台湾の旅

旅行日:2000年12月2日〜4日

 この年3度目となる海外旅行の行き先は台湾。やはり男ばかりの旅です。
 12月2日、その朝は6時に起きて東京駅まで行き、成田エクスプレスに乗り込みました。そして、成田空港10時30分発の日本アジア航空201便でいざ出発!まずは客室乗務員をチェックしたのですが、私の好みからいうとやはり全日空の方のほうがレベルが高いかな?などと思いながらさっそくビールをオーダーしました。旅はやはり飲むことから始めなきゃね〜。
 出発から4時間で台北の中正国際空港に到着した私たちを待っていてくれたのが、台湾のボールペン製造会社の社長さんとその会社と取引のある日本の会社の台湾駐在員の2人。我々が泊まる予定の来来大飯店(ライライシェラトンホテル)まで連れて行ってくれました。チェックインを済ませた私たちは、早速現地のガイドさんとともにバスで観光を始めたのであります。
龍山寺
台湾ではとても有名なお寺で1738年建立、第二次世界大戦で爆撃を受け崩壊したものの本尊だけは残り、きれいな細工を施した殿舎は戦後に再建されたものだそうです。境内(台湾でもそういうのかは定かではないが)に入ると線香の煙がモンモンとたち込めています。そこで使われている線香というのは、とても太くて長いうえに1人5本も6本も手に持っているのです。そしてそのお祈りといったら、日本では見られないような熱心さ。この国はとても信仰深い人が多いんだなと思ったのですが、一方、ガイドさん曰く、この龍山寺はスリが多いとのこと。罰当たりな奴等がいるものだ!

中正公園
この公園には、中世紀念堂・国家音楽庁・国家戯劇院があります。公園の正門をくぐると、そこの広さにびっくり。正面にそびえ建つ中世紀念堂に辿り着くまでには結構な距離がありました。その中世紀念堂というのは、1975年4月5日に逝去した蒋介石の業績を記念して建てられたもので、高さは約70mもあるそうです。ビルなら23階建てに相当するそうですが、実はその内部といったら2階建てです。89才で人生を終えたことに由来するという89段の階段を昇ると、正面には蒋介石の大きな全身像があり、その背後には彼の理念「倫理」「民主」「科学」という言葉が書かれてあります。
1階に降りてみると、彼が実際に使用していたという高級車などが展示してありました。ちなみに「中正」というのは蒋介石の本名の姓のようです。

「珍寳」で夕食

ちょっとだけ仕事関係の事があり、さっき空港へ出迎えに来てくれたボールペン会社の社長さんの事務所兼工場へ見学と情報交換に行くとその社長さんはみんなに夕食をご馳走したいということで、いっしょに香港料理の珍寳という店に向かいました。台湾ビールと招興酒を飲みながら、ふかひれのスープやら蝦料理・蟹料理・デザートまでしっかりとご馳走になってしまいました。何を食べても本当に美味しかったです。あー、もう満腹!なんていっていたら、さらにサービスといってシュウマイとデザートが出てきました。台湾ではオーダーしたものが全部出てきた後に、こういうサービスがあるらしいのです。デザートは何とか食べられましたが、とてもシュウマイには手が出ませんでした。

海外でインターネット!
ホテルに帰った私は、ビールを飲みながら(また飲むか!)海外から初めてのインターネットに挑戦しました。出発の前日、10月に買ったばかりのNTT DoCoMoシグマリオンに私がいつも利用しているプロバイダの「ぷらら」とローミング契約しているプロバイダの台湾アクセスポイント情報を登録してきたので、一発でとは行きませんでしたが案外あっさり接続完了。でも、本当にインターネットできるのかちょっとドキドキしながら友人数人に電子メールを送ったり、友人の掲示板に書き込みしてみましたが、いずれも何の問題もなく見事に成功!やれば出来るものです。まぁ、「そんなのあたりまえじゃん!」と言われればそのとおり
なんですけど。

そして爆睡
インターネットも成功し、ベッドで横になりながらテレビを見ていたら気付かぬうちに爆睡!翌朝は、8時にホテルのラウンジで朝食の予定でしたが、前日からの爆睡はとどまるところを知らず、同行者に電話で起こされる。あわてて1階まで降り、全世界共通?のモーニングバイキング。出発予定までにはまだ時間があったので、シャワーを浴びてサッパリしたところで2日目の観光に出発。

忠烈祠
1969年にできた忠烈祠は、国民革命や抗日戦などで戦死した約33万の将兵の霊を祭った祀場で、軍の管理下にあります。本殿は北京紫禁城の太和殿を模倣した明朝風宮殿式で、隣接する記念館には位牌とともに、将兵たちの遺品や写真、勲章などが展示されています。この忠烈祠で1時間ごとに行われる衛兵交代は見逃せないものだと聞いていましたが、私たちがそこに着いた直後にそのセレモニーが始まったのでとてもラッキーでありました。この衛兵さんたちは皆、すごい競争率を勝ち残った人たちらしく、背が高く、キリッとした顔立ちの人ばかりで、台湾女性たちの憧れの的なのだそうです。
彼らと記念撮影をしている日本人も数多く見掛けました。

買い物
まず、永樂市場というところに行きました。全体的にはひなびた感じの薄暗いイメージの市場ですが、私たちの入ったお店は結構立派な建物で、店内も明るく清潔感のある乾物屋でした。ここでは、台湾名産の「からすみ」が免税店の1/3ほどで手に入ります。この「からすみ」とは何かというと、魚の「ぼら」の卵を天然塩で漬け込み、天日干しにして仕上げたものだそうです。その次は、お茶屋さん。烏龍茶や鉄観音茶、ジャスミン茶などがドラム缶ぐらいの筒状の容器に入れてあり量り売りをしていました。同じ鉄観音茶でもその値段の違いにびっくり。高いのはいちばん安いものの10倍もするのです。

鼎泰豊で昼食
小籠包で有名な「鼎泰豊」(ディンタイフォン)。どのくらい有名かというとニューヨークタイムズで世界のレストランにも選ばれたほどのお店です。もちろん日本人の観光客もここを目指してくる人は多いようです。お店に着くと、店の前には“ゴチャッ”と人が群がっています。きっと日本みたいに列を作って待つということはしないのでしょう。店の前にはお姉さんが4〜5人いて、整理券を渡してくれます。デジタル表示板に自分の番号がでるまでの間に注文票をもらい、待っている間に注文を決めておきます。
かなり待たなければならないと覚悟したのですが、回転が速いのか20分くらいで順番が回ってきました。 店に入ると、小籠包やら餃子やらを作っているわきを通り抜けます。見事な手つきで次々に作られていくのを見せるのもひとつのショーなんでしょうね。私たちは2階に通され、うわさの小籠包・蝦焼売・チキンのスープを食べた(もちろんビールも飲んだ)のですが、どれも超美味でした。小籠包なんか、口の中に入れた瞬間に皮の中から出てくるあのジューシーな肉汁にちょっと感動したのでした。ちなみに、このお店の支店は新宿と横浜の高島屋にもあるそうですが、聞くところによると支店ではビールは1人2本までしか飲めないようです。


故宮博物院
パリのルーブル美術館などと並び、世界4大博物館に数えられる台北の故宮博物院。中国歴代王朝から受け継がれてきた70万点にも及ぶ所蔵の内、常時展示されるのは1万2千点ほどだそうです。じっくり見たらここはきっと1日では見きれないでしょう。その中でも有名かつ私の印象に強く残ったのは「翠玉白菜」です。 翡翠を彫刻したもので、長さ18.7p、幅9.1p、厚さ5p。翡翠は一般的に白か半透明なのですが、緑は珍重されているといいます。「翠玉白菜」は、白と緑の部分を白菜の白い部分と緑の葉の部分に当るように彫刻されたもので、緑の葉にはキリギリスかイナゴみたいな虫まで彫られていました。館内を駆け足で見た後に喫茶室で一休み。そこで飲んだお茶はとても美味しかったです。 (館内は撮影禁止なので「翠玉白菜」は私が撮影したものではありません)

淡水

台北市の市街地から1時間弱のところに淡水という河が流れています。河といっても海がすぐそばなので、川幅はかなりあるし潮の香りがするので、何も知らなければ海かと思ってしまうほどです。この日は天気が良くなかったのですが、晴れた日には夕日がとてもきれいに見えるらしく、デートスポットになっているらしいです。この川岸沿いの道には出店がたくさん並んでいて、食べ物や土産物を売っていました。対岸には観音山という山が見えます。


吉六福平価海鮮
この淡水で夕食ということになり、「吉六福平価海鮮」というレストランに入りました。
この建物の1階に魚介類がたくさん並んでいるので、その食材を指定すると調理して2階のレストランに運ばれてくるというシステムでした。出てきた料理はうれしい事に台湾料理。やっぱり、台湾に来たのですから台湾料理を食べなきゃね。ここの料理もおいしかったな〜。このお店では、食後のサービスとしてフルーツのシャーベットが出てきましたが、これまたうまかったです。満足満足。


1人でふらふらと・・・。
台湾の夜の街をふらふらと1人で歩きました。
ホテルから新光三越までは歩いて10分位。なぜ新光三越に行ったのかというと、店頭に大きなクリスマスツリーがあるのを観光途中にバスの窓からチェックしていたからです。行ってみて驚いたのは、そのクリスマスツリーがペットボトルで出来ていたことです。ペットボトルもこんなに並べてみるときれいなものですね。さて、台湾の人たちはとても夜更かしみたいです。この新光三越も隣にある大亞百貨も10時か10時半頃まで営業していましたし、新光三越の裏にあるCD屋はもっと遅くまで営業していてお客さんもいっぱいいました。


コンビニエンスストア

新光三越からの帰り、コンビニエンスストアに寄ってみました。
店に入ると結構きついにおいがするのですが、これはお茶で作ったゆで卵の茶葉蛋というもののにおいで台湾のほとんどのコンビニではこのにおいがするそうです。私が行ったのはセブンイレブン(7−11便利商店)とファミリーマート(全家便利商店)でしたが、思っていたほど日本製のものは売っていませんでした。コンビニで私が買ったものといえば、台湾ビールのラインナップ。缶ビール1本は27元(100円弱)ですから日本の半額以下でした。

今日も電子メールをチェック!
4本も買い込んだビールを手にホテルの部屋へ帰った私は、そのビールを飲みながらこの日もインターネットに接続し、電子メールをチェックしました。そしたら来ている来ている。前日メールを送った数人から返事がきており、とてもうれしかったです。でも、その中には、某旅行代理店盛岡支店にお勤めのmotedonoさんからの「本当に台北なの?」との疑いのメールもありました。「そうか、そういえば彼女には台湾に行くって言ってなかったから、疑われるのも仕方ないか。それに手紙と違って台湾の消印が押してあるわけでもないからな〜。」などと思いながらさっき買ってきたビールの3本を飲み就寝。それにしても我ながら良く飲むよなと思います。自覚症状があるだけまだマシということにしておこう。。。

お粥
最終日の朝食は「青葉」というレストランでお粥にしました。このレストランは結構有名なところらしく日本人の観光客もいっぱい来ているようです。さて、来る前は「さらっとお粥というのもいいな」と思っていたのですが、見事にその考えは吹き飛んでしまいました。確かにお粥はお粥なんですけど、それだけじゃないのです。ほとんど食べ終わった状態ですが、この写真を見てください。こんなにたくさんおかずがあるです。そのうえ、昨日あんなにビールを飲んだと言うのに、この朝食でもビールを飲みだし、ついにはお燗した月桂冠まで登場。朝からからこんなんでいいのかな?と思いながらも、もともと嫌いじゃない私はつい手が伸びてしまい、グイッといってしまったのでした。

台湾の秋葉原
道路が高架になっているその下に、光華商場というところがあります。中に入ると、まるで秋葉原のパーツ屋にでも来たのかと思う雰囲気。小さな間口の店がいっぱい並んでいます。ここでの私のお目当ては、ミュージックCD。基本的には1枚110元(約400円)で、サザンオールスターズのバラッド3などの新譜でも350元(約1200円)という安さ。しかも日本では発売されていない単曲集(ベストアルバム)もある。これって著作権ど〜なってるの?と思いつつも、私はバラッド3など8枚を購入しました。

機車・汽車
「機車」は、日本でいう原動機付自転車(原付バイク)、「汽車」は自動車のことです。(ちなみに列車は「火車」という)。台湾の機車はすごいです。何がすごいってまずその数。北京などの自転車通勤風景をテレビで見ることがありますが、台湾ではあれがそのまま原付バイクになった感じなのです。よくまああんなに数が多いのに事故にならないものだ思います。しかもノーヘルも2人乗りもOK!それどころか3人4人と乗っていたりもします。運転も車なんか関係ないという感じですね。台湾では一番偉いのがバイク、次が自動車、最後が歩行者のようです。歩行者はよけるものだと思って運転しているらしく、赤信号でも突っ込んできますから、歩行者用信号が青になっても一呼吸おいてから渡っていました。ところで、台湾ではなぜかマスクをして原チャリに乗る人が多かったのはなぜでしょう?

・・・というわけで、今回も事故や病気・トラブルなどなく、無事に帰ってきました。来年は、何回海外旅行に行けるのかな??