黄泉がえり
梶尾真治 / 新潮文庫


SMAPの剛君が主演した、映画「黄泉がえり」の原作。基本的に原作読むくらいなら映画 見ちゃえって性格だったりするんだけど(特に邦画は)、何でかこれは読んでみた。映画を 特に見る気がなかったというのもあるのかもしれないし、映画の主人公(剛君)が原作には 登場しなく、ホラー?っぽさが消えてラブファンタジー一色に変わった、という文章を読んだから だとも思う。ということは、裏返してみれば原作と映画は話が違ってしかもホラー要素が 入っているということでもあり。ま、決め手は後ろに書いてあった「泣けるリアルホラー」の 一言だったわけですが。

で、まぁ泣いたっちゃー泣いたわけで。ポロっと。ただラストはそんな号泣するほどでも 何でもなかったし、どの辺りがどのようにホラーなわけ?と思ったりもしたけど、まぁとりあえず 面白かったです。「これ」といった主人公が決まっていなかったのも今回は良かったかも。 感情移入することはなかったけど、飽きずに一気に読めた。各人のエピソードを飽きない程度に 、またうざくない程度に見せてくれたのが私としては良かった良かった。
しかし、「できそこないの黄泉がえり」は何だったのよ?あれを出す意味は あるのか?というか、まさかあれが「ホラー」?! (だとしたら、だまされた!)

実際にこういうことがあったら・・・と考えても全然思いつかなかったけど、とりあえず 周平だけがどうして消えなかったのか全然わからないんですが。ある意味Happy endな話で、 悪く言えばご都合主義な「はいはい全部丸く収まりました」みたいな話なんだけど、でも 何で周平だけが!彼だけが免れたの?納得いきません。黄泉がえるほど強く思われていたのは 周平だけじゃないし、「いなくならないで」と強く思われていたのも周平だけじゃないはずだ。 ずるい。(←ずるいって言うな) あれが何かこー「えーえー(不満)」みたいな声になってしまう、 私の場合。
だいたい、黄泉がえりの人たちは周平以外全員消えちゃったわけでしょ?そうすると特別措置も 消えちゃったらなくなるわけでしょ、普通は。黄泉がえりが周平以外全員消えたってなったら、 普通「周平は死んでなかったんだ」ととらないか?特別措置はなくなるんじゃ?などと思ったり。 ほーら、またあら捜しを。ね、つまらない性格してるわ私って。

マーチンってRuiでしょ?ほー、これがこれがと思ったりした。
まー、手放し絶賛ではなかったけど、面白かったわけで。ラストの"彼"の残骸が空に あがっていくシーンとか見てみたい気もするので、レンタルできるようになったら見てみよう かと思います。

2003.7.21.Mon.

BACK