御前山 忘年会

(序の口隊にちゃっかり合流 御前山忘年会)

奥多摩周遊道路 月夜見第二駐車場から小河内峠経由御前山

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してやったり!の幹部とマメ鉄砲を食らった序の口隊ガリガリとユウ

平成11年12月11日〜12日

軟弱者:隊長、炊事班長、狩猟班長(序の口隊 ガリガリ ユウ 故フカマチ)

 


御前山中尾根は、御前山と鋸山の稜線上の小ピーク、クロノ尾山から南東に延びる尾根で、あまり知られていない渋いルートだ。もちろん一般登山道とは異なり、指標などはなく、かなり荒廃しており、読図能力を試すには面白い。
もともとは、カヌ沈隊西暦2000年計画のひとつであったが、序ノ口隊フカマチの強い希望で、急遽、序ノ口隊地図読み合宿を行うことになった。

さて。幹部はといえば、雪訓が年末に延期になった為、酒、食糧をどっさりと持ち込み、インスタントラーメンを啜る”憐れ序の口隊”の隣で、炊事班長特製の鴨鍋をつまみながら、豪快に酒でも飲み”豪華カヌ沈隊”と洒落込もうではないか、ということになった。ならば。
「ちゃっかり先着して酩酊状態で出迎えよう」
「避難小屋入り口に、”本日貸しきりの為、カヌ沈隊二軍序ノ口隊の方はご遠慮ください”って張り紙しよう」
と、言いたい放題。果たして・・・・


<かかか、今年はなかなかいい年だった。>
今年の忘年会は何処でやるのだ?12月11、12日は幹部予定の中では雪上訓練が入る予定だったが、いかんせん良いガイドが見つからない。良い講習会もないと言った状況で、隊長が志水哲也さんと連絡をとった。しかし、この予定では、すでに別のガイドがはいっているらしく断念せざるを得なかった。幹部は年末に雪上訓練をやることとし、早々と
X作戦を遂行に心クラクラだった。

10日前作戦を練る。1週間前、池袋の「もみ」で幹部会を開くこととなった。のだが狩猟班長は出てこられないらしく、急遽、序の口隊フカマチを招集した。途中、狩猟班長から炊事班長の携帯へ連絡がはいる。「来週の場所決まった?」それまでの連絡は極秘のうちに進められていたので、全てメールで行われていた。約6ルートが決まっていた。「そうだな、谷川は雪が分からないからなあ」「降り出したら大変だし」隊長と炊事班長はすでに、不確定な雪の状況よりも、心はX作戦に惹かれていた。「やすさん、X作戦はどうか?」「はあ?X作戦?」「なんだよそれ、はっきり言えよ」この人はどうも理解していない。序の口隊のフカマチさんのいる前でX作戦といったら「御前山ちゃっかり先着鴨鍋合宿」しかないでしょう、と隊長と炊事班長は考えていた。やすさんは感が悪い。まったく子供と同じで、

「なんだよ、なんだよ、はっきり言えよ、もうなんだかわかんねえぞ。こら!」だったのだ。メールで計画送っててもこれだから、同席していたフカマチは「はあ、この人たちはガキみてえに何言ってんだか」くらいにしか思っていなかっただろう。察していたらこんな合宿になるとは夢にも思わなかったことだろう。



<御前山集中>
勝手に集中という言葉が口をついていた。「はあ、なにいってんの?」隊長と狩猟班長に怒られる。高低差300M、エアリアコースタイム2時間の超楽勝コース。奥多摩周遊道路の月夜見第二駐車場から小河内峠経由御前山という、日帰りにもならない、半日帰りコース。前の日は、狩猟班長以外超泥酔状態。朝もゆっくりと川越を出発した。鴨鍋材料満載の幹部3名80リットルザック。序の口隊のフカマチ、ガリガリ、ユウの鳩みたいな顔を見るためだけに、るんるんで出発した。

思ったとおりの楽勝コース。10時に奥多摩ダムの駐車場でユウの車が止まっていることを確認。11時45分に登り始めた。1時30分御前山の避難小屋に到着した。10時に車を発見したということは、序の口隊は前の日なんか知らんけど、奥多摩で野宿するってはりきってたから遅くても9時には登り始め、サス沢山経由の急登でもコースタイムは3時間半。「1時には着いてるでしょう」「ちゃっかり先着はできないな」「どうやって避難小屋にはいろうか?」「中にはいっていって、ひたすらシカトか?」「小屋の前を気がつくまで往復するか?」なんてドキドキだったね。しかし、小屋に着くまで出会わないし、小屋にも誰もいなかった。「はあ?なにやってんだあいつら」「まあいいか、取り敢えず飲むか!」おそい、おそい、おそいと呪文のように唱えながら、ビールをのみ酒が1升なくなった。酔っ払うから鴨鍋仕込むか。(すでに酔っている)「来たあ!」ユウ、ガリガリが見えた。寝たふりおしていきなり隊長の「コラアアアーーー!」作戦に決定した。なかなか入ってこない。ガラガラ。中に入ってゴソゴソしている。「うるせえなっ!」寝言のように低音で隊長。そして

「コラアアアーーー!」なにも状況を把握できない序の口隊の顔は最高だったなあ。

<一人足りない>
2人のびっくりした顔。フカマチがいない。もう一回脅かすか?

「実はフカマチさん撤退です・・・。」

今度は幹部がびっくり!こんなところで撤退するやつがいたのか!?

<忘年会>
今年は精力的に山で遊ばせてもらった。いい年だった。序の口隊に一口も幹部の鴨鍋を食べさせず、キャリアの違いを見せ付けてあげました。序の口隊は
焼きソバを茹でるという荒業を披露してくれました。幹部のおいしいウイスキーも飲ませず、封建的な社会の縮図を序の口隊は体験したことでしょう。そんな中で隊長はいつものとおり

「寝たような、寝ないような」といいながら5時くらいから次の日の6時くらいまで熟睡しておりました。途中うちらがおいしいといいながら食した鴨雑炊も隊長が食べたときは、鴨おじやになっており、次の日、○ロのようになっていました。避難小屋で10時近くまで飲んでいるのは、果たして良いことなのだろうか?と思いつつ、良い忘年会ができました。



<次の日>
序の口隊も二日酔いだったはずだが、「中尾根行くんだろ?」
「まさか一緒に帰らないよな?」と脅し、序の口隊は予定通り中尾根、下って登るというなんだか硬派な地図読み合宿に出発していった。一方幹部は、よくある下界の日曜日。朝の風景とまったく変わらないように、うどんを食べ、お掃除をしてさっさと山を下りた。

<報告書>
山に登った報告は、どうがんばっても書けませんでした。序の口隊の今回登ってきたメンバーはそれなりに充実していたのではないだろうか。参加できなかったメンバーもまた次回楽しい山行を計画し登ってください。

  秋枯れて  鴨鍋やるため  山登る
    酒呑むべし  呑まれて眠る

記 ヨコサワ炊事班長

 

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カヌ沈隊幹部には珍しく晴天に恵まれた

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非難小屋とは名ばかりのログハウス調別荘

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序の口隊の到着を待ちわびて一升空いた

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してやったり!の幹部

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ヤキソバを茹で、宇宙食を作るガリガリ

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快適な小屋で夜通しの大宴会

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例によってダメなヒトの出来あがり図

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奴隷が出発したあと激ウマ肉うどんを作る

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炊事班長のメシはこれマタ美味い!

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帰りも晴天 遠くに富士山を眺める

 


しかし、序ノ口隊もそこそこやるものだ。
フカマチは残念だったが、一番悔しいのは奴自身だろう。
避難小屋で、「フカマチを見捨てて、よく登ったなあ。、薄情者達め」と聞いたら、
「もし、自分達も一緒に下りたら、フカマチさんが自分自身を責めることになるじゃあないですか。だから、なんとしてでも中尾根を下降して合宿を成功させるのです」
などと泣かせることを言いやがった。うれしいじゃあないか、フカマチよ。まあ、ここまで序ノ口隊のモチベーションを上げたのは、フカマチの功績。次回こそは、楽しみにしているぞ。

隊長 オザキ


硬派夜営集団カヌ沈隊

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