念ずれば花開く

念ずれば花開く≠ニいう言葉があります。いつも心に思い描いた望みは叶えられるという意味です。私たちは幸せを願いながら生きているけれど思い描く力が弱いのではありませんか。幸せとは何なのかということを、漠然としたイメージでとらえているからです。何か良いことないかしら、みたいな望みは叶えられません。これだ、というはっきりとした形と信念がなければ、思いは達成されません。念ずるとは強いパワーが伴うものなのです。 

 幸せを求めるものは、幸せとは何かというものを理解し、具体的に自分のものとしなければなりません。私の考えている幸せとは、簡単明瞭です。人は幸せホルモンが出ている時が幸せなのです。幸せホルモンとは、快感や覚醒をもたらす神経伝達物質です。エンドルフィンやドーパミンと言われているものです。快感に深い関係を持つ向神経ホルモンは、約二〇種類ほどあると言われていますが、それらの物質が互いに作用しあって多幸感をもたらし、人間の精神や肉体に強烈に作用します。病気の痛みや苦痛を取り去ったり、この幸せホルモンによって、末期癌が治ったりします。又治らないとしても痛みがとれ、幸福感に満ち溢れ、平穏な日々を生きることが出来るのです。

 これからいくら科学が進歩してもこの幸せホルモンに優る薬は出来ないでしょう。人類最高最終の薬が幸せホルモンです。今までも驚異的に効くという、副腎皮質ホルモンやインターフェロンなどの人工の薬が発明されてきましたが、効けば効くほど副作用も強く出るのです。しかしこの幸せホルモンは、自分の体内に内蔵されているのですから何の副作用もありません。

 但しこれは、誰しもが活用できるものではありません。良き心の使い方をしたときのみ現れてくれるホルモンなのです。幸せホルモンがどのような時に出てくれるのかを研究すればするほど、私たちはどのような生き方をすれば良いのかという、人間の生き方まで知ることになります。そして、そのことは自然の法則に添うことと同じ意味を持つことだと気がつくのです。

風雨有情
幸せの輪を広げよう