庭の優しい草の色を
私のものにしたかった
丹念に色をしぼって
ハンカチを染めた

遠い昔

乾いてしばらくすると
茶色になって泣いたっけ

草の色は草のもの
引き離してはいけないと

あのとき学んだはずなのに

  夢を見たはずなのに思い出せない
もどかしさばかり感じるくらいなら
なかったことにできればいいのに

胸のうずきだけが
確かに出会ったことを告げる

一度はあの夢の中に
いたのだと傷跡を刻み付けて

  さがしものは
なくしたばしょには
ありません

どんなにかこを
ほりかえしても
てにはいりません

さきにあります
みらいのなかです
だからいってください

「約束」

永遠なんて
与えられても
私には
信じることができそうもない
でも
作り上げる
それなら
あるかもしれないと思える

  天の国で
羽根を生やしながら
私はうそぶいてた

たとえ自分が
人に生まれ落ちても
恋なんて
愚かしい真似は
絶対にしない と

なのに
神様
あなたが降りてきてしまうんだもの

 
  はるがくると
みどりではなで
だいちが
かくされてしまう
わたしのうめた
たからものも
あきがあけるまで
ほりだせないね
ほんとを
みせないのは
それが
わたしへの
ほんとうだから

そうおもって
いいよね

あなたのくれる
ほんとを
まるごとうけとめる

そんなにあまえて
いいよね

 

 

 

 

 

どうやってももうでてこない
ぼくのなかはもうからっぽで
できるかぎりはすべてだした
もうこれいじょうなんてない

だから あとは
ほんとしかでてこない

ここからが
「ぼく」

みてろよ

   
   
   
   

 


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