神の狩人
G.アイルズ / 講談社文庫


「羊たちの沈黙」みたいな小説ですな。「EROS」というその名の通り「性」をテーマに した会員限定サイトで繰り広げられる殺人事件。その犯人を追うEROSサイトのSEの主人公。 警察とFBIに疑われ、仲間を疑い(その辺の疑惑は下巻くらいで解決してたっけか?)、妻にも 絶対に言えない秘密を抱え、最後は悲惨な逮捕劇という。まぁ、そんな話。

主人公の「絶対誰にも言えない、棺おけまで持っていかなければいけない秘密」って 何かと思ったよ。「EROS」に関係したり、この殺人事件に関係してんのかと思ったけど、 そういうことかー!と、ちょっとだけがっかり。いや、実際自分がこの秘密を抱えてたら 死ぬまで誰にも言わないけど。いや、いつかは誰かには言えそうな気もするが。どうだろう。
まぁ結果的にはこの秘密が最終的には(主人公にとって)とんでもない悲劇を生み出し、 すさまじい逮捕劇になるわけだけどさ。派手な逮捕劇だよなぁ。しかし。
ただ、ちょっとイライラするかな。「どこまで引っ張るんじゃー!」と・・・。

主人公の家庭の今後が気になるわけで、明るい家庭なわけがないというか、絶対崩壊 するんじゃ・・・?という要素プンプンな終わり方なわけだけど、何かあまり主人公に 同情できないのは何でだろう。「レッド・ドラゴン」も主人公は哀れな終わり方で、それは 私もグレアムに同情するんだけど、今回は全然同情できないんだけどなぁ。むしろ、私は マイルズの方が好きだったりするし。

でも、面白かったけどね。何か映画化されてもおかしくないね。ラストの派手な逮捕劇は めちゃめちゃ映像化されたのが想像しやすいし。

2003.8.25.Mon.

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