夢の仲蔵/梨苑座
(9月23日 12:00 日生劇場10列20番にて観劇)


パパによるパパの為の芝居。それがこれ。しかしそれは別に不満でも何でもないっす。 それでいいんじゃないかな、これは。ただ欲を言えば当初言われていた「仲蔵VS.五代目團十郎」 という図式がほとんど見えなかったこと。仲蔵が團十郎をうらやんでたりライバル視しているのは よくわかるのだが、團十郎の方にあんまそれが見えないんだよね。残念なり。
というか、そもそもVS.にしようにもほとんど染さま出てこないじゃん。團十郎不在でライバル関係を 表現するのは無理ありありだと思うね。しょうがないんでしょうね、オリジナルの部分の稽古には 「阿修羅城の瞳」に出ていた染さまには出れなかったんでしょう。その分劇中劇で染さまを 堪能してみましたが。

劇中劇の比率がすごく多くて、オリジナルの仲蔵の部分がちょっと薄いかな。劇中劇は初心者 向け?ってくらいメジャーシーン多いんでしょうが、仲蔵の部分は初心者にはわかりづらいとこ 多し。おかげで2幕は眠い眠い。それは私が悪いんだが。劇中劇になるとハッと目が覚めるのね(笑)。 できれば劇中劇1本に絞ってじっくり見たかったな、って思います。

まぁ劇中劇について言えば、染さま舞が美しすぎます・・・。ひー。特に「道成寺」やばいほど 美しい。何ていうのかなぁ。確かに染さまが舞っているんだけど、染さまじゃないような。 男性なのに女性のような、女性のようなんだけど女性じゃないっていうか。うー、上手く言えん。 この世のものとは思えない美しさっていうのかな。私が感じたのはそれが1番近いかも。
最後の「関の扉」の墨染もこれまた美しい。ひえー。この人は何?何?何でこんな色っぽいの?何で こんな美しいのーっ!?と思いつつ、髪の毛がばさっと落ちてポニーテールのようになった瞬間、 私は勿論「出門様ーっ!!!」と思っておりました。ええ、女装の出門。舞う出門。

パパの迫力はすさまじいものがあった。染さまはまだパパを超えてないなぁーって悪いけど 思ってしまいました。さすがです、パパ。でも舞は圧倒的に染さまの勝ちですが。それにしても、 女形でない染さまであれだけ道成寺の花子とかが美しいんだから、女形の人の演技ってどうなんでしょう。 「道成寺=中村シカン(←漢字は後で調べます、ごめんなさい)」と言われるだけの芝居をしている 人の演技を見たらどうなっちゃうのだろう。27歳の若さと72歳の熟練した舞の違いがあるのかしら。 個人的に尾上菊之助さんの舞が見てみたいのだが。だがだが。それにしても、あの染さまの舞を 見れただけでも私には12,600円の価値はあった。ごめん、パパ。

しかし歌舞伎ってアクロバットができないといけないのね・・・。道成寺で人間を持ち上げて 人の肩に頭を乗っけて逆立ちしている人たちを見てしみじみと思った。 「これをする意味は?」と。雑技団か、君ら。

(染御殿のレポと内容一緒です)

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