平成13年 忘年会

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平成13年12月8日〜9日

☆☆☆

硬派者:隊長、炊事班長、狩猟班長、潜水班長、フカマチ隊員、ガリガリ隊員、さる奴隷候補

1/25000 地形図:「宇佐美」かな



 大いなる外洋へと船首を向け、波頭を両断しながら勇ましく進む漁船。

 ヤッケに捻り鉢巻。
 冬の潮風に負けじと腕を組む男たち。
 鬨の声も猛々しく、威風堂々と海に挑戦するは、毎度お馴染みの硬派野営集団カヌ沈隊、でございます。


「山で鴨鍋もいいけどよォ、年に一度くらいは海に行きてぇなぁ」

「いいねぇ」

「やっぱり日本海の見える露天風呂に浸かってさぁ、夕日を見ながら日本酒をクイ〜っとやりたいねぇ」

「いいねぇ」

「古き良き日本の遊びをしよう。博打、温泉、酒!」

「いいねぇ」

「刺身は船盛りと活け作りだな」

「いいねぇ」

「博打で一山当てて、芸者遊びっ」

「いいねぇ!」


ファーストヒットは、さすがさすがの狩猟班長さんでございました。

「きたぁ!」

竿が弧を描きます。

「お、重いっ!」

PC090034.JPG (36359 バイト) それは鮮やかな赤い色をした、尺上の魚でした。初めてみる異形の魚体に、一同目を丸くします。羽根のようなヒレ、しかも体からは、なぜか足のようなものが生えておりました。「これはホウボウだ」とおっしゃる船長さん。料亭や旅館に持っていけば、良いお値段で買い取ってくれるという高級魚なのだそうです。
 得意げに勝ち誇る狩猟班長さんを横目にチッと舌を打ち、オレもオレもと我先に竿を振ります。餌はアサリです。リールでするすると海底まで落とし、エンヤコラエンヤコラと竿を上下に揺らして魚を誘うという塩梅になっております。狙う魚は海のコソ泥と呼ばれるカワハギでございます。小さい口で餌をかすめ取っていくことから、鯛釣りなどでは、もってのほかの外道なのですが、しかし、これがなかなか面白いのでございます。一度に二尾かかったり、なかなかの手応えがあるのです。平べったい魚体に痴呆のような眼をした魚ですが、しげしげと観察すると実にプリティな奴なのでございます。
 釣れなくなったので漁場を移動します。ぐるりとひと回りするうち、みんなの口数が少なくなってきました。最初の威勢の良さは昔の話、今ではただ遠くを眺めるばかり。

…船酔いでございます。

ファーストゲロはトラヲさんがなさいました。それを見てワタクシもついうっかりともらいゲロ。たっぷり撒き餌をまかせていただきました。「軟弱な奴らだなぁ」とおすまし顔の隊長さんも、やはりへの字口で青ざめていらっしゃたのでございます。

PC090038.JPG (36450 バイト) 陸に上がれば元気回復でというものでございます。さっそく浜辺でカワハギを刺身と肝和えにします。船長さんもやってきて、ホウボウを捌いてくださいました。釣りたてプリプリの魚は、その旨さ絶品でございます。硬派な海の話を聞きながら日本酒をまわします、よきかな、よきかな、でございます。
PC090033.JPG (38310 バイト) ちなみにカワハギはその名のとおり、エラのところに切り込みを入れ、皮を手で引っ張るとバリバリと剥がれるのでございます。「岩魚の百倍簡単」と炊事班長さんはおっしゃておりました。
 漁のあとは温泉に限ります。船長さんに教えてもらった町営格安の温泉にゆったりと浸かり、船酔いを完璧に癒します。そして、酒と船盛りの待つ民宿へゴー!で、ございます。

PC080010.JPG (38112 バイト) 一年の労をねぎらう隊長さんの挨拶で、まず乾杯いたしました。伊勢エビの活け作りの、まだ動く触角に歓声があがります。予想以上に大きな船盛りに満足。山の想い出を回顧・反省するようなことは全くございませんでして、はじめ食欲の虜、あとは完全な宴会モードに突入でございます。
PC080011.JPG (28513 バイト) 昨年の忘年会で激しく酩酊いたしまして、手足を帯で縛られたうえにアス◎ールに割り箸をお刺されになられていたガリガリさんは、また懲りずに勢いよく呑んでおられましたが、今年はさいわいにも麻雀大会が始まったために相手にされませんでした。

 カヌ沈隊で最も麻雀がお上手なのは、かつて博打をさんざんおやりになったという隊長さん。意外にも手堅いのが狩猟班長さん。炊事班長さんはサラリーマン麻雀で鍛えていらっしゃいます。一番テキトウなのは…うふふ、ワタクシ。   

PC090022.JPG (27396 バイト) トラヲさんが持ってきた、狩猟班長さんのマル秘ビデオを見ながら「ウヒャヒャヒャ ウヒャヒャヒャ」と爆笑するサルさんの声が響くなか、賭場には緊張がの糸が張りつめます。敗者には罰ゲームが科せられるのです。大人用オムツの人体実験。

そう、オムツをつけて放尿し、その感触を報告しなければならないのでございます。これほどまでに過酷な罰ゲームがかつてあったでしょうか。酔っぱらったサルさんがオムツを頭にかぶってニヤケておりました。

 で、以下は省略、でございます。

 

<フカマチ隊員>

 


■場所
  伊豆 宇佐美温泉
  民宿 ふかべ
  静岡県伊東市宇佐美416
  TEL:0557-47-2211
  http://www5.ocn.ne.jp/~fukabe/index_2.html
  fukabe@vesta.ocn.ne.jp
釣り舟
(増市丸 増田さん0557ー37ー6426)

■予算 宿泊(食事朝夕) 約15000円
    たらばがに食べ放題 イセエビ祭り 船盛り多数出航
    8日11時より 釣り(3時間 五目釣り) 約5000円(予約済み)
    +交通費及び雑費がかかります。

■スケジュール

◎8日
8時山小屋出発
11時〜12時   現地到着
          宇佐美漁港付近にて昼食、酩酊
          酩酊しつつ競輪場へ
4時        宿着〜温泉〜酩酊
6時        宴会開始
10時        隊長、ガリガリ合流

◎9日 
10時       チェックアウト
11時〜14時   釣舟
増市丸 増田さん0557ー37ー6426
15時       宇佐美にてお土産買いだし
19時       東京着


硬派夜営集団カヌ沈隊

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