[ ジンジャーブレッドレディはなぜアル中になったか ]
劇団M.O.P.


初M.O.P.!初マキノノゾミ作品!長い!10分の休憩入れて2時間半かぁ。久々にお尻が痛くなってしまった。ですが、すごかったよ。おもしろいけど「すごいおもしろい!」ほどではないの。だけどすごかった。何がってもう、キムラ緑子さんが。
小市さん初生見(変な日本語)だったんですが、「12人の入りたい奴ら」でしか知らなかったのでその違いとはもうびっくりびっくり。マキノノゾミ役だった小市さんは、最初出てきて色々と説明してくれるんですが、何ていうか笑顔の素敵なほのぼのとした人って感じでしたね。小市さんが呼んでエヴィ役のキムラ緑子さんが出てくるんですが・・・。ま、まぁナイスバディ!スリットにドキドキ。歌もすごい上手!しかし金髪強烈な。な、なんだかなぁ・・・という不安満載。そんな始まりでございました。

これはニール・サイモンの「ジンジャーブレッドレディ」という芝居の創作前編にあたるそうです。ですんで日本人が作った「海外翻訳劇」って感じでした。登場人物金髪だったりするんですが、何ていうかいやぁもう、似合ってない似合ってない。化粧濃いのはいいのかもしれませんがとにかくヴィジュアル的に「何か違う」。あまり海外翻訳劇を見に行かないのでなおさらぴんと来ないのかもしれませんが。
ジンジャーブレッドレディは、エヴィがアル中施設から出る所から始まるそうです。で、この芝居はエヴィがアル中で施設に入るまでを描いています。エヴィ役の緑子さんがどんどん壊れていくんですが、その壊れっぷりがすごい。すごくてとにかくエヴィばかり見ていくうちに、エヴィに惹かれていくんですな。(というより、エヴィ以外はほとんど少ししか出番ない。) そうしてるとエヴィのみヴィジュアルに何の問題も感じなくなりました。笑顔とかすごいかわいく思えるし金髪も素敵。他が浮いてるように見えるだけに1人だけぴったりでした。

子供と離され仕事もなくなり恋人にも逃げられる度にどんどんお酒に逃げて壊れていくエヴィ。お酒に逃げるのはエヴィが悪いんで同情とかないんですけどね。同情ってのとは違うんですが、見ていてつらいものはありました。
恋人ルウが盗作をしていたと告白し、エヴィに泣きついてエヴィが歌を歌うシーンでは本当すごい引き込まれました。視覚的にもとにかくすごいというか。エヴィ恐るべし。緑子さん本当に歌手になれんじゃないの!?ってくらい上手でした。久々に鳥肌立ちましたよ。ぷるぷる。

アル中で施設に放り込まれるまでを描いているため、ラストはとても後味悪いもんです。悪くて悪くてしょうがないんだけど、その後エヴィが克服するという事実があるため少し気は楽でした。「何だっけ?」と放心状態で呟きながら袖に消えていくエヴィは、とてもとても小さく見えました。

とにかく、キムラ緑子さんでなくちゃダメな芝居だったのかも。とにかく、素晴らしい。

(11/9 17:00 シアターサンモール)

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