻よ!」と啖呵を切る所なんてしびれましたわ。いつだって坂本竜馬だけに惚れていて、それゆえボロボロになっているおりょう。そしてそんなおりょうを「僕は君を愛している」と言う平田さん。その告白がまぁ某ドラマの武田鉄也にそっくりだとそれはそれは評判ですが、確かにその通りだ。その時の平田さんのセリフの、「竜馬は僕より何でもすぐれているけど、僕はたった1つだけ竜馬に勝てるものがある。僕は生きている」ってな言葉はねぇ。あふー。卑怯だわん。泣けちゃったよ。まさか泣ける芝居だとは思わなかったよ・・・。

最後のオチは素晴らしかったです。かなり笑いました。
それにしても、平田さん情けなかったなぁ。「僕はねぇ」なんて口調があまりにも意外で意外で。僕って、あなた。で、相当年上の男性に対してこの言葉はいかんかもしれないですが、当然「かわいかった」です。旦那にするのはゴメンですが。

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