Home > 平和 > 国際平和会議のパン・ギムン事務総長の発言B
今日、私たちは、私たちの楽観主義を新たにする理由があります。世界の世論は私たちの側に動いています。各国の政府は、問題を新たな角度から見ています。ごく最近の出来事を考えてみてください。
米国が自国の核態勢見直しを発表し、非核保有国がNPTを順守する限り、彼らに対する核兵器使用をしないと誓いました。プラハでは、オバマ大統領とメドベージェフ大統領が、核軍備を大幅に削減するための新たな戦略核削減条約に調印しました。ワシントンでは、47カ国の首脳が、核兵器・物質をテロリストの手に渡さないために努力することで一致しました。
そして月曜日、NPTの新たな章の幕開けを期待しています。2005年、世界の指導者たちが前回のNPT再検討会議に集いましたが、予期された結果はもたらされませんでした。ありのまま言えば、それは完全な失敗に終わりました。再び失敗するゆとりはもはやありません。 現に、世界には25000発の核兵器が存在しているのです。
核のテロは現実的で今日的な脅威となっています。中東での非核兵器地帯創設は進展を見せていません。イランと北朝鮮の核開発プログラムは、核拡散を抑える地球的努力にとって重大な懸念となっています。
これらやその他の問題に対処するために、私は5つの行動計画を打ち出しました。みなさんの心強い反響に感謝します。私は、核兵器禁止条約の締結をという考え方へのみなさんの支持を強く歓迎しています。NPT第6条は、国際管理のもとでの全面完全軍縮条約の交渉を追求することを締約国に求めています。これら交渉はずっと前から、おこなうべきものでした。
来週、私は全ての国、とくに核保有国に対し、この義務を果たすようよびかけます。この会議に非現実的な期待を持つべきではありません。しかし、目標を低く設定してもなりません。
地平線の先には核兵器のない世界が見えています。これを現実のものにしようと活動する人びとが見えています。どうか行動し続けてください。警告を鳴らし、圧力をかけ続けてください。みなさんの指導者に対し、核の脅威をなくすために個人としても何をしているのか問いかけてください。
とりわけ、良心の声であり続けてください。私たちは必ず世界から核兵器をなくすでしょう。そしてそれを達成するのはみなさんのような人びとのおかげであり、世界はみなさんに感謝するでしょう。ありがとうごさいました。
(この文章は、日本原水協の翻訳によるものです)
■原水爆禁止日本協議会(日本原水協)公式HP http://www.antiatom.org/
■原水協通信blog(動画配信中) http://www.antiatom.org/Gpress/
■核兵器なくそう・世界青年のつどいblog(動画配信中) http://www.antiatom.org/youth_rally/