[
日本の女 ] 初阿佐スパ。最近初見づいてるなぁ(そんなこともない)。作・演出の長塚圭史さんは、私はまず役者として見ちゃったんでそっちの印象が強くて。どんな話作るのか全く知らなかったんだけど、評判いいのでとりあえず見てまいりました。(えんぺでも評価高かったしなぁ) STORY うひゃー。文字にしてもブラックでダークな話だなぁ。救いがないね。その割には見ている間ずっと笑いっぱなしだったんだよね。この話で笑っていいのか?と思わないでもないけど、会話のテンポというかそういうのがすごく上手で、笑わずにはいられないんだよね。長塚さんの演出は上手だわ、マジで。2時間10分ほどの芝居だったんだけど全然(大震災起きるまで)飽きないんだもん。いったいこの先どうなるんだーって思いながら見入ってしまいました。個人的には大野演じた長塚圭史さんがとにかく素敵!って感じだったんですけど。えへ。大野が奈津夫に言う「このド素人ー!!」っていうセリフで思わず噴出して笑ってしまった。もうあのシーン超大好き。でも文字にすると何で面白いのか全然伝わらない。ああ、くやしい。 大震災起きた後は何か全く別物と言いたいほど展開の違う話になってしまいました。笑ったりする辺りは全然変わってないんだけど、話としては私は震災が起きずに終わらせてほしかったなぁ・・・と思ってしまいます。(その前のひきつけ方が「お見事!」というほどだっただけに) 帰り道、奈津夫や千葉・田中、五十嵐や皆が家での妙子を知りつつも普通に日常を送っていることを考えたら何だかぞっとして恐くなった。日常の中に潜む狂気や、人間の根の深い感情とか何だかそういうの色々考えて恐くなってしまって。そう思うと、妙子をめった刺しにしたり蹴ったりしながらも最後まで妻を愛し仕事にも行かず妻の側を離れず、愛しそうに妻の傷の手当てをする矢部父の方が恐くないのかも・・・と思ってしまった。この感情そのものも間違ってるんだろうけど、矢部父の方が倒錯した愛というか狂気を持っていることが鮮明だからかもしれない。他の人は、狂気を持ちつつ表では平常の顔を保てるだけ恐いと思うのだ。ラスト「妙子LOVE!!」と叫ぶ矢部父に嫌悪感を持たないのはそういう理由なのかもしれないなぁ。(まぁ、お芝居だからだろうでしょうけど) しかし後味がとても重いーという芝居ですね、これ。おもしろいんだけど。笑ったんだけど。相当笑ったんだけど。っていうか、阿佐ヶ谷スパイダース好きになってしまいました。次回も行くぞ! P.S. 劇中散々妙子のことを「しぶとい」「丈夫」と言いながら蹴ったり殴ったり虐待してるわけですが、簀巻きにされたり病院にも連れて行ってもらってなかったにも関わらず妙子はむくっと起き上がりスタスタ歩ってタバコを吸ってましたね。その後五十嵐を誘う余裕まであるし。客席で見ていた私ですら「しぶといな」「こいつ本当に丈夫だな」「嘘だな」と思ってしまいましたよ。いくらなんでもあそこまで丈夫ってことはないだろう、死ぬって普通。 (11/15 19:30 ザ・スズナリ) |