花咲か嬢さん多分中学か高校の時ですが忘れちゃいました。
おしろい花ってご存じですか? 花が終わると黒い大きなタネが出来て、それを割ると中が粉っぽくて、顔に付ける白粉になるのでそう呼ぶのだと祖母が言っていました。 私の家の庭に前年植えたおしろい花から種がたくさんこぼれていたらしく、その年はとってもたくさんの白粉花が生えました。余程土壌が合ったのか、茎が直径3〜4センチあるくらいの巨木のようになって枝もたくさん分かれ、思わず「君、ひょっとして植木?」と突っ込みたくなるほど立派に育ってしまったのでした。 ある日、暇なので庭に出てみた私は白粉花がこれから咲こうとしていることに気付きました。 (あっ、咲くんだ・・)と思った私は、咲くところを見ようと思って、白粉花の近くにしゃがんでまじまじと見ました。 ちょうど私からよく見える場所に、半分とはいかないまでも1〜2割開きかけて色も濃くなってきた花と、つぼみだけれど先っちょだけほどけかけた花が並んで咲こうとしていました。 私はふと思い立ち、後れをとっている方の花を応援しよう、と両手でつぼみの周りを丸く覆って「よぉーし、ガンバレー」と力を込めました。 なんでそんなことを急に思い立ったのかはわかりません。ただ子供の頃にも、昼顔の花が好きでぷちぷち採っていたところ「昼顔は摘むと夕立が来るからだめよ」と注意され、やむなく昼顔を両手で包むように咲かせようとしていた気がするので、その頃から「花は念ずれば早く開花する」と思っていたのかもしれません。 じゃあ何で子供の頃そうなったのか?・・は、判りません。でも、アニメとか特撮番組では魔法少女や超能力ヒーローが当たり前のように描かれていたので、何かそれに似たシーンを見てできると思いこんだのかもしれませんし・・記憶にないのですが。 でも、べつに「超能力の実験!」とかいう特殊な気持ちはなくて、ただ手で囲ってしまってから「空気が体温で暖まるから単に早く咲くかも」とか、「私の気が伝わるのだ〜」とか、いろいろ理由を後付けして「うーん、これはうまくいくに相違ない」などと考えながらも他のたくさんのつぼみが咲きはじめて楽しんでいました。 花は予想通りあっという間につぼみがほころびはじめ、5割開いたくらいの、折れ目が筋として残ったような状態の時には隣の花に追いついてきました。 途中で「応援してもらえないでライバルにされちゃって、となりの花も可哀想かな・・」とは思ったのですが、やっぱり応援の効き目のほどを知りたくて、縦にしたり横にしたり手の位置をうごかしながらも念じていると、15分くらいだと思うのですが、ついにわずかながらも先に満開になりました。 まあ、ほとんど差はなかったのですが・・ そんなわけで、別に不思議でも何でもないことなのですが、大学に入って友達のNサンと雑談してたら「友達の友達でこんな不思議な子がいて、超能力でまだつぼみの花を咲かせちゃったりするんだって・・」というので「ええっ、私もやったことあるよ・・それって誰でも出来るんじゃない?」と言ったら見てみたいと言われてしまいました。 その時は心なしか早く咲いたという程度でしたけど「ホントだー」と感激しているので「やったことないの?」と聞いたら「思いつかない」とのこと。 「ほんとだー」 というわけで、めでたしめでたし。 そう言えば、高校の合宿時の「オーラ、目で見えるんだよ」の件の時も、みんな気付いてないだけで、一生懸命説明したらほとんどの子が「確かに見えてる」と色まで正確に言えるようになったので、興味のないものは存在しないことになっちゃうのかなぁと思いました。 ちなみに、同じく大学の時、(上の友達の件の翌年かな)ミニシクラメンのつぼみで戯れにやってみたら、他のが全然咲かないでつぼみ状態なのに手で囲って心で語りかけたつぼみだけがきっちり咲きました。 みなさんやってみようとも思いつかないかも知れませんが、朝とか夕方に一気に咲く花ならどなたでも簡単に出来ると思いますから、ガーデニングなど好きな方はお庭の花でやってみてください! それにしても、なんで手で囲うとつぼみが咲くのが早くなるのかなぁ、やっぱり温度のせいでしょうか? おわり
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