十一面山(若宮戸山)とは
 



 鬼怒川東岸、石下橋(川の標識23km地点)から、土手の上の舗装された道路を北に向かって走行します。数分ほど走行すると「十一面山の南端、川の標識24km地点」があります。そこから100mほど先に「鬼怒砂丘の森」の看板があり、左寄りの森の中に続く無舗装の道を走行すると、「十一面山平地林保全整備促進協議会」が環境保全活動の拠点としている2つの小屋と第2次世界大戦インパール作戦で犠牲となった兵士と軍馬を慰霊するパゴダがあります。

 354号線(旧294号線)沿い、西原に、石下名物のだんご屋が2軒並んでいます。このだんご屋から100mほど北にガソリンスタンドがあります。近くに鬼怒砂丘の森「十一面山」への標識があります。鉄塔が幾つか見え、高圧線の下付近の細い舗装道路を西に向かって走行すると、数分で、鬼怒川の堤防に着きます。ここに、鬼怒砂丘の森「十一面山」の看板があります。

 

  


対岸(旧岡田村)から撮影した「十一面山」



清流鬼怒川。平成27年9月10日午前6時30分、「自然堤防となっていた十一面山から溢水。事実上の決壊。「鬼が怒る川」となりました。



総面積 11.2ha 鬼怒川の東岸
南北2km 東西100m〜200m
水管橋工事前に実施した専門家による調査によると、「十一面山周辺」には、「11種1460の動植物が棲息している。」とのことです。

十一面山(若宮戸山)

 茨城県常総市(旧結城郡石下町)大字、本石下、字、西原から若宮戸地内にかけて、平地林があります。鬼怒川中流域東側に広がる里山です。
利根川水系鬼怒川の河畔砂丘林です。総面積、約11.2haです。
 日本経済が高度成長期にあった頃、河畔砂丘の川砂が大量に採取され、東京方面の大規模工事などに使われました。石油やガスの普及により、薪炭林としても活用されなくなりました。松食い虫被害により赤松林も少なくなりました。周辺の桑畑や野菜畑も放置されました。笹、セイタカアワダチソウ、蔓草、ニセアカシャ、アカメガシワなどが、目立つようになりました。廃車などまでもが不法投棄されました。
 平成15年に「
十一面山の自然を守り育む会」が結成されました。その後、この会は、
「十一面山平地林保全整備促進協議会」と名称を変更しました。
 「平成15年2月に
トラック150台分もの不法投棄物が撤去されました。のべ500人以上もの人々が1週間以上も汗を流しました。
 平成16年11月に420人余の人々で
5千本の苗木が植樹されました。茨城県から「ヤマザクラ、クリ、イロハモミジ、コナラ、クヌギ」の若苗が無償提供されました。里山の観察会、川の観察会、巣箱かけ、野鳥観察会、植物観察会、栗拾い、森のコンサートなどのイベントが実施されてきました。
 日本宝くじ協会などから、桜や松の苗木などが寄贈され、植樹しました。

 鬼怒川の水がきれいになるよう願っています。ヤマザクラも大きくなりました。茸の種類も多くなりました。毎年、無料の栗拾い大会イベントを実施してきました。参加者のだれもがたくさん拾って帰ります。春の七草を摘み、秋の七草をめでることができる里山に戻るよう願っています。茨城県自然博物館ミュージアムパークの学芸員を講師として、観察会も実施してきました。
 縄文海進の頃、この一帯は海辺だったことがあります。「内陸部に生育し続けてきたハマエンドウ」が自生していて、保護されてきました。「イヌアワ」「ニガカシュウ」「冬の花蕨」「トショウの古木」「ウワミズザクラの古木」「辛夷」「クヌギ」「コナラ」など、日本古来の植物の保存にも努めてきました。オオタカ、ノスリ、アカゲラ、キジ、カワセミ、ジョウビタキなどが生息しています。白いカルガモやコハクチョウなども見かけることがあります。
 カブトムシやクワガタをとりに来る親子を見かけるようになりました。

 鬼怒川大洪水後の新スーパー堤防強靱化工事が続いています。下妻市(旧千代川村)に大形橋があります。大形橋のたもとから鬼怒川東岸の堤防の上の道路を南に向かって数分走行すると、土手が終わります。この付近は旧玉村の若宮戸地内です。この付近が十一面山(若宮戸山)の北端です。鬼怒川沿いに南に向かって歩いて行くと、南北に伸びる河畔砂丘林の北端がすぐです。この辺りの自然堤防から溢水し、鬼怒川大洪水が始まりました。このあたりから水管橋付近まで、鬼怒川大洪水後の「新堤防強靱化スーパー工事が続いています。更に、石下橋付近まで、この工事は進捗されるようです。
 鬼怒川と十一面山を挟むようにして道路があります。南北に長い十一面山の中間点付近に「十一面観音堂」があります。その辺が、南北に伸びる河畔砂丘の南半分です。この辺りから北に伸びる河畔砂丘が現在でも残っていましたが、鬼怒川洪水と新堤防強靱化工事のため、風景は一変しました。戦後の高度経済成長期以前は、十一面山の北半分、若宮戸に、30数mの河畔砂丘が4列になってあり、白砂青松の河畔砂丘林でした。高度経済成長期の大規模な川砂採取と平成27年の鬼怒川大洪水と強靱化新堤防工事により、風景は一変しました。鬼怒砂丘慰霊塔付近に往時の河畔砂丘のおもかげが見られます。

2002年 平成14年 有志会合 懇談会結成
2003年 平成15年 十一面山の自然を守り育む会結成(その後、名称を十一面山平地林保全整備促進協議会」と変更 )不法投棄物トラック150台分の撤去 1週間以上のべ500人以上
2004年 平成16年 5千本植樹 ヤマザクラ クリ イロハモミジ コナラ クヌギ
2005年 平成17年 
里山観察会・鬼怒川の観察会などが始まる。
            茨城県潮来市で開催された第56回全国植樹祭に
            石下町代表として参加
2006年 平成18年 
広島県三原市育樹祭で受賞 ふれあいの森林優良市町村 
             茨城県常総市 十一面山の自然を守り育む会
2007年 平成19年 平地林保全整備促進事業 十一面山
            茨城県里山ボランティア団体交流会に参加 水戸市
2008年 平成20年 
2月 松500本植樹
            
愛媛県で実施された全国育樹祭で2度めの受賞
             十一面山平地林保全整備促進協議会
            11月 栗の苗木30本(寄贈)植樹

            平地林保全整備促進事業 十一面山
2009年 平成21年 10月27日 欅(けやき)60本植樹
            
12月6日(日)野鳥観察会実施
2010年 平成22年 3月22日 山桜の森 荘川桜30本 山桜25本 ベニサシマ6本 植樹
2010年 平成22年11月 宝くじ松79本植樹



4月26日 「環境保全茨城県民会議」で受賞(茨城県野鳥の会より推薦)
平成23年11月4日(金)


平成23年11月4日(金)午前11時 
平成23年度「さくら功労者」表彰式 主催 財団法人日本さくらの会
会場 衆議院議長公邸
 表彰者数 個人12名 団体50
茨城県 常総市 十一面山平地林保全整備促進協議会 代表5名が参加
日米さくらの女王歓迎レセプション参加6名 午後6時
平成24年10月25日
「茨城県森林ボランティア団体連絡協議会会長賞」

平成25年9月29日「自然探検隊(観察会・栗拾い・バーベキュー)の後、「オカリナ演奏会実施」

平成26年 北部川べりの観察路整備。
3月 神代桜植樹。

2014 10 4 土曜日 観察会 栗拾い バーベキュー 演奏会(筑波大学フォルクローレ愛好会)

平成26年10月31日(金) グリーンフェスタ・森林保全2014 
茨城県森林ボランティア活動発表大会 優秀賞 茨城県森林保全協議会長賞
平成27年9月10日 鬼怒川大洪水 常総市東側全流域水没
平成28年早春 「宝くじ桜100本植樹」(陽光・染井吉野)
平成29年早春
 「宝くじ桜50本植樹」(山桜など)