♪望みの白

わたしが望んでいるのは、光の白。
絵の具の白じゃない、光の白。

白さは大抵、無垢のイメージ。そして私も、白の清らかさやをそこに求めていました。何の色も混ざっていない、清らかな白。それを保つ為には、汚いものって、怖いものって、あってはいけませんでした。そういうものを遠ざけて、小さな安全な場所のなかだけでいきなくてはいけないのかなあって、思っていました。

でも、どうしても、生きていれば、生きているだけで、白さは少しずつ、変わってゆきます。どんなに白に近い色に時間と空間を染めていても、色は、混ざってきます。生まれた時の白さなんて、持ち続けることは出来ません。

...じゃあ、生きているのは、汚いの?
...そんなはず、ない。

なにも知らない方が清らだというなら、どうして、生まれてくるの?
奇麗なままでいたいなら、どうしてそのまま天国にいないの?

それに、思い当たって。そのうちに...。

生きているだけで汚れてしまう白さは、その程度の「白さ」なんだ...って。
本当に白いものっていうのは、どんなことが起ころうと、白くあれる。
すべてを内包して、それでも白くいられるもの。
それが本当に「白い」ものなんじゃないだろうかって。
そう考えるようになったんです。

怖いニュースも、悲しい感情も、痛い出来事も。
可愛い小物も、うれしい言葉も、心地いい音も。

どんな色だって。受け止めて。

絵の具の白は混ざれば混ざるほど、白から遠ざかっていく。
でも人は、きっと、絵の具じゃなくて、光。
光の白は、すべての色を内包しているの。
いろいろな色が強くまじればまじるほど、光はふかく、まばゆくなる。
微笑んで、白く、せつなく、白く、優しく、白く...。


ていと あ ていと うかんではきえるあわのように