春を告げる祭りの中で/Good Day @ factory
(9月15日 18:00 ウッディーシアター中目黒自由席にて観劇)


たら茶屋お客様のかずさん&FARさん所属・出演のGoodayの芝居を見てきました。とりあえず小さな小屋にたちこめるスモークの香。きゃー、お芝居って感じー。好きでしたわ。一緒にいた友人が「前、前、前ー!」って言うので最前列のど真ん中で見てきました(笑)。うしゃしゃ。でも実は首が痛かった。ちょっと失敗・・・。
ちなみに、Goodayとしてはこれが最終公演になるの?初で最後?え?え?

で、素直にプラスもマイナスも書かせていただきますです。失礼なことも書いてしまうかもしれんので、最初に謝ります。ごめんなさい・・・。

最初の前説はなんだったんだろう。あれで結構ひいてしまったんだけど。あれは演出?あの、何度も言い直したのは。この感じがそのまま芝居を表しているのだとしたらどうしよう・・・と正直思ったし、観劇reportを書くのもやめようとその時に既に思ったくらいだった。
芝居が始まって、1人の女性にピンスポットがあたり、周りの動きが止まる。止まる。止まる。止まる。いつ動く。放送事故かと思った。1曲まるまる終わるまで何も止まっていることないんではないかと。おばさん演じた女性も記念館の第一声でかんだ時、「きゃぁー」って思いました。どんどん不安が現実化されてくやん・・・汗。

とか思ってたけど、回想が進むにつれて自然と話に引き込まれてる自分に気づいた。とめ食堂のおばさんのセリフと表情の違いは最後まで気になったが(セリフ間違えてないかという心配そうな表情のままで、セリフ読み上げるので一生懸命すぎ。)、疲れたり退屈することもなくカーテンコールを迎えたような気がする。千恵子ちゃんの死のシーンでは泣けた。あぐー、千恵子ー。死ぬなー。いや、全員死んでほしくはなかったんだが。
あの、鮫島と光山の「変わってくれ」のやり取りの時に泣くのは光山なのね、台本読むと。(←サイン入れてもらって購入した(笑))でも実際泣いたのは鮫島。あの鮫島の涙は正直やられた。KOされたようなもんだ。美しい涙でした。今回の私の1番のHITは鮫島と、その時決定された。台本にも書いてあったけど、(そのシーンだったかどうかは忘れたけど)死ぬか生きるかじゃなくて、死に方なんだよね。この時代で、一番大事だったのはそれだったんだと思う。本心かどうかは問題じゃなくて、そう言い聞かせないといろんな意味で生きていけない時代だったんだろうな。部下に頭を下げて土下座してまで死のうとした鮫島と、その思いを組んで交代した光山。今思い出しても私はこのシーンが1番好きだ。
その後の鮫島・荒木の幻影と光山のやり取りも好きだなー。上手だよね。
シーンとして好きなのは上にも書いたけど、1番キレイだったのは光山の死のシーンだと思う。光山を十字架として表現してるのもわかったけど、あのシーンはきれいだった。でも、血はやりすぎだと思ったけど。あの時かかってた曲は何ですかぁぁぁぁっ!?むちゃくちゃ知りたいです。

女優の中で1番表情も良くて1番いいなぁーって思ったのが大石先生。思いっきりかんだのさえなければ最高だったと思う。荒木の手紙を読むシーンも好きだな。何よりも、荒木の手紙の最後の一文にやられたぜ。「行ってきます」で締めくくるとは・・・。ちゃんと先生、荒木のセリフに合わせて口を動かしている。それも良かった。何だか、胸がつまった。
大塚伍長をやった女性、かわいー。かわいすぎ。セリフは聞き取りにくかったが、表情がころころ変わって良い感じだった。特に歯を食いしばった顔の時に小鼻がぷくっと膨らんだのが1番かわいかった。(←大きなお世話)

村上のモノローグの中で最も1番印象強かったのが、「死は、生きるための前提だった」というセリフ。その言葉に込められた意味を悟るには私は何も知らないのかもしれないが、鳥肌がたった。

ラストの実は孫だったというエピソードは必要なのかしらん。特に必要とも思えなかったのだけど。あと、最後桜の花びら降ってきた?申し訳なさそうにぴらぴらと2回ほど降りてきたのが気になってしまった。どばーっと来るのかと思ったらこなかったし。あれは何だったのだろう。落ちちゃったのかしら。

全員が全員、あの時代に生きてきた人たちの何かをちゃんと表現できてたような気がする。演技力ってんじゃなくてね。あえて1つ例をあげるとすると中佐が先生に「あなたはこの地を離れなさい」ってセリフとか。そういう一言一言に時代をちゃんと表現できてたんじゃないかな。

あ、タイトルをどうこじつけるのかなーと思ってたら(←失礼ですね)上手でしたね!お見事!私はあのセリフは好きだー。「この戦争を終わらせなければ春は来ない」ってやつ。あれ、あれ、良い!

この時代を軽い気持ちで表現しちゃいけないよね。どの時代もそうなのかもしれんけど、でも私は特にこの時代はそう思う。「聞け、わだつみの声」を読んでも特攻隊の人たちの叫びは本当に胸に響く。今の私よりも若いくせに、私には想像もできないほどの何かを抱えていたのだと。そんなことを思わせるセリフが随所にあったから、余計そう思うのかもしれない。

皆ちょっと肩に力が入ってるように思えてしょうがなかったんだけど、その時代の緊張感を逆に表現できてたような気もする。いろんな意味で心休まる時間のない毎日だったはずだから。でも、そんな力の入ってない演技で、もう1度いつかこの芝居を見てみたい気もする。というか、見たい。

良い物を見せていただきました。本当にありがとう。感動しました。

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