時間は分からない。場所は多分日本近海、だと思う。
・・・・・・・チックショオ!!!!
あの・・おんな・・・!!!!!
あいつの所為だ。あいつの!
ばっかやろお!!!
両足はコンクリートで固められてる。海中に沈められてからどれくらい経ったのかは
判らない。とうの昔に溺れているんだが、不幸にも死ねない体であった。
随分時間が経って、意識が遠のきながらもやや冷静さを取り戻しつつあった。必死で考える。
選択肢その一
このままでいる・・・・あまりに苦しかないか?
選択肢その二
幸いにも(?)切断されても復元できるトカゲのしっぽのような体である。いっそ両足切り離して・・うわあ・・・・考えただけで痛そう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・熟考の結果?と言ってもその二を選択するしかなかった。ナキタイ
必死(トイウノモヘンカ?)の思いでようやくに片足を切った。涙が出る(ッテ
スイチュウジャ
ワカラン)。コンクリートに残してきた方の傷口を小魚がつつく。雑魚があ!!
もう片方に取り掛かろうとした時、背中に何かがぶつかった。
ええい、邪魔だ!とばかりに振り向いた俺の視界を埋めたのはサメの無数の牙であった。運命の神はとことん冷たかった。