[ オシャマンベ ]
シアターキューブリック


誰かこのタイトルの意味教えてください。見終わった今でも全然わからんっす。

このシアターキューブリックの芝居は2度目。前回見たのは旗揚げ公演で、その時私はそりゃぁもうボロボロに書いていたような気が・・・。突っ込み所が満載すぎてもう「ここまで書いたら悪いかなぁ」と思いつつ書いてしまったのよね。書かずにはいられないというか。で、今回もそうなのよ。いや、前回見た時と比べて非常に面白かったのね。そりゃまだ3公演目。つたない部分は多いし演技もお世辞にも絶賛できるほどじゃないし、色々あるんだけど、でもおもしろかったのだ。少なくとも私にとっては。でも相変わらず突っ込み所満載すぎて書かずにはいられないのだよ。・・・まぁね。この突っ込み所満載ってのがこの劇団の良さなのかもしれんね。(←皮肉じゃないよ)

「オシャマンベ」というタイトルから想像する話ってなんでしょうね。とりあえず私は何も想像できない上に、「つまらなさそう」って印象持ちました。
芝居の方は壇ノ浦の合戦から40数年後、魂となった源氏と平家が和睦の道を進める所から始まります。(うわー、キャラメルの「グッドナイト将軍」みたいー)と思ったのは確かなのですが、まぁそれが続くうちに突如照明が危なくなります。消えかかるというか。「ん?」と思うと舞台上で役者も「あれ?」という顔をしています。おかしいなぁと思いつつ芝居を見ていると、突如クライマックスっぽいシーンに変わります。展開が速すぎてついていけねぇとかブーブー思ってると今度は完全に照明が落ちてしまいます。演出かと思うと役者の小さな声が聞こえてきました。「・・・続けよう」 うわっ!事故だ!照明事故だよ!すっげぇ場面に遭遇しちまった!というのも、以前私はとある芝居で照明のトラブルで開演40分押しってのを経験していたからなおさらそう思ったのです。どうしていいかわからず友達の顔を見たりしていると、何とか照明復活。おろおろした役者たちも何とか芝居を続けます。するとヒロイン突然口に手を突っ込み舞台上で吐く寸前。役者たち「え?え?」と素の表情。私たちも「は?」って感じ。何とか無理矢理芝居を続けると、ヒロイン突然奇声を上げてぶっ倒れます。袖から私服の人は飛び出してくるわ、「救急車!」という声は飛び交うわ、慌てふためく役者たち、ざわざわする客席。「え?やばいんじゃない?」という声が観客席からも聞こえだし、私も思わず帰る準備しちゃいました。公演中止なんかなーと。でも、ヒロインを運んで楽屋まで行くかと思ったら舞台袖に寝かせてるだけだし、そういえば前説で「いろんな仕掛けがあります」って言ってたし、これって演出?と思ったところで、この劇場の支配人と名乗る男性が飛び出してきます。本当に演出かよ、リアリティありすぎてひきました。思いっきり。
結局は「学校の怪談」みたいなもんで、その劇団が昔その劇場でその芝居を上演中に、ヒロイン役をやった女性が突然死してしまい、それ以来その芝居は封印していたんだけどけじめをつけるために再度上演したら死んでも死にきれていないその女性が今回ヒロイン役をやった実の妹に乗り移ってしまったという幽霊話でした。で、どうして「オシャマンベ」?

結構途中までぐいぐいひきこまれました。ギャグは相変わらず極寒で涙出そうでしたが。この劇団はギャグやらない方がいいのに。寒すぎて死ぬ寸前なのに。見ていて悲しい気持ちになるのに。

どうでもいいですが「あ、この芝居『学校の怪談』みたいだ!」と思えば思うほど、(幽霊に乗り移られた演技で恐がらせている感じ?)笑いをこらえるのに必死になる私。いや、演技は上手だったんです。上手だったのがなおさら受けてしまって。す、すいません(汗)。恐いっていうよりも何か本当に夏特例の怪奇スペシャルとかそういうの見ている感覚になっちゃって、何か笑いたくなっちゃって恐怖シーンが進めば進むほどにやける私。何か激しく間違っている、私が。
で、最初芝居なんかに興味を示さなかった妹は、姉が死んだ後姉の好きだったものを好きになろうとして芝居を始めたらしいです。そこまでは結構「ええ話や」って感じで進むんですが、「私、お姉ちゃんの好きだったもの好きになったんだよ」と言って芝居以外の「好きになったもの」を教えてくれます。
「お肉とか、相撲とか」
何を好きになったのか語らなかった方が感動できたような気がします。
別にお肉を好きになることや相撲を好きになることが悪いってわけではありませんよ、もちろん。ただ、あえてそれを大声で叫ばれても唐突すぎて感動できねっつの。芝居に関しては演劇部の部員なわけだから感動できるのだ、伏線あるもの。伏線もなく突然に「肉」だの「相撲」だの言われても。本当はもう1つあったのですが、忘れてしまいました。肉と相撲が強烈すぎて。

あとその姉妹の両親が出てくるのですが、父親が姉が大好きだったみたいで姉の乗り移った妹を抱きしめ、髪を撫でながら顔を近づけ「お父さんはお前がいないと1人ぼっちになって寂しいんだよ」と言います。Very変態ちっく。気持ち悪いよー。あのお父さん気持ち悪い。幽霊より何よりあのお父さんが1番恐いよ。しぐさも言い方も全てが気持ち悪かったです。演じた役者さんすいません。でも旗揚げ公演で主役を演じられた役者さんですが、どうも生理的に受け付けないようです。本当すいません。
まぁそんなわけで、最後お姉さんを成仏させようと皆でその芝居のラストシーンを上演しようとします。で、お姉さんも出てきて(よく出没する幽霊さんです)演じるのですが、さぁいよいよラストだよ!という所で散々邪魔してきたお姉さんは「もういいの」と言って演技をSTOPしてしまいます。「で、そのラストシーンってのは結局どんなんなんだよー」と客席でたらちりさんが思い出した頃、突然姉・妹・その2人が惚れている先輩の3人トライアングルに光が当たり周りの役者さんたちがスローモーションで何かを群唱しはじめます。セリフずれてて何を言ってるのかわかんなかったのですが、とりあえず笑顔の3人でいきなり暗転。そこで幕となるのです。・・・わからん。わからんかったよー。あのラストシーンの意味がわかんないよー。お姉さんは成仏したってことなんかい?あんだけで成仏できるんだったら、もっと前から成仏できていたんではないだろうか。だいたい何で好きな人がいてその芝居が演じたくて幽霊になっていたお姉さんは、演劇部の部室とかその人とかじゃなくて、劇場に残ってたんだろう。ほいでその劇場で演じられる幾つもの芝居を邪魔していたなんて、劇場主からすればいい迷惑じゃんかねぇ。なのに劇場主はその幽霊に非常に寛大なの。寛大なのはいいことだけどさー。んー。ちなみにこの劇場主演じた渡辺さんは今後が非常に楽しみな役者さんです。上手だし、安心して見られるし、私には1番ツボったです。でへ。

まぁとりあえずラストまでは結構面白かったよ、本当に。途中かなり中だるみしてだらけてしまいましたが、それでも旗揚げ公演よりはとてもとても良かったです。ラストは何か無理矢理収束させただけって感じがありありと出ていてちょっとね・・・って思っちゃったけど。他にもまぁたくさん突っ込みたいところはないわけじゃないけど、まぁそんな気にならない程度です。とりあえず「お肉と相撲」を超える突っ込み所は他にはないってことで。あ、序盤のその照明と倒れる演出はやりすぎなんじゃないかなーと正直今でも思いますけどね。観客騙すにしても、私はちょっと後味悪い。

で、結局「オシャマンベ」って?
2001年最も「芝居のタイトル」と、そのタイトルから受ける「イメージ」と、実際の「ギャップ」の激しい芝居でした。役者たちが北海道の長万部まで取材に行ってるのですが、その長万部とオシャマンベはどう関係するのか、きっと永遠の謎なんでしょうね。

(8/6 19:00 新宿シアターモリエール)

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