♪おんさ
おんさは「ら」の音を出す。
どんなに強く叩こうと、弱く優しく当てようと。
揺らぎ無い「ら」の音。
何かに惑いそうになると、しずかにその銀を手にとり、そして、振る。
手から伝わる波を。耳から伝わる波を。ひたすらに受け入れる。
それでも足りなければ、震えるそれを、左胸に当てて。
心に、「ら」を満たす。
波に感応して、私のなかから音を産むのは、私の中に、たしかに存在する芯。
身体に響く、ゆるぎない「ら」の音。
こうして私は自分の芯を確認する。
ていと あ ていと うかんではきえるあわのように