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■5■

ねむは再び驚きの声をあげた。
靖美の細い指先が小さな隙間を慎重に押し拡げ、
ねむのさらに深い、未知の領域に侵入した瞬間だった。

靖美の指はすっかりねむの「内側」へと飲み込まれた。
「全部入っちゃったわよ…」
「ぁ……ぁぁ………」
「ふふ、もうイキそうね……」
靖美の言葉が届いていないのか、ねむは答えない。開いたままの口から唾液が
一筋垂れるのが見えた。
靖美は中指でねむの膣内を刺激しながら、ねむの花弁をじっと観察した。
それが生き物のようにヒクヒクと、自分の指の動きに合わせて蠢くのを見ている
のは靖美にとっては楽しいことであり、またある種の支配欲にも似た快楽を
感じもした。
「にゃっ……んみゃぁっ…ぁ…」
ねむが喘ぐ。その声、鼻をつく蜜の匂い。肉壁が自分の中指を締め付ける
感覚…靖美は、自分の太ももを何か液体が伝っていくのを感じた。
(えっ…私のも濡れちゃってるの……?)
右手の中指でねむの膣内を刺激しつつ、靖美はそっと左手を自分の下着に
当てた。くちゅっという音がして、指が下着に沈み込む。
同時に大量の愛液が再び自分の太ももを伝っていった。
「んっ……」
靖美の唇から微かに甘い声が漏れた。眉を寄せ、何かに耐えているかのような
その表情は、先ほどのねむのものと同じだった。

ねむの膣内の収縮の頻度が早くなってくる。絶頂は近い。
「かわいいわ…ねむ、かわいい…」
「ふみゅっんんっ…はみゅうん、にゃうんっんっんっ…」
(すごい…ねむったらこんなに感じてる…)
靖美は自分に当てた指の速度をはやめた。ねむのヒダから漏れる音に隠れながら
自らの下着からも徐々に大きな音が発せられはじめる…
くちっくちっちゅぷんっ。どんどん身体が熱い情欲に支配されてゆく。
その時だった。
「はうっ!ふんんっっっ…にゃああああああああああ!!!!」
靖美のねむの中に収められた指が今までで一番強く締めつけられる。
深い絶頂に到達する前の、軽い絶頂をねむが迎えた瞬間であった。
「ふふふ…いっちゃった……?」
うわずる声で靖美が尋ねる。

「こ、これが…いっちゃうって事なの?」
「そうよ…」
「いっ…ちゃった…ねむ、いっちゃった…」
「うふふ…まだまだこんなもんじゃないわよ」
「はぐう!?あっっ…うにゃああああんっ」
益々豊富になった蜜のなか、靖美は指を更に速め、同時に親指はねむの
敏感すぎる小さな突起を捉えていた。
ねむの足の指が何かを掴もうとするがごとく開いている。
靖美は自らを慰める指を下着の内部に滑り込ませていた。
靖美のしっぽの毛が逆立ち始めていた。

靖美の親指がねむの小さな突起を慈しむように擦った。
「にゃっ!…あぁ……」
徐々にその突起がせり上がるかのように肥大していく。それはちょうど
ねむの小さなピンク色の乳首が刺激によって屹立した、あの状態と
似ていた。
靖美がゆっくりと中指をねむの膣内から引き抜いていき、突起を愛撫していた
親指も離した。
「……ぁ……」
ねむが小さな声を上げた。それはためらいがちではあったが、消えていく快感を
惜しむ心が混じっている声であったことは、ねむ自身にも分かっていた。
靖美は自分自身を慰めていた手も休め、微かに荒くなった息の下、ねむに
笑いかけた
「……たまらないでしょ、ねむ…途中でやめられるのって……」
「姉さまぁっ……こわいよ…ねむの体、ねむのじゃないみたいだよぉっ……!
 何とか、何とかしてぇっ……」
耳をぴくぴくと動かし、しっぽをパタパタと振りながら、ねむは哀願した。
「ええ、してあげる……だから……」
そう呟くように言うと、靖美はいきなりねむの顔の上にまたがるように
しながら、スカートをまくり上げた。そこには蜜で、肌が透けて見えて
しまいそうなほど濡れそぼった下着があった。
「私にも、して欲しいな……ねむ……」

ぽつり、ぽつり。靖美の蜜の雫がねむの頬に落ちてくる。
(姉さまも…感じてるんだ…)
ねむは驚きと同時に感動を覚えた。見下ろす靖美の目がサディスティックに潤む。
けれどもねむは愛おしい気持ちになって姉さまの下着に舌を伸ばした。
「はうっっんきゅっっ!」
靖美の口から今日初めて攻められた声が発せられる。どうすれば良いのか判らず
ぎこちなく蠢くねむの舌に靖美は更に興奮させられた。

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