中川の舎


木造平屋建て  愛知県名古屋市

■■縦格子の家

 

京町家にある日本特有な格子デザインの中では、格子の太さと間隔により 行きかう人々と町並みの様子の見通しを調整している。光をより多く取り入れたい手仕事職人さんや商品を並べているお店は格子をほそく荒くしたり、プライバシーを守りたい住居では格子間隔を細かくするなど、格子デザインによってその家の職種がわかるとも言われています。

縦格子には室外からの視線をふさぐ作用が働くと同時に室内からは外に向かって見透かしができる作用があり、そうした考えの元に木材のオーソドックスなデザイン手法を取り入れた住宅。外形は長方形のキュービックな形の四週木格子で囲い一見閉鎖的なよそおいだが内に入れば程良い大きさのパティオを介して開放的室内空間となっています。