飛龍伝
つかこうへいダブルス


気づいたら涙が止まらなかった。ぼろぼろ泣けて、声を殺しながら鼻水が出るほど 泣いてきた。何がどうしてそうなったのか理由なんかわからない。でも泣けた。 かなり早い段階から泣いて、終盤2人のシーンなんかただただ泣きっぱなしだった。
今年もまぁそこそこに芝居を見てきたけど、とにかく今思うのは「今年No.1」ということ かもしれない。私に与えた衝撃はそれほどでかい。

筧さんがかっこよくて愛しくてやばかった。山崎一平という役が伝説になるのは わかるような気がする。筧さんにしか恐らく出せない色気と、切なさと、何かいろんな 要素が見事にMIXされて完成した芸術品のように思える。言いすぎ?それくらいかっこよかった んだよー。そして泣けたんだよー。切なかったよー。
でも、実は「お前が生きろ。俺はヘルメットをつけていかないから」っていうセリフは 山崎一平よりも泊平助の方が好きだったのだ。(新飛龍伝の方ってことですね) 新飛龍伝の 神林美智子(内田有紀)は誰を愛してるのか全然わからなかった。でもその分泊平助が美智子に 死ぬほど惚れてるのは痛いほど伝わってきた。だから、そのセリフで感動した。泣きは しなかったけど。今回広末が演じた神林美智子は委員長っていう立場に祭り上げられて しまった普通の女の子に見えた。そして、一平にとても惚れてるように見えた。この美智子の 違いがあのセリフ(のみ)での感動の違いを生み(新飛龍伝に軍配)、あのシーンそのものの 感動が違うんだと思う(今回の飛龍伝の圧勝)。お互い惚れてるからこそ、その先に待ってる 運命がつらく切なく悲しかった。(新飛龍伝は平助だけが「待ってくれ!」って気持ちなんだと 見えたのよね。今回は2人がそんな気持ちに見えて)
でもやっぱりあの伊豆沼(新飛龍伝は赤塚)の「妻明子が他界いたしました。全く バカな奴です」というシーンは泣ける。その時の一平が「俺たちに夫婦としての時間を くれ!」と懇願するシーンに泣き、2人に時間を作ろうと次々と死んでいくのにも泣ける。 そして今回の泊平助も好き。とても好きだった。 最初の妹の話の時のハンカチと、最後の「あいつまだ成仏してないと思うんですよ。でも このハンカチで拭いてやれば成仏すると思うんですよ」(とかそんな感じ)セリフと、 その直後の「早稲田、行くぞー!!!」ってところとかたまらん。小川さんは他で見ると 全く魅力がないのに(失礼すぎ)、つか芝居で見ると半端じゃなくかっこいいぞ。何でだ。

幕末純情伝では微妙だと思った広末も、飛龍伝ではとても良かった。普通っぽさが。 全共闘40万人なんか背負いきれなさそうなか弱さが。それでも背負ったその悲しさが。 美智子の痛さが。美智子の悲しみが。作戦だとわかってても幸せを感じた美智子の喜びが。 全てが泣けた。私は彼女の神林美智子はとても好きだと思った。
(しかし、11.26その日に桂木に抱きつき嬉しそうな瞬間を見ると、「一平に惚れてたんじゃ ないのかー」とついつい思ってしまう、謎のシーンだあそこは。)

1番最初に泣いたシーンは、桂木がねずみに「この女は俺がもらう」と言ったシーン。 まさに冒頭。美智子に行かないでとすがりつくねずみに泣けて、その後 委員長になった美智子に「何でもお申し付けください」と下手に出るところでだぁっと 泣いた。

最後のパラダイスは良い曲だねー。新飛龍伝では突然皆がタキシードになって踊るのに 慣れずに驚いていたけど、今回はもう筧さんに!踊る筧さんに!踊る桂木には目もくれずに! 特に白いタキシードですよ。がっとぬぎかける時のあの色気ですよ!朝日91のネクタイがー! の色気健在ですよ!!ああ、たまらん。あの筧さんを見れただけでも私は幸せだ。
ていうか、あの楽が特別すぎたんじゃ・・・?ってくらいすごかった。あのカーテンコールの 回数とスタオベは納得。最後に山本亨さんとこぐれ修さんが登場したのも嬉しかった。

とにかく、筧さん最高。これ3月放送だって?WOWOWで・・・。加入するしかねぇな。

(12/7 13:30 青山劇場)

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