[ 超1人芝居・Believe ]
アプリコット


昨年10月に上演した「電光石火の男5人芝居・Believe」をよりにもよって「音響なし・照明なし」で上様(=保村大和)1人でやっちまおうって企画。無茶するなー、アプリコットも。まぁ、そういうわけで見てきました。2時間(以上)上様かぶりつきで堪能してまいりましたよ。

んとー。「Believe」という「芝居」として見ると10月の5人芝居の方が圧倒的に好きです。比較にはなりませんってほどあっちの方が好きです。でも、上様のすごさはすげぇ見せ付けられました。驚いきましたね、本当に。演じられた人物の区分けや状況の見せ方。照明も音響もなしでたった1人であれだけ演じきった上様は「スゴイ」の一言です。すごい、素晴らしすぎ。でも特別「上様ー。ポッ」とはならんです。すごいとは思うけど、あくまでも「すごい」で終わってしまうというか・・・。演じる側も大変だったと思うんだけど、見る側も非常に疲れる芝居でした。照明はなくてもまだいいんだけど、せめて音響はほしかったなぁ・・・。あの風の音とか物を踏む音とか、ああいうの疲れてしまうというか。とりあえず秀吉VS.光秀の部分は本当に意識が舞台から離れてました。すいません。音響がせめてあったなら!せめてもう1人いたのなら!と、思うとね。いくら何でも「Believe」を1人でやろうというのが無理としか思えない。
もともと1人芝居用のものを作っていたのならまだしも、これは1人でやるものでは・・・。うーむ。と、思ってしまったり。あと大勢で演じた「Believe」を見たことのない人(もしくは戯曲読んでない人)には正直内容理解は難しいのかなーとか思ったり。うーん。

この芝居で見てわかったのは上様は芸達者な人でしかも圧倒的な演技力を持っている人なんだなーってことです。観客に全てを伝えることができちゃう人なんじゃないかなーって。後半、上様が物音を口で言わず、無言で斬りあったりするシーンがありました。秀吉の裏切るシーンとかね。あれは息をのんでしまった。す、すげぇ。あと蘭丸が死ぬシーン。泣くかと思いました、私。上様は擬音で表現するよりも、無言で音がなく、上様の演技と空気だけで十分伝わる役者さんなんだなーと。でも当然ながらそれだけで2時間やるわけにもいかないわけで、だからやっぱり音響ほしいなーとか人がほしかったなーとか思っちゃうわけです。
あ、あと強烈に思ったのは蘭丸だったり勝家だったり秀吉・光秀・ミクロンジョ・道糞だったりいろいろ演じているわけですが、それら全て演じる保村さんはすごく良かったけどやっぱり何よりも「織田信長」なんだなーと。前半おもしろくて笑ってるんだけど何かものたりないなーと思っていたのですが、後半になってその理由がよーーーーーくわかりました。前半、上様を演じているシーンが少なかったのです。他のキャラ演じてばっかりで。後半お濃への思いを語ったりとにかく上様ばっかりだったもんで、私は満たされたわけですね。

そっか。5人芝居は保村さんが「上様Only」だったから好きなんだ!すげぇ理解した、今。(他にも演じているとはいえ)

あとギャグはすごい笑いましたねー。とりあえず本編入る前の説明ギャグとでも言うんですかね、あれだけで私は結構十分笑いましたよ。あと途中水を豪快に飲むところとかー(ポッ)、上着や篭手を外して投げちゃうところとかー(ポッ)、男っすね。かっこいいわー。
保村さんって声に迫力ある人ですね。「これにて信長思い残すことなし!謀反の相手つかまつろうかー!」って叫んだ瞬間しびれました。前回のBelieveでもそうだったけど。もうたまらんねー。かっこいいねー。っていうかうまいねー。しみじみ。

(4/5 19:30 新宿シアターサンモール)

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