ICQ#:48391824

オリンピックの田村亮子ちゃん

いわゆる予知夢の話です

いつのオリンピックか忘れましたが、オリンピック期間中のお話です。

私は特にオリンピック大好き娘ではありませんでしたから、あんまり出場選手の顔と名前も憶えていなかったり、いつ何の競技が行われるかもチェックしていませんでした。

けれど、夜のニュースやドキュメンタリーで女子柔道のヤワラちゃんはとっても有名だったので、顔も名前も判っていましたし、応援したいなーという気持ちで好感を持っていました。

ここまでは、前提となる現実のお話。

ある晩のことでした。

その直前の時間は多分、夢を見ていない状態で眠っていたようです。気づいた時には、真っ暗な無限の空間をバックに、遠く向こうの彼方から目の前へバン!と現れてピタッとある位置で止まったように、新聞があり、私はそれを見ていました。

その新聞の、ヤワラちゃんの柔道着姿の写真と大きな文字で「田村、惜しくも銀」の活字を、新聞が見せ付けているのです。

そのまま目がポッと醒めて、私はあまりの質感と、普通見るような物語タイプの夢とは性質が違うことで、ひょっとするとこれは予知夢では、と直感的に思いました。

そして、すぐにノートに夢のことを記しました。以下は実際の当時の日記です。
見た絵も うすーく描いてあるのですがお見せできる代物ではないので文面のみ・・


8/2 (3日AM0:31) 今 あしたの新聞に 田村 おしくも銀 などとかかれた
記事が頭に浮かんで
金とってほしいのに これが予知ならどうしようというきもちと
でも当たってほしいという こまったちゃんなきもちで あせっている。
なんとしても ゆうしょうしてほしい! でもこれをここにかいたってことは
ひそかに銀であった時の準備をしてるってことで 不謹慎である。

そして翌々日。

もう明け方近い3時か4時か、理由もなく目がポッと醒めてなぜか私はそれが当たり前のように普段つけもしないラジオに手を伸ばしスイッチを入れました。

その時間にオリンピックが開催されているかどうか、とか、中継や録音の番組が放送されているかどうか、などは考えもせずに、ただ、なぜかつけてみたのです。

そして、どの周波数にするかということも全く考えもせずに番組のダイアルをくるくると回し、別に探すでもなく、ある周波数で男性アナウンサーの声が聞こえ、どうも何かの競技の実況とも思えるため「オリンピックかな」と手を止めました。

驚いたのはその後です。「さあ、タムラ、、、」

ん?タムラ?

そう、女子柔道の中継、しかも決勝戦、しかもしかも、田村亮子ちゃんの試合ではないですか!

以下は私のモノローグ。

『おーっ!?、今日、女子柔道の試合だったんだ!これってシンクロニシティ(離れた場所の出来事に関連することが同時に起きたりする不思議な同調現象)?私って超能力者ー?・・ん?でも、生かな?再放送かな? けど、わざわざ真夜中にやってるんじゃ生中継かー。きっとそうかもね。ま、どっちでもいいや、どれどれどうなっちゃうの?がんばれよォ・・?」

ここまでわずか1秒程度で想いは駆け抜け、耳をラジオからの音に傾けていき・・・試合は、結構早く決着がついたと思います。

ヤワラちゃんは、優勝を逃してしまったようでした。映像がないので、実況解説から想像する限り。

アナウンサーの声は、「それにしても日本快挙・・・」とフォローしていたように思います。私は真夜中だったのでろくに聞かずラジオを消してまた眠りについてしまいました。

今起きてラジオをつけたことも、試合の内容も、明日起きてみたら夢だったって事になっちゃったりして・・こわいな・・と、リアリティのない数分間の自分の行動が、現実でないかもしれないと恐れながら。

起きて、新聞をみると、そこには「田村 惜しくも銀」の文字が。

私が予知夢を見たのか、私にコピーライターの素質があったのか、少なくとも見出しは夢で見たのと全く同じ言葉でした。写真のYAWARAちゃんの姿や記事の配置も多分同じでした。

私は、この時の日記に書いたラフ画の左空白にあとからこう付け加えています。

  しかし あたってしまった
5日

予知夢は当たったけれど、つらい「当たり」でした。。

 

おわり

 

予知夢と未来について

仮に予知夢というものが存在するとしたら、未来というのは、事前にある程度決まっている、ということになりますよね。
でも、それは生まれる前から決まっているのでしょうか? それらはいつ決まるものなのでしょう。

考えてみるとそれらのタイミングはまちまちです。

結構「直前」だったりするものも多いですよね。

たとえば、電車の発車7分前なのに、まだ駅まで10分かかる場所を走っていたとします。

その時点でスピードを上げれば、間に合います。でも、いつものスピードで走りつづけたら、残り時間と残りの距離と、その人が出せるスピードの限界の関係から、ある時「ほぼ絶対間に合わない」に切り替わる瞬間があると思うのです。
つまり、もう電車が発車したのに乗るのは無理でしょう?
発車1分前だと、時速180キロくらいで自転車をこげば間に合う・・って、それも無理でしょう?
じゃ2分前は?3分前は?5分前は??

切り替わる瞬間になる直前、ものすごいスピードで『間に合う可能性』と『間に合わない可能性』の確率が急激に変化していく時間帯があると思うんですよね。

だけど逆に、相当前から、決まっているものも、もちろんあると思うんです。

人生などの場合は、もっとすごく前、例えば子供の頃からの行動や進路にまで戻らないと間に合わないものもあるのかもしれません。

30歳過ぎてからではワーキングホリデー制度で留学できないとか、公務員試験の年齢制限とか、時が過ぎることによってどんどん「もう遅い」事が増え、その一方で、選択肢が減った分、残った選択肢を歩む可能性は高くなっていく・・・

さらに、生まれる前から決まってしまうこと、例えば、日本に生まれてミス・イスラエルに選ばれる可能性はゼロに近いでしょうし、家系や家風から来る教育環境とかは、親や先祖の代からして今の自分の可能性に影響を及ぼして「傾向」を作り出します。

けど、目の前の小さな事、例えば、転んで怪我するとか、誰かと口論になるとか、偶然すれ違った人に人目ぼれするとか、そういう「直前までどうなるか判らない」ことも多いはずで。

何で急にこんなことを思ったかというと、これは私の直感なのですが、多分ヤワラちゃんの試合の結果が決まったのは、私があの夢を見た瞬間、新聞が現れた瞬間だったのではないか、と思うからなんです。

なにも証明できるものはないのですけど・・・

試合からほんの数日前。それまでは、まあ7対3で勝ちそうとか、そういうのはあったにしても、不確定で「まだ間に合う、まだ変えられる」未来だったんじゃないかな。

でもそれはYAWARAちゃんの未来ではありません。私の進む未来が変わったという意味です。

視点を変えてみましょう、

色んな未来への分岐点がいろんな場所にあって、その中の「彼女が勝つ未来」もいっぱいあって、そっちへ進んだ人もいっぱいいた。
なのに「彼女が負ける未来」をもつ枝分かれの道へ「この今現在の私」が入っていった。

その瞬間に見た夢だったのかもしれないと思うんです。(もちろん今現在のあなたも、この「今」へ入ってきた瞬間があるはずだけど、タイミングは私と一緒とは限りませんから・・・)

あの瞬間に起きたことは「私」が、YAWARAちゃんが勝てなかった未来を選択したということであって、今この世界にいるYAWARAちゃんはどの瞬間ここを選択したかはわかりません。試合の最中かもしれません。

私が寝てる間に 私と何の接点もないヤワラちゃんの勝敗が決まらなくちゃならないのも、風が吹けば桶屋が儲かる法則。私の行動が人に与える影響が時間をかけて伝播してめぐりめぐって今の世界にいなきゃいけなくなる。私自身がそういう未来を作り出す行動を過去にしてきた結果じゃないかと思います。

自動的に未来を選ばされたように見えても実は、ずっと後になって、昔の自分の行動も忘れた頃に枝分かれの一本を選んだ形になってるだけで、世の中の現象全ては自分の選択した未来の移し鏡なのかもしれない・・・なんて、ちょっと悟った気がします。

となると、あなたも私も、互いに影響しているようで、実は自分自身だけが世界の行く末を決める主人公・・・。騒がれる人類滅亡とか危機の予言も、当たるあなたと当たらないあなたがいるのかもしれませんね。

今この瞬間、このページを作った私と、見ているあなたは、今日までは同じ世界に存在できたけど、来年には、戦争が起きる未来と起きない未来、日本に改革が起きる未来と腐る未来、違った未来へ分かれていくのかもしれません。

あなたという拠点の中から未来を決定して進んでいくのは「私」なのかもしれない。『人類みな一体?』の経験以来、そう思います。あなたも私であると。
そのあなたが、意にそぐわない運命を持つ未来をすでに選択して、戻るには『もう遅い』時期を過ぎてしまった後でないことを祈ります。あーめん。

おわり

不思議な話のメニューに戻る

メインメニューに戻る

 

 

[ 戻る ] [ 上へ ] [ 進む ]