高橋克彦版 四谷怪談
高橋克彦 / 講談社文庫


「四谷怪談」って言えば「お岩」と「伊右衛門」が主人公のホラーっていうのは知ってて、 よくよく考えればそれ以上のことって全然知らなかった。映画化とかとにかく「四谷怪談」を やるならお参りとかしないと呪われる、とか、そういう話は聞いたことあったけど。そういう 意味で、今回初めてちゃんと読んだような気がする。

恐すぎる。

こんな恐いと思わなかった。恐いよ、お岩恐すぎるよー。ぎゃー、ごめんなさーい!恐いとか 言ってごめんなさーい!もうこれ書いただけでも呪われそうな気がしてきてしまうよ。 がくがく。
お岩が死ぬのがわりと前半で、残りはとにかくひたすら恨みつらみの呪いの話。そのお岩の たたりが非常に恐い。終盤伊右衛門は狂ったようになるけど、私としてはよくもあそこまで 狂わずにいれたなぁ・・・というくらい恐ろしいたたりの連続なんだが。伊右衛門、あんた 精神強すぎるよ。(既に狂ってたのか?)
「一族皆殺しにしてやる」って呪いはいろいろ聞くが、そこまで!何の罪もない伊右衛門の お父さんまで!お父さん、伊右衛門のこと許さないとまで言ってたのに、それでも次のシーン では首かよ!惨殺かよ!ぎゃー。恐い恐い。がくがく。今まで「リング」とか結構恐い方の ホラー小説とか思ってたけど、これに比べりゃめちゃめちゃかわいい。しかもこれ、江戸時代に 作られた話かよ。しかも実際の噂話を元に作られた話かよ。恐いよー。恐いよ、ママン(涙)。

まぁ、確かにお岩も呪いたくなるわな。伊右衛門、ひどいもの。鬼だ、 こいつ。お岩が殺されるくだりも哀れ以外の何者でもないもの。お岩と伊右衛門の子供なんて もー悲惨すぎるほどの哀れな運命。たたりなんだか呪いだか知らんけど、子供まで 殺さなくても・・・。喰わなくても(涙)。あうー。恐いー。
最後はハッピーエンドっぽいけど。いや、あの極限までいって「ハッピーエンド」も何も あったもんじゃないが、まぁ最後はお岩と伊右衛門も子供と一緒に幸せになるんだろうなぁ、 あの世で。せめてもの救い。終盤伊右衛門が子供を見つけて「生きてたか!」と喜ぶシーンは まだ救われる。生きてないけどな(涙)。

お岩は最後に伊右衛門を許すけど、小平って悲惨じゃない?許さないだろうし。孫兵衛も かわいそうに。息子は惨殺され、妻は息子の仇の母親で、しかもその妻も呪い殺されて。 孫兵衛が何か1番哀れかもな、生き残った人の中では。
直助とお袖、与茂七のシーンは何でかジーンと来てしまった。いや、何も良いことないん だけど。直助悪い奴なんだけど。でも、何となく。

これ、映像で見てたら私は寝られないよ。うなされるよ。忠実に映像化されたらトラウマに なるよ。恐くて絶対に見ません。舞台とか 歌舞伎なら見れるとは思うけど、というかむしろ見たいけど、映像だけは絶対に嫌!!天井に 張り付いて「ヒヒヒヒヒ」と笑うお岩・・・。ぎゃーーーーーーーーーーーーー。

でも、「俺は悪くない」と逆ギレしたくなる伊右衛門の気持ちも多少わからんでもないな。 というか、根本的に悪いのは伊藤喜兵衛だよな。んー、でもそれ以前に伊右衛門も悪いか。 もーわけわからん。ただわかるのは、これ、恐すぎる。
まー、何で「赤穂浪士」が関係してるのかはやっぱりわからんが。話題取り?

2003.8.25.Mon.

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