湯檜曽本谷 平成12年 10月7日〜8日 ★★★★ 硬派者:隊長、炊事班長 地形図:1/25000 「茂倉岳」 |
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2日か、じゃあ湯檜曽本谷行きたいな。 せっかくの3連休で会津駒御神楽沢を予定したのだが・・・。 8:10、土合からは湯檜曽川沿いを上る。一ノ倉出合に続く林道から武能沢出合に進むと早いそうであるが、知らなかったのでまあ良い。湯檜曽川と一ノ倉沢出合から見た一ノ倉岩壁は迫力があった。あんなとこ登るんだ・・・。それはそうと、ここでスノーキャンプしたら楽しいだろう。しかしゼニイレ沢側からの雪崩が・・・。一ノ倉沢側からも雪崩れる?・・・。一ノ倉出合の駐車場のトイレが毎年雪で潰れるそうだから、危ないかも。そうこうして武能沢出合に9時50分位につく、この先でゴルジュが出現し、すぐに魚止めの滝だ。釣屋さんには面白くない沢だろう。白樺沢が右岸より流れ込む、うなぎ淵が現れる。左岸を巻けそうだが、ここは気合を入れて、泳ぐことにする。 うげえ、冷たい。ぎゃあ、早く早く。10月の沢泳ぎをなめてはいけなかった。水も冷たい、風も冷たい。ただ天気のよいのだけが救いだった。もう一歩で低体温症になるところだった。その後はナメ、トロが続くが、へつっている時、バランスを崩してボチャン。このムーブかな・・・ボチャン。ヒャイヒャイで十字峡に到着。 右側を登り岩の上で裸になりノースケープの上着を乾かす。後から3人組パーティーに追いつかれる。みんなヒャイヒャイである。後続が休んでいる間に出発する。この十字峡は本流が直角に左に曲がる。左岸から大倉沢、少しずれて抱返り沢がストレートに流れ込む。「抱返り沢」はなんと読むのでしょう?50Mの滝に阻まれ、これを登ると足がつるから?・・・「こむら返り」だと推測してみた。この先は小滝が続く。右岸より七ツ小屋沢が流れ込むが、どう見ても本流より立派な滝があり、本流は細いウォータースライダーのようになっていたので、間違えて七ツ小屋沢を登る。ちょっといやらしい滝だ。途中に残置のシュリンゲがあった。人が入っている形跡があっても、間違えてはいけません。登り終えてちょっと進んで、おや?あれは懸垂下降した時のものじゃないか。送電線の方向もあやしい。間違っていることに気付く。懸垂下降をして戻る。我々も間違った人になってしまった。この後は10Mの滝が2つ、1つ目は難なく通過する。2つ目は、始めに右壁から滝中央に向かいトラバース気味に登る。この始めがいやらしいので、ロープを出す。今回ロープを出したのはこの1箇所であった。この後出てくる40M大滝よりいやらしいでしょう。大滝は右壁から取り付き、中央へシャワークライム、比較的簡単に乗っ越せる。ロープは出さなかったが、恐い人は出したほうがいい。左側のルンゼを登って潅木帯を右へ落ち口に向ってトラバースする。この先は特に何もなく二俣まで行く。途中、幕を張れそうな場所が何箇所かあるが、先行パーティーがいない場合は絶対に二俣手前の右岸ちょっと高くなったところがベストである。後からもこないので広くタープを張り、焚き火をする。今シーズンの沢野営のシメだ。ゆっくりと酒を呑む。 朝は7時位まで寝袋にくるまる。ゆっくりと8時20分に幕場を後にする。この先は左手に稜線を見ながら進んでいく。途中、何度か間違えそうになるが、忠実に本流を遡行する。最後の二俣をすぎて水量がすくなくなり少々藪こぎ、斜度がゆるくなってくると稜線が近づく。藪の中から振り返ると昨日までは、紅葉はまだだなあと思っていた山が、寒い夜を一夜越えただけで、綺麗な赤や黄色を付けていた。朝日岳の山頂に10時30分に到着。この先は登山道の下山。渓流足袋はこの時が憂鬱だ。笠ヶ岳を越え白毛門に12時15分に着く。休憩しながら、今日、白毛門沢をにん2さんと登っているはずのフカマチを捜すが発見できない。12時だろ、着いていてもおかしくない時間だが・・・。まあ土合の駐車場で会えるかななんて考えながら、白毛門から2時間弱で急な下りを駐車場にかけ下りた。余談にしてしまうが、フカマチは前日夜の電車で土合まで来るつもりだったらしいが、ダイヤが変わっていて、あるはずの電車がなくて来られなかったようだ。変な時間の電車はちゃんと確認しましょう。 <記 炊事班長 ヨコサワ> |
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遡行タイム:1日目土合8:10〜9:50武能沢出合〜12:00十字峡〜13:00七ツ小屋沢ロスト13:30〜二俣3:30
2日目二俣8:20〜10:30朝日岳10:45〜12:15白毛門岳12:25〜14:15土合