アンフォゲッタブル


最近のキャラメル新作としてはおもしろかったんじゃないかな、と素直に思う。インディーズの人たち?で作ったというオリジナル音楽も結構良かったし。まぁ抜群に良くて「この曲何て曲!?」と思うほど良かったわけではないけれど。と、ここまで書いて思い出したけど今でも曲目リストってロビーに終演後置いてあるの?オリジナルになってから久しくそんなもんの存在見たことないや。
相変わらず不満がゼロということは当然ないのだが、それでもやっぱり満足はしたかな。見ないよりは見て良かった。(もともとの観劇日に仕事で行けないことが判明してから、ずっと行く気なかった)

役者としては個人的にはとにかく西川さんっていいなぁ・・・としみじみ思いました。坂口さんも最高だったね(英語除く)。平野くんじさんがあの役でなくちゃいけなかったのか?という必要性は多少私も感じるけれど(客演を呼ぶ必要があったのか・・・という疑問をどっかで目にしたので)、それでも私は平野さんのあの役は良かったと思いました。キャラメルの役者がやったらあそこまで悪役に徹することができたかなぁという疑問もあるので。近江谷さんとかベテラン勢はできるかもしれないけどね。とにかくこの3人は上手だったと思った。篠田さんもいい味出してたね。岡田さつきさんも良かったし。大内さんは初主役?英語上手なんだなーと思い「また蕎麦打ちネタかよ!」と思いはしたものの全体的に悪くなかったんじゃないかな。初めてスキップしてしまった時、親の事故の時のあのシーンでは思わずうるうる来てしまった。篠田さんと西川さんの温かみがさらに良かった、というのもあるんだけど、とりあえず今回の大内さんは良かったと本当思う。

以上、良いと思った役者終わり。若手のあの演技はもうどうにもならないのでしょうか。

私が見た時は青ちひが編集者。温井さんが母親でした。青ちひの編集者はまぁ許せるとして・・・。温井さんの母親はあれはどう贔屓目に見ても学芸会だろー。あれで金取るなよ。プロの演技とは思えない。温井さんの演技力がどうとかいうよりも、温井さんにしても青ちひにしてもあの年齢で母親役をやらせる方がどうかしてる。無理が生じて当たり前。
ついでに息子の佐藤さんもどーでもいいって感じにしか思えなかった。キーPersonの割には。さらにあの婚約者はいらん。激しく不必要。画廊のスタッフも必要性がわかりません。というか、若手の中で誰がどの役を演じてるのか劇中で一致したのは青ちひと佐藤さんだけでした。「誰だよ、この学芸会演技の母親は」「婚約者と画廊スタッフ演技似すぎてて誰だかわからん」って思ってたし。しかし、皆演技似てるね。声張り上げるだけ。
中村亮子さんに関しては好き嫌いは別として(嫌いとまでは言わないけど)不満はなくそこそこ良い感じで見てたのですが・・・最後の最後にどでかい不満を彼女が残してくれました。私がアンフォに持った最大の不満が最後の彼女の演技と言ってもいい。最後に彼女は婚約解消するじゃないっすか。「恐かったし、彼嘘ついてたしー」みたいなそんな理由で。周りがどんなに反対しようともあれだけ頑なに「私は彼を信じてる」って態度を取ってきてそれか!ころっと変わるか!超気まぐれなわがまま女じゃねーっすか、彼が改心して彼女を必要としてると仮に言ってもそれが理由で切り捨てる非情な女じゃないっすか、それじゃ。

違うでしょ。あの最後のホテルでの騒動で義兄の大内さんへの思いがごまかせなくなったからでしょ。自分で自分をもう騙せないってわかっちゃったからでしょ。大内さんのことが好きだから婚約解消したんでしょ。そうなんでしょ、そうだと言ってくれ。
でもそんなこと全然感じられない演技だったのが不満不満。上に書いた理由「てかーもう結婚いいやーみたいなー」というそんな殴ったろかという理由にしか思えなかったのが痛い。ちょっとは声張り上げるだけじゃなく感情表現とでも言うんですか、そういうのを見せて欲しい。観客の想像力だけに頼らないでくれ。セリフの裏に込められた思いもちゃんと演技として見せてくれ。

でもまぁ、芝居そのものを否定するほどの激しい不満でもないってことですか。感動としても残らない芝居でしたけど。
スキップとかよくわかんないんだけど、未来の自分が過去の自分に日記で警告なりするのは佐藤藍子主演の「タイムリープ」とうい映画の設定を思い出しました。SFとしては結構メジャーな手法なんでしょうかね、よくわかんないけど。とりあえず無理がないわけではないけど楽しかった。ただ彼は最後どこまで行くんだろうね。最後の最後に戻るのが小さい頃の事故のあの瞬間だとしたら悲しいですね。救いがない。
でもやっぱりおもしろかったような気がする。久々にキャラメルらしい芝居を見たような気が。変に説教くさくなく(あっても無視)お涙頂戴でもなく(頂戴でも無視)「ああ、こういうのを待っていたんだよなー」と思いながら劇場を後にすることができました。

基本的に「また逢おうと竜馬は言った」が好きな私としては、スキップだの何だのの設定の違いがあるとはいえ「また逢おうと竜馬は言った2002,ARRANGE VERSION」の「アンフォゲッタブル」を嫌いになるはずがないんだな。そりゃそうだ。というか演出・展開・重要小道具そのまんまでしたね。何のひねりもなく。

でも「新作」。

(3/14 19:00 新宿シアターアプル)

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