真昼のビッチ
~ The Bitch Shouts in the Midday. ~


::MEMOに書いた感想 → 「真昼のビッチ」の感想::

相変わらず暗い芝居だなぁ('A`) 暗いっていうか猥雑で暴力的で刹那的な感じ。何も救いもないよね、相変わらず。 そこがこの人の作る芝居の魅力なのかもしれないけど。

「私は完璧に嘘がつける子だった」という台詞は、今思い返してみてもつらい言葉だなぁ。それがどういう意味を持っているのかが ラストにわかるわけだから、その選択をしたという事実は非常に見ていてつらかったよ。姉さんが本当に幸せそうな笑顔をすれば するほど、妹の選択がより悲しく際立ってた気がする。

この芝居は本当に女優陣お見事!って一言につきる。全員良かった。あ、別に男性陣が悪いってわけじゃないのです。 男性陣は男性陣で非常に良い演技だったと思うし。まぁ、つまり役者さん全員満足してますって事なんだけどさ。ただどうして あえて「女優陣」と言ったかというと、MEMOにも書いたけど千葉さんと聖子さんだ。この2人がかっこよすぎて私は大満足なのですよ。 2人の言葉の中に、結構きつい一言があったりとかさ。聞いてて何か痛い、みたいなね。あの2人がいなかったらまた感想は 全然違ったんだろうなぁ。

暴力的だったりグロい演出があったりで評価は分かれるのかもしれないけど、私の周りにも「いやだ」って言う人確かにいるし、 でもこの人の芝居は何か最後に「悲しい」って感想が残るので私は好きだ。悲しくなりたいわけじゃないんだけど、何だろうな。 何て言えばいいのだろうかね。人間の持つ汚い部分をこの人の芝居は何も隠さずにさらけ出してるわけで、そういう欲望の塊みたいな 人たちが織り成す芝居ってのにある種見ていてすっきりするものがあるのかもしれない。こういうのばっかり見てたら心も荒みそうだが。 偽善が満ちた芝居がある中で、こういう逆に欲望が満ち満ちてる芝居があっても良いんじゃないかなーって。
汚れた感情が行きかってる中で、姉の為に狂ってるという嘘を突き通す決心をした妹の心や、何て言われようとも自分の育った 町を護る為に犯罪を犯す女や、何のつながりも義務もないのに一緒に犯罪を犯してしまう男の気持ちや、たとえそれが激しく 間違っていても狂って誰でも攻撃的になってしまうほどに旦那を愛していた女。

そういった気持ちが、少し美しく見える事もあるんだな。

(7/21 シアターアプル)

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