君のヒトミに恋してる
シアターキューブリック


シアターキューブリック3回目の観劇。過去2回散々突っ込んだわりに3回目を見に行くあたり、 私はこの劇団が好きなんだろうか。謎だ。(←謎に思うなら行くなよ) ま、何ていうんですか。 「ラブストーリー」なるもの久々に見たくなったのですよ。で、見に行ってみたわけですよ。ええ。 今回は突っ込まない・・・わけないし。ああ、もうどうしてこうも この劇団の芝居は突っ込みどころ満載でレポ書くのに困らないのか教えてほしいわ。劇団側から 見たら「大きなお世話じゃ、アホンダラー」って感じでしょうが。ごめんなさい、先に謝ります。
さ、謝ったところで好き勝手書くか。(←最低)

今回主人公は4歳の幼稚園児の娘を持つパパ。役者さんは旗揚げ公演で主役やった方です。 「誰がトヨエツだー!」というギャグに私が殺意を抱いた方ですね。ついでに「オシャマンベ」で 私が「きもい」と表現させていただいた方です。従って、「うわ、こいつが主人公かよ」と 最初から嫌な感想満々。っつーか本当ダメなんだ、この人。もーこればっかりはこの人は何も悪く なく、単なる「生理的に受け付けない」って話なんですが。人を人として否定して本当すいません、 とも思うんですけどね。ダメなものは本当にダメで。ごめんなさい。また謝っちゃったよ。
で、その4歳の娘はとてもかわいかった。かわいらしくて、大人な女性のに「かわいくて いいなぁー」ってしみじみと思いました。好演ですね。ただ、「あんな4歳児は絶対にいねぇ」 と声を大にして言いたいです。

設定としては、妻に先立たれた親子なんですね。んで、娘の幼稚園の先生が諸事情っつーか 多分実家に戻ってお見合いかなんかするんだと思うけど(忘れました)辞めるのです。んで、パパと 先生が初めて会うんですが、顔を見た瞬間お互い「あ・・・」と見つめあったまま動きが止まります。 過去の恋ですね!?わくわく。その日からパパはもう先生のことばっかり。先生もパパの ことばっかり。(と言っても確か2日間くらいの話だったと思うけど) 妻に先立たれたショックで、 妄想まで見てしまうほど(あからさまに妄想としか思えないのだが一応妄想なんだとネタバレ されるのは最後の方) 妻が好きだったのにそれでも「先生アイラビュー」ってなるくらいだから、 よっぽど過去に強烈にお互いを思っていたんだろうと思いきや・・・。だって、お互い再会して 「あ・・・」で動きが完全STOPですよ!?で、どんな程度かと思いきや。
・高校が一緒
・お互い思いを寄せていた
・パパはラブレターまで書いた(しかし渡せず)
・特に仲良かったわけではない
・というか、ほとんど話したことがない
・11年ぶりの再会、その間1度も会ったことがない
・・・それで?それで再会したら見つめあって動きが完全STOP?先生、田舎へ帰る決心が鈍って、2人 で買い物の帰り道「会わなければ良かったよ・・・」と昔の気持ちがぶり返して泣き言?パパは パパで先生が田舎へ帰る日いてもたってもいられなくなり娘の「頑張って!パパ、先生に思いを 伝えてきて!!」というそんな感じの励ましによって駅まで猛ダッシュ?(この点でこんな4歳は いないだろうと断言) 嘘だ(怒)11年ぶりですよ、11年ぶり。 お互いの愛を確認しあっててそれなのに引き裂かれて11年ぶりだったらわかります。ですが、です。 この2人はお互いの気持ちを伝えずそのまま卒業した、淡い恋の対象じゃろうが。 好きだったのに気持ちを伝えられなかった。「あの頃は若かったからね」程度に懐かしむのも ありだと思う。そこから大人になった2人が愛を育むのもありだと思う。だが、この設定は 過去の思いが再燃して止められなくなった2人って感じだった。そんな燃え上がってもう止まらない ってほどの思いを、2人の思い出話からは一切感じ取れなかったんですけども。 とりあえずありえねぇ。恋する人の気持ちは人それぞれで、何を切なく思い、何を乗り越える のかは本当に人それぞれだからこの2人の設定もありって言えばありなのかもしれない。ただ、です。 だがしかし、です。どー考えても「ママが死んでも尚、ママだけに恋しているパパ」って設定なのかと 思っていたのに!!あっさり忘れやがって!!奥さんは?奥さんの立場は!?パパにとって先生は 初恋の人で、再会した後はその時の好きだという思いが止まらず、先生駅まで追っかけちゃう。 で、奥さんは?あーもう女として許せねぇ。自分が死んだ後に自分の旦那がそんなことしたら 許せん。旦那の幸せを願うとか、その辺とは何か違うの。うまく言えないの。先生に再会した後、 パパから「ママが大好きだったんだ」という思いが一切感じられなくなったのが痛いの。言葉で 口にしてても感情がこもってないの。その「ママが好きで」と仮に言っていても、その言葉の裏には 先生がいるの。先生と幸せになりたいって願望がめちゃくちゃ見えてるの。あんな妄想見るほど 奥さん好きだったのに。いや、そりゃいつまでも死にとらわれちゃいけないとは思うけど、確か死んで まもない設定なのに、それはいくらなんでも奥さんかわいそうすぎるよ・・・って思えて。 怒りにも近い。だいたい独身の先生は11年間誰とも恋してないのかよ。パパ見て動きが止まって たかが再会しただけ(それ以外の事実なし)で田舎に帰るの躊躇うくらい、11年間パパのことだけ 考えて生きてきたのかよ。いや、そうでなけりゃいけないって言えないし、わからんけど、でも ただの淡い恋としか思えない設定で、パパはママの死をものすごく悲しんで壊れちゃうほどに 好きだったのに、それなのにほとんど話したこともない性格も知らない仲良くもないそんな相手と それも11年ぶりに再会してママの死を乗り越えられてしまうってのが理解できないのだ。ママとの 結婚生活はなんだったのだろう。11年前の淡い思いに負けたってこと?としか思えなくて。 わかんない、私が間違ってるのかもしれない。この設定に共感して涙したり感動した人が9割で、 私は残りの1割の人間なのかもしれない。「お前、恋したことねぇだろ」って言われちゃうのかも しれない。でもそれでも、理解できないものは理解できない。というか、愛する者を突然失って しまった悲しみが、11年前の淡い恋の対象に再会したくらいで一瞬でふっとばされてなりふり構わず 追っかけてしまうようなそんな軽いものだとは思いたくないだけかもしれない。
しかしやっぱり何度も思う。その先生は11年間で他に好きな男がいなかったのか。まったく。

で、まぁ先生を追いかけて駅まで来たパパは、最後電車の中に先生の姿を見つけ、大きな声で 彼女の名前を叫びます。すると振り返ったのは・・・先生ではなく、死んだ妻でした。・・・え? これってどう解釈すればいいのかしら?結局間に合わなかったってこと?それとも妻との決別? もし後者だったら(激怒)。何だかなぁ、全然意味がわからんラストでしたね。
あと、心理描写シーンで突然ホラーになったのは何だったんでしょう。意味わからん。

長々と突っ込んだってよりは怒りに近いものを今回感じたのですが。それにしても3作見て、3作 とも相変わらず適当な脚本っぷりですね。役者さんも目だって上手にならないし。ギャグ寒いし。 何で私は3作も見ているんだろう、としみじみと考える夜。

こんなもんをラブストーリーとは呼びたくないし、仮に呼ばれてても共感したくありません。

(10/4 19:30 シアターサンモール)

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