[ TRUTH ]


何回見に行ってしまったことか。汗。(多分5回くらい行っちゃった。今のところ最高回数だよなぁ・・・。)んー。上川さん出てたって、ただそれだけで前売りの時点で5回も予約した私ってどーよ。今から思えばすげぇ情熱だなぁと思う。おかげでその年、全然他の芝居見てないさ。夏でお金なくなっちゃったわん(苦笑)。
今年上川さん出演したらどれくらい行くんでしょうねぇ。とりあえずTRUTHをある意味教訓にして生活に困らないようにしなくては。(←完全に病気)

幕末の話で、原作は山本周五郎の「失蝶記」。この原作読んだけど・・・。すっごい面白かった。電車の中で読んでたんだけど、思わず涙こぼれそうになって非常に困った記憶あります。電車の中で本読んでていきなり泣き出したら非常に恐い女です。それはいかん!と思って、必死に涙こぼれないように努力したものです。で、舞台は、というと泣きました。ええ。でも舞台で流した涙と原作読んで流れそうになった涙が微妙に違ったりして。
何がどう違うかというと、舞台を見ると上川さんファンの私は上川さん演じた鏡吾の為に泣いてたような気が。裏切り者で嘘つきで卑怯で、でも彼は自分自身が信じるもののためだけに悲しいまでに突き進んで行った、その姿に、言葉に、私は泣いてました。鏡吾の敵は私の敵だ。もろにそう思ってましたもん。ほほほ。だから主人公の弦次郎に対してもそんなに共感できなかったんです。鏡吾が強烈過ぎて。
でも原作読んだら、とにかく主人公(=舞台での弦次郎)の言葉(というか手紙)にただひたすら涙が出そうになった。原作では鏡吾にあたる人物を詳細に描いていないってのもあるんだろうけど、主人公をこんな立場に追いやった、こんな気持ちにさせた敵(=舞台では鏡吾)が憎くてしょうがなくなるほど、せつなかったんだよなぁ。英之助の言葉が聞こえずに斬ってしまったこと。「英之助の声だけは絶対に聞きたかった」と過去を悔やむ主人公の文章に涙がこぼれそうになったんです。
舞台では鏡吾。原作では弦次郎。あー、もうたまらんかった。泣きっぱなしだったな。

鏡吾の前半の明るいというか道化っぽい態度が余計悲しくなるもんです。最後の「殺せ!」と訴える鏡吾、その前のなぜ裏切ったのかの言葉も痛かったなぁ。胸が痛かったです。もういいよ、もういいんだよ、鏡吾。と、許せるものなら私が抱きしめてあげたかった。じゅるっ。

結局5回も見に行って5回も同じ場面で泣きまくった私ですが、最初の1回だけはラストが納得いかなかったんだよね。「んあっ!?」と思っちゃって。「キャラメル初の悲劇!」というのを楽しみにしていた部分があって(でも私にとっては「嵐になるまで待って」ってすげぇ悲劇なんですが)、で、ラストシーンが何かなぁーって。あの場での英之助のラストの一言は私はいらないと思っちゃったのだ。もっと鬼に徹してほしかったというか。そりゃ悲劇さね、むちゃくちゃ悲劇だと思うのね。で、あの時代には多分よく転がってた話のような気がするんだけどね。それがまた悲劇じゃないですか。よくある話だと思うと、そんな時代に生きていた人たちがどんな思いだったかを思いをはせると非常に悲しくなるじゃないですか。だからです。だからあの時代にあんなラストはおかしいと思っちゃうわけで。弦次郎と鏡吾は切腹だろうよ・・・。「生きろ!」ってセリフはいいと思うのね。でも「お前は俺の親友だ!」だっけ?ラストのセリフ。何か弦次郎の罪の意識から生まれた自分に都合の良い妄想のようにしか思えないんだな。って、最初気に入らなかったのでした。原作は弦次郎と鏡吾が戦うシーンで終わるんだよね。多分どっちかは確実に死んで、その後どっちかは切腹するだろうと思える終わり方なんだよね。それを読んでからは尚更そう思うような部分があったんだけど、でもどっかで「キャラメルっぽいからいいか」と思っちゃって、4,5回目になったらもう気にならなくなった(笑)。「おお、そうだよ、親友だよ」と泣いてたもんよ(笑)。あー、私って単純。

あと歌も好きでした。オリジナル。あんまり今そんなにキャラメルオリジナルって好きでも嫌いでもどっちでもないんですが、このTRUTHは好きだったのです。特に「TRUTH」って曲。たまらん。あれが舞台で流れてくるとゾクゾクした。鏡吾のテーマを聞くと涙流れそうになった。んで、流れた(笑)。

4回目かなんかの時に、前から4列目のセンターで見ました。鏡吾から目が離せませんでした。カーテンコールなんか特に鏡吾しか見てなかった。カーテンコール1回目、鏡吾の顔は険しくて、2度目には笑顔がこぼれていたのがとても印象的でした。単純に2回目は上川さんに戻っていただけのことなのかもしれないけど、何かもう1度鏡吾の笑顔が見れたことに少しほっとしてました。毎回毎回。

それくらい、鏡吾好きです。上川さんが演じたとか関係なくてもすごい好き。だから、悲しかった。

(1999 Summer Tour 池袋サンシャイン劇場)

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