荒川・角楢小屋 美味美味合宿

岩魚天婦羅蕎麦 はじめました 編

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平成13年9月 15日〜16日

☆☆

硬派者:炊事班長 狩猟班長 さる奴隷候補 トラオ潜水班長OB

1/25000 地形図:「」「



『あのさぁー、オマエラねぇー・・・・・・』
もし、隊長オザキが今回の合宿に参加していたらこのセリフを幾度となく言っていた事だろう・・・  運悪く隊長オザキは直前に美味美味合宿不参加が決まった。これで立て続けて2回、の美味美味合宿を逃している、それに引換え私は、2回連続の参加!! これにより隊長と私の間にある不透明なミゾがより一層、拡がってしまった・・・・
『まぁ、いっかぁ!』 自分に言い聞かせた。

umauma A (3).JPG (36704 バイト) ともあれ、狩猟班長ヤッサン、炊事班長ヨコサワさん、そして私、OB格下げ潜水班長トラオは、新潟で、サル奴隷こと番長、加ヶ島をピックアップして一路、今回の美味美味(ウマウマ)合宿目的地、朝日連峰 荒川本流-角楢沢へと先を急いだ。 
 車止めに到着して例のごとくシートを広げ宴へと突入、時間は深夜2:30。 事前の計画では、"もんきーす"のマサキさんが我々と同じ日程で今回の目的地、角楢小屋にヤマさん(角楢小屋建設の最大功労者)と現れる、という情報を番長が入手しており、この2人を先回りして驚かそう!と言った事を計画しており、そのため夜間渡渉をするつもりで乗り込んできたが、残念な事にこれまた直前にまさきさんの登場はキャンセルとなったと番長がタレこんできたので、ならば急ぐ事も無かろう!!と相成ったが、車止めにある車の数を考慮すると早めに出たほうが良いと判断し、ほろ酔い気分で明け方5:00に目的地へと出発した。
 番長の話によれば小屋までのアプローチはは約1時間程、非常に整った登山道でこれならフカマチ隊員も、口からエクトプラズムを吐き出さずにすむ道程であった。 途中、何箇所か沢を横切る、ふと下流を見る、まだ朝5:30、朝靄に見え隠れする枯れ木と澄んだ沢がなんともいえない幻想的な景色がそこにはあった。 二箇所ほど吊り橋をパスして我々は、何事も無く一番乗りで角楢小屋に到着していた。 すかさず、狩猟班長はギラギラさせた眼(まなこ)で、前日に出来上がったばかりの隊旗!?ならぬ、"隊のれん"を小屋の入口に得意気にかかげる。 大きさも小屋の入口にジャストフィット!! 入口横に今回のウマウマメニューの一つ

umauma B (3).JPG (42195 バイト)『"イワナ蕎麦"あります!!』
などと看板でも下げておけば、それはそれでこの山奥に粋な蕎麦屋の完成と言ったところであった。 がっ、狩猟班長に言わせると、
『これは"のれん"ではなく"隊旗"だかんな!!』
と唱える。 我々もこれに従いそれ以降"隊のれん"と呼ぶものは誰一人としていなかったのは言うまでも無い。 
そして狩猟班長、炊事班長、番長の3人は釣りの支度をし、私は怪しげにウエットスーツに身を纏いビデオカメラを携帯し、この合宿の目的を果たすべく獲物を捕まえに小屋から100メートルほど下の水場へと先を急いだ。サルの話によると、どんな時でもイワナが釣れる!!と言う。 その日の荒川本流の水量はかなり少なく、私もスキあらば、手づかみで2、3匹捕まえてやる!くらいの勢いであったが、他の3人の竿はしばらくの間ピクリともしなかった。 スノーケル、ゴーグルをつけ水面下をのぞく、凄く澄んだ水なのでかなり遠くまで見えるが、岩魚がいる気配はまったく無し・・ 我々は期待と不安の間、どんどん上流へと突き進んでいった。 どの位、進んだだろうか、狩猟班長の顔面は明らかに極度の苛立ちと不安の為に滲み出たギトギトした、かなり脂っこいものとなっていた。 umauma F (3).JPG (31376 バイト)
umauma C (3).JPG (15605 バイト) そんな中、沈黙破った最初の一匹は私が追込み漁方式で捕まえた"カジカ"だった。 水中メガネ越しで見るカジカは、20センチオーバーだったけど肉眼ではその半分以下で、『こりゃ、出汁にしかならねーナ!!』とヤッサン。 タラタラと上流へ進む事約5時間、横沢さんは諦めモードに、私はビデを撮影したり、ビビリながら滝壷へ飛び込んだり、バシャバシャとバタフライで泳いだりして岩魚がいないなりに、沢を満喫した。 その間の成果は狩猟班長2匹、番長1匹であった。 
○○沢の出合いで、このままでは納得いかない番長と狩猟班長はより上流を目指し、空腹限界ペアの私と炊事班長が林道に登り小屋へと戻った。 林道途中、ヨコサワさんが何度も
『うわぁーいいブナの木だなぁ!!』

と言っていたのがやけに心に刻まれた。 歩いてしばらくすると人の声が聞こえた。 狩猟班長と番長が追いついて降りてきた。 『あんなデッカイ先行者の足跡見つけたらヤル気なくすぜぇ!!』とヤッさん、とりあえずボウズでないだけ良かった!! がっ、今思い起こせば5時間歩いてこの収穫の無さがダラダラモードのスイッチをONにしてしまったのではないか!?
山小屋に戻り、とりあえず小屋を利用する我々みんなで小屋の回りのゴミ拾いを始める、空缶、空瓶、食品のパッケージ、アルミホイルの塊、結構な量になった。 ゴミの中に250ccスチール缶、HI-Cのリンゴ味(黒いボディーにリンゴの写真がデカデカとレイアウトされているヤツ)があったのには驚いた!! 余裕で10年以上前に姿を消したカンであったからだ。 
umauma Z (3).JPG (30942 バイト)その後、いてもたってもいられなくなったヤッさんがまたお気に入りの、隊旗に手を伸ばす・・・・ 予感的中、パンツ一丁になり隊旗を腰に巻き始めた!! ちょうど『硬派』の文字と4分割されたカヌ沈隊の『カ』の部分が前面局部を覆うように!! あたまにネジリハチマキ、斜に構え腕を組む、
『ヨコサワ、撮って!撮って!』とせがむヤッサン。 ちょうど前面にきている、カヌ沈の『カ』の部分は、カタカナの"カ"じゃなくて"チカラ"だからなぁ!! 『硬派』の2文字の下に『カ(チカラ)』!! 硬派、チカラ!!幾度なくくり返してリキむヤッさんを尻目に、無事にプチ撮影会は終わった。 もし隊長がこの場にいたら、
『あのねぇー、ヤスねぇ・・・・・これが大学の援団の団旗だったら半殺しじゃ済まされないよ!』
などと言っていただろう・・・・
空腹の4人は、昼食を摂るためビールとシートを抱え小屋から100メートル位のちょっと急な距離を川原まで降りた。 ビールを片手にダラダラとした時が進む・・・ 思い起こせばこの時点まで不眠であった。 その為か知らずの内、吸い込まれるように川原で心地よい眠りについていた。  どれくらい寝てしまったのだろうか、寝ぼけ眼の私にヤッさんが言う、『今、凄かったんだぞ!! ビデオに撮ったから見てみろよ!!』 私はビデオを巻き戻し、ファインダー(旧式のため)を覗き恐る恐る再生ボタンを押した。 何てことは無い、そこにはただ清く流れる角楢沢が映し出されているだけであった、っが!!!次の瞬間、
『ヴゥーアーッ!! ヴォアァーーー!!!!!』
水面下から両手を天まで届くほど勢いで高く上げ、ひたすら雄叫びをあげ突如現れる人影が!!!!!
先ほどまでの清く澄んだ角楢沢が嘘の様に水面(みなも)を激しく揺らす。 その人影は水面下に何か発見したようで中腰になりその水面下のエタイの知れぬ物体としばし格闘し始めたのだ。 何度かその人影は水面下の物体に攻撃されうろたえる姿も見える、苦戦しているようだ・・・・
私は心臓の鼓動を抑えつつ、ファインダーの中のその人影の勇姿に固唾を飲んで見守った・・・・
New-1.jpg (29135 バイト)男が立っている・・・
額に滴る汗にまみれ、仕留めた獲物を片手で突き上げ熱きカメラ目線で・・・・
言うまでも無い、男はネジリハチマキに『硬派』、『力』の文字を前面にした腰巻姿で・・・・・
目を凝らし男の仕留めた獲物に目をそらす。 50cmは在ろうか思われる代物だ!!
カッ、カツオだぁ!!!!・・・・・・・汗っ・・・・  
なぜ?・・・  まぁ、この際、硬い事は抜きにしよう!
もちろん、このビデオを見終わった瞬間、私の脳裏に"あの方"の
『あのさぁー、オマエラねぇー・・・・・・』
がフラッシュバックしたのは言うまでも無い。


第二話、Chain Reaction =『連鎖反応』、俺も!俺も撮ってくれ!!とせがむ男。

New-2.jpg (30893 バイト)川原には、勇ましく男が立っていた・・ 一升瓶を片手に・・・
タオルを頭に縛りフンドシ姿で、前面局部上段には『集団』下段真中にはデカデカと『沈(チン)』、既にホロ酔いと言った感じか、がっ!男は一升瓶の冠を抜き、瓶の底を天高く突き上げ勢いよく酒を飲み始めたのだぁ!! 半分以上も入った酒を息もつかずひたすら飲みつづける。 すると、片方の手で瓶の底を割れんばかりに握り締め、大きく大空に円を描くように回し始めたではないか・・・ 私はファインダー越しのその男に集中した・・ 
腰だぁ!! 腰も回している!! 
しかもクネクネと!! その腰振りにフンドシもなびく、"チラリズム"でたまにのぞかせる男の"小勇姿"!! 知らず知らずのうち私とヤッサンの頭の中には"マドンナ"の『ライク、ア、ヴァージン』流れ、いつしか、銀座で暴れまくったあの男の姿がフラシュバックしていたのは言うまでも無い。 ファインダー越しの男は、口から溢れんばかりの酒を首筋から胸元、胸元から腰へと滴らせ全て飲み干していったのであった・・・ 満足げに一升瓶を前に突き出すあの男の勇姿!! 俺は一生忘れない・・・そして、"隊長"ゴメンナサイ。

まったりとした空気が続く中、私はまたしても眠りについてしまったみたいだ・・・
ぼんやりとした、かすかな記憶の中で夢の中での出来事を思い出した。 そうだ!!マスカラスだ!! 彼が突然この角楢に現れたのだ!! 枯れ木の茂みの中からヒョコっと顔をのぞかせたのだ!! それ以上の事は思い出せなかった。 起き上がりあたりを見回すと横にはヤッさんがまだ心地よい眠りについていた。 そして、番長がちょっと離れた川縁で
umauma I (3).JPG (33967 バイト)『風呂いい感じですよ!!』
と既にサッパリした顔つきで声をかける。  そうだ!! さっき皆でバケツリレーしてドラム缶に沢の水をはったのを思い出した。 そう、そう! この合宿に参加したもう一つの理由はこのドラム缶風呂であった。 バク睡している間に番長がパタパタして沸かしてくれていたのであった、感謝、感謝!! 早速、"真ッパ"になってキョロキョロ辺りを見回しながら身体をドラム缶へ垂直落下させた。 『ヴゥアーーー!!いい湯だ!!』ちょうど良い湯加減、自然と出る言葉にしばし至福の時を過ごす!!  川原にはひとり、目覚めたばかりの朦朧とし、ここは何処?私は誰?状態のヤッさんがいたので、風呂を勧めた。

さてと、食事の支度に取り掛かる、と言っても私は、ヤッサンの指導を受けイワナを3枚に開いただけだったが、慣れた手つきでそば粉から練り始め、打ち、そして切る番長を見守った。
 肴には、番長が採った天然キクラゲのゴマ油炒め、そして"硬派、チカラ"姿の男が大苦戦の末、捕獲した!?カツオがタタキと姿を替え半分はバジルで絡ませイタリアン風で残り半分は和風となり宴を彩ってくれた。 焚火の上に置いた鍋のお湯が沸騰してきた、番長は先ほど打った蕎麦を勢い良くその鍋に落とし込む。 umauma K (3).JPG (21641 バイト)その間、炊事班長はアゴ出汁で汁をつくりイワナ、持参した雪国舞茸などをサッ、と天ぷらにする。 だんだんとイワナ蕎麦が形となって行く。 ざるに蕎麦を落としお湯を切り、汁に蕎麦を落とし、イワナ天ぷらを載せヤクミをまぶし"イワナ蕎麦"一丁出来上がり!! 早速、みんなイワナ蕎麦に舌を絡ませた! 茹でている段階で蕎麦がかなり切れてしまい、日常食べている蕎麦のように、『ズッー、ズッー、ズゥーー!!』と、豪快な音を立てて胃に落とし込むとまではでいなかったが、『ズ、ズ、チュル、ル』といった感じでこの合宿の目的の一つであるべきイワナ蕎麦を皆が堪能した。  とっ、そこにヤマさん(角楢小屋建設の最大功労者)が暗闇から登場!!  そう言えば、番長は、もんきーすのマサキさんは来られなくなったがヤマさんは1人でも来ると確信していたらしく、釣りに出発する前に小屋の伝言板にヤマさん宛のメッセージを残しており、昼に我々が戻った時、
小屋にはバケツいっぱいの天然舞茸
と共に『今夜一緒にのみましょう』とのメッセージが残されていた。 実はみんな、バケツの舞茸の事が気になり、密かにヤマさんの登場を心待ちにしていたのだ!! それとなくバケツの舞茸に話を振ると、『キミ達が採ってきたのじゃないのか?!』と・・・・ すぐにヤマさんは思い出したように『あぁ、きっとそれは私の知人が置いていったのだよ!!』と。
もちろん我々はその後、ヤマさんの好意に甘え天然舞茸に舌包みを打ったのは言うまでも無い。 途中、雷と共に雨が降り始め宴は小屋の中へと変わった。 激しく降る雨とは対照的に小屋の中は快適でヤマさんを囲み酒は進み、狩猟班長は世界一の"聞き上手"と化していた。 そんなマッタリムードの中、角楢の夜は暮れていった。
次の朝起きても皆のダラダラモードはONのままだった。その状態を維持したまま炊事班長ヨコサワさんは、ベンサン(便所サンダル)で行きと同じルートを下山した。


『日本海での宴』

合宿の帰り、奴隷サルのお宅拝見となった。
住処の周りは大学の学生が多いためか、同じようなアパートが目立つ、
早速、部屋の中へと突撃開始!! 開始2秒後にこの部屋は"新潟サル小屋"と命名された。 まぁ、典型的な男子学生一人暮らし部屋って感じだったが、 なんと窓越しからは日本海が見えるではないかーっ!!  我々は、『行こう!行こう! 海に沈む夕日見ながらチューハイ飲もうぜ!!』って感じで海へ向かった。 
umauma X (3).jpg (25385 バイト)のんびりと防波堤の上に寝転び、佐渡ヶ島に沈む夕日を眺めて飲むチューハイ格別だった。
我々はまたダラダラとし始めたそのとき!! 防波堤の先に1人の男の影を発見したのだ!!!  すかさず、ビデオをまわすヨコサワさん・・・・ あの胸、あの腕、あの仮面!! 間違い無い!!『千の顔を持つ男、ミル、マスカラスだぁ!!!』 ファインダーの中で彼は、マスク越しに"ゴリッチュ"をグビリとやっている、そしてだんだん近づいて来る、すれ違いざま"アディオス、アミーゴ"と一言残して行ってしまった。
確信した、角楢で昼寝の時見た夢は、夢ではなく実際に彼は角楢に来ていたのだ、俺が寝ぼけていただけなのだと・・・  
後日、現像した写真の中に決定的瞬間を納めた写真が発見されたので極秘で載せます。

 

<記 トラオ潜水班長>


硬派夜営集団カヌ沈隊

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