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赤鬼 ::MEMOに書いた感想 → 「赤鬼」の感想:: 「フカヒレスープが大好きな男がいました。ある日、その男が友人に連れられて中華料理屋に行きました。そこで大好きな フカヒレスープを頼みました。それから数日して、その男は自殺してしまいました。さて、なぜでしょう?」 そんなクイズがあったということを後から友達に聞いて知った。赤鬼の元ってこれなのかって思ったけど、単純なクイズのように 思えてそこにある質問の本質は非常にきつく、つらい。「食え、そして生きろ」 人間はこれ無しでは生きていけない。単純なこと。 ただ、食べる。食べなくては死ぬ。ただ、本当にそれだけのこと。 真っ先に思い出したのが、映画「ALIVE」の元にもなってる実話のあの話。あの人たちはまさに「食え、そして生きろ」を実践した。
どんな思いだったのか。想像したって絶対に理解できない。思いつかない。そして考える。私が「食え、そして生きろ」と言われるその
状況下で、食えるのだろうか。知らずに食べたとして、後からその事実を知って私は平気でいられるのだろうか、と。 女は自分が食べたものが何かを知って絶望の果てに自ら命を絶ち、水銀は愛した女を護りたくて手を汚した結果が女を 死なせ、その絶望の果てに自分を見失った。魂の抜けた水銀が見るものは何だろう。生きている女の幻なんだろうか。夢見た海の 向こうの世界なんだろうか。それとも、赤鬼なのか。 ヨソモノを排除することによって自らを護ろうとした共同体と、そこに馴染めずにいた者たちと、ヨソモノ。3つの思いが交錯し すれ違い、そして悲劇につながる。悲しいだけの話の中で、トンビの「絶望を知るという希望」がよりいっそう悲しくて、泣けた。 (10/6 14:00 シアターコクーン) |