ジョイ・コス住宅システム
炭化コルクとは   施工工程写真   高断熱・高機密・換気   Low-Eガラス   電力料金

上は、床全面に敷設した炭化コルクのパネル

現在、地球環境は確実に変化しています。限られた資源を有効に利用するため、丈夫で長持ちする家、少ないエネルギーで冷暖房できる家、そして、住む人がいつまでも健康でいられる家。そんな、人や地球環境に配慮した家づくりが求められています。
それを考慮して開発されたのが「ジョイ・コス住宅システム」で、通称「チャコールの家」と呼んでいます。

チャコールの家」はCharcoalすなわち「炭の家」なのです。
炭には、脱臭、調湿作用のほか、遠赤外線効果などがあるといわれています。「チャコールの家」に使用している炭はコルクを炭化したもので、この炭化コルクは炭の持つ特性に加え、その弾力性から抜群の吸音効果も期待できます。

チャコールの家」を構成する断熱パネルは、それらの特性を持つ炭化コルクと、冷蔵庫などに使用され優れた断熱力を誇るウレタンフォームを一体化した、世界初の複合断熱パネルとなっています。そのため、断熱、機密性能はもちろんのこと、今まで高断熱・高気密の最大の弱点であった、家の中で音が響くという問題を大幅に解消することができました。また、炭の持つ吸着作用や24時間換気システムの働きにより、室内環境から人に有害な物質(シックハウス症候群などの要因となるVOCなど)を取り除き、今まで以上に住む人の健康に配慮した家づくりが可能となりました。
地球環境を守ること、住む人の健康を守ること。
 これからの子供たちのためにも、大切なものをできるだけ良い形で未来へとどける、
    未来に残す家づくりを「ジョイ・コス住宅システム」の「チャコールの家」は実現します。

炭化コルクとは

 炭化コルクは、ポルトガル、スペイン、南フランス、イタリアおよび北アフリカの地中海沿岸に群生しているコルク樫の樹皮からつくられます。
コルク樫は、ポルトガルでは公有・私有地の樹木を問わず、伐採に関しては政府の許可を必要とし、樹皮の収穫も期間を厳格に規定され、政府管理による完全保護樹木です。
 その規定とは、植えてから25年間は皮を採取することが禁ぜられ、25年経過して初めて収穫ができます。そのときに採取されるバージンコルクは、ゴツゴツした粗いコルクで、その樹皮からはワインの栓などの製品をつくることは出来ませんが、コルクそのものの性質はしっかりと生きていて、主にこのバージンコルクを使用して炭化コルクが製造されます。
 ちなみに、ワインの栓が取れるような樹皮は、バージンコルクの収穫以降9年から10年周期で収穫されます。したがって、植えられてから最低でも34年の年月が必要です。コルク樫の寿命は200年〜250年といわれており、その間樹皮が提供され続けます。

羊の毛を採取してウールを作るように、コルクの樹皮もはがされても再生し再び資源になります。
一般的な植物は樹皮を剥がされると導管が切断され、養分や水分が運べなくなって枯れ死んでしまいますが、コルク樫は樹皮(コルク部分)の内側が導管を保護する保護幕となって導管を守ります。したがって、他の植物とは異なり、樹皮がはがされても死ぬこともなく保護幕が樹皮となって再生し、再びコルクが生産されます。

       コルク樹皮の採取状況

                                              

1 断熱性
 1uあたり4000万個の空気を内包した微細な細胞から構成されているコルクは、優れた断熱性能を持ち、宇宙飛行士の安全確保から、スペースシャトルの断熱材としても使用されています。

2 弾力性
 コルクは衝撃吸収性能と圧縮性能回復に優れ、子供や高齢者の安全確保に貢献します。
長期間圧縮しても復元率は90%以上と極めて高いという特徴があります。

3 吸音性
 コルクには優れた吸音性があります。
また、衝撃吸収性により、音の振動を遮ります。(1000〜2000ヘルツの音を吸収)
4 耐水性
 コルクは、弾力性から水を吸うのではないかと思われがちですが、コルクには優れた撥水性があり、水に強く、腐らず、化学変化を起こしにくいという特徴があります。
6 耐害虫性
 コルクは、害虫が生息する為の栄養分が極めて少なく、また、主成分であるスペリン・リグニン・タンニン・ロウ・灰分により害虫の成育を阻みます。
5 耐薬品性
 コルクは、有機液体(鉱物油、動植物油)によって変質することがなく、更に、地球上に存在する気体によっても変質しません。化学物質による耐性も強く、いつまでも性質が変わりません。
7 軽量性
 一般的な木材は二酸化炭素を内包していますが、コルクは大気とほぼ同じような気体で満たされています。また、微細な細胞で出来ているために軽量であることも優れた特徴です。
8 難燃性
 コルクは炭化が極端に遅く、燃えにくい難燃性の物質です。また、火災時においても有害なガスを一切発生させません。これがスペースシャトルの飛行士の命を守る理由です。

コルクは炭化させることで住環境にとって素晴らしい特性が生まれます。

コルクは、300℃〜400℃の蒸気で炭化させることで性質が変化し、更に特性が増します。
ジュイコスのパネルは、炭化させたコルクを使用し、下記の性質を利用しています。

1 吸着効果
 炭化コルクは、吸着性能を持つことでホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)等の有害物質を吸着させ除去する働きがあります。チャコールの家が工事中も完成後も臭いを感じないのはこの効果です。
2 調湿効果
 炭化することでコルクの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります。乾燥した冬、ジメジメした夏、この炭化コルクが湿気のコントロールをする働きをします。
3 遠赤外線効果
 遠赤外線効果で暖房性能を高める働きがあります。
床暖房をしているような素足の生活が楽しめます。
4 消臭効果
 炭化コルクの気泡の中に嫌な臭いを吸着させる消臭効果があります。
つまり、炭の消臭効果が生きています。
5 マイナスイオン効果
 300℃〜400℃に蒸したコルクからは、マイナスイオンの効果が期待できます。呼吸や肌から吸収されたマイナスイオンは、体内で酸化を防ぐ働きをします。
6 結露防止効果
 断熱性能の高いコルクは、炭化させることで更に結露がしにくくなります。

炭にはこんな優れた効能があります。

私たちは炭を単に燃料としてだけでなく、古くからその効用を知り、様々な形で有効利用してきました。

1 水質浄化効果
 水を通すと気泡の中に不純物を取り込み、水質浄化に役立ちます。
2 ミネラル効果
 炭化したコルクから有効なミネラル分が得られ、水質もなめらかになります。
3 電磁波遮蔽効果
 室内への有害な電磁波の侵入を防ぎ、電磁波による健康被害を予防します。
4 融雪効果
 太陽光の吸収が良くなり、更に遠赤外線効果で降り積もった雪を溶かします。

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施工工程写真

模型図 工 種 施工写真
1   土台・大引きを設置。
2    床パネルを設置。
3     柱組み立て。
4   壁パネル組み立て。
   (下屋の有無により組み
       立て順序がある。)
5    壁パネル組み立て完了。
6        完成。

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高断熱・高気密・換気

オール電化住宅は、高断熱、高気密でなければ効果は十分に発揮されません。
断熱効果を高めなければ暖房費がかさみ、気密を十分にしなければ熱のロスとなり、これもまた暖房費が余計にかかることとなります。また、断熱と気密が十分でも、その住まいに適した換気が十分でないと観葉植物どころか家族の健康までも損なうこととなります。高断熱と高気密、換気は一体のものとして考えなければなりません。
断熱方法には大きく分類して、外断熱と内断熱(柱間充填断熱)がありますが、当社でオール電化住宅に取り組むにあたり、いろいろな工法を比較検討した結果、構造的なことと、炭の効用を取り入れた「炭化コルク」のほか、換気方法が計画的に正確に出来ることから「ジョイ・コス」の内断熱工法を取り入れました。


このようにして断熱します。

 床、壁の断熱は「ジョイ断熱パネル」を使用します。「ジョイ断熱パネル」にはウレタンと炭化コルクを組み合わせたものとウレタンのみの2種類があり、床には炭化コルクのパネルを使用しますが、壁は施主様とご相談のうえどちらかのパネルを使用します。
 天井は、繊維状の断熱材を30cm厚にして吹きつけます。窓はすべてペア断熱サッシで、Low-Eガラスという熱貫流の少ない特殊ガラスを用います。

夏のエアコン容量は、壁、床等を伝わってくる熱や、東西南北の方位別の窓面積と夏至を基準とした日射量に基づいて決定します。

「ジョイ断熱パネル」の断片。
右が「炭化コルク」を使用したパネル。
いろいろな材料構成別に162断面を計算した「熱貫流率計算書」(当社作成)

気密はこのようにします。

断熱が十分でも隙間が多ければ効果が発揮されません。
パネル組み立て、窓の取り付け、配管、配線、天井等の細部に亘って細心の注意を払って施工します。国土交通省の建築基準で隙間面積は床1uあたり2.0cu以下とされていますが、ジョイ・コスでは0.5cu以下を基準としています。この隙間が少ないほど熱量ロスが少なくなるばかりでなく、換気も計画どおりできることとなります。

   気密測定状況

工事中と完成後に実施します。

換気はこのようにします。

 高断熱、高気密の住まいでは、換気の良し悪しが最大のポイントです。
換気が不十分だと、熱量ロスによる経済性ばかりでなく、そこに住む人の健康を左右します。有害物質は、家具、衣服等からも発生し、ダニ・カビ・ほこりなどの対策として十分な換気が必要です。
 ジョイ・コスでは、高断熱、高気密住宅の先進国で実績のあるスウエーデンのガデリウス社製エクソネット換気システムを用いています。構造的に簡単で故障も少なく、何よりも計画どおりの換気ができるのが最大の特徴です。


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Low-Eガラスとは

住宅の中で一番熱が逃げやすいのは窓からです。そのため、省エネ効果に影響のある窓には高級樹脂サッシの遮熱高性能複層Low-Eガラスを採用しています。

遮熱複層ガラスは「夏の強烈な太陽エネルギー」を反射して冷房効率を高めるのに適した複層ガラスです。
2枚のガラスの間に、乾燥した空気を封入。室外側ガラスに、遮熱タイプのLow-Eガラスを使用し、外部からの日射熱を室内にいれにくくしています。
また、冬は室内の暖房熱を反射するので、外部に熱を逃がさず暖房効率を高めます。

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電 力 料 金

オール電化の暮らしにピッタリのやりくりナイト8やりくりナイト10という電力契約種別があり、深夜電力を使用することにより大変経済的になります。、

        やりくりナイト8は午後11時から翌日午前7時までの深夜電力を利用

        やりくりナイト10は午後10時から翌日午前8時までの深夜電力を利用します。

どちらの契約も昼間の料金は若干高めですが、蓄熱暖房器や温水器は割安の深夜電力を用いるので大変お得料金設定になっております。
 他の機器も深夜電力時間内に使用することにより更にお得になりますので、ライフサイクルにあわせた契約種別にすると良いでしょう。
 なお、この契約では温水器と蓄熱暖房器について電力料金の割引があります。また、発電に用いる原料費の変動により調整額が加わることがあります。







上の表は、当社で建築したオール電化住宅(S様邸)の平成17年の実績です。家族構成等ライフスタイルにより使用料金は変動します。

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