大洞川 井戸沢ロケハン平成11年5月15日 ☆ 硬派者:隊長、狩猟班長 |
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それにしても、綺麗な沢だった。 ギラギラと闘志を燃やしている。とはいえ、今日は日曜。こんな時間(10時くらいか)にノコノコ行ったって釣れる訳もない。ただでさえ、ヘボなのだから。が、そこはそれ。川が見えれば、「もしかして・・・」と期待してしまうのは、玉砕覚悟で、 美しいオネーサン に交際を申し込む、アバタ顔の高校生と同じである。ついでに言ってしまえば結果も同じである。 話が逸れた。結局、先走った俺達は、藪漕ぎの際どい下降を強いられながらも、なんとか釣り糸を垂らした。ゆっくりと釣り上がるが、どうも位置関係が把握できていない。地図を忘れてしまったので、微かな記憶だけが頼りなのだが・・・。惣小屋は過ぎたが惣小屋沢に出会わないのだ。午後になって、やっと出合いを過ぎ、井戸沢に入るも雨脚は次第に強くなり、次第に体温が奪われて行くのが自覚できる。辛抱堪らんので、素早く、アツアツのカップラーメンを啜り、釣りから沢登りに切り替え、竿をしまった。 ハイペースで遡上するのだが、次第に暗くなってきた。午後3時とは思えない暗さに焦りが出てくる。タイムオーバー。軽装の俺達はこれ以上先に進むことは賢明ではないと判断し、川を下り始めた。すると、次第に明るくなってくる。そうだったのだ。 深山幽谷。 井戸沢は昼なお暗いゴルジュの沢だった。 |
ウエット着用の隊長 足元は木梨憲武バレー団のようであった・・・。 ゴルジュを巻きさらに奥地へ 足を滑らせれば振りだしに戻されるだけでは済まない この巨木はどこから流されてきたのか 美しい淵を前に一服 この淵に潜り主をしとめたいものだ
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