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■2■

ざらっ…靖美の舌が少し汗ばんだねむの白い首筋の肌に這わされる。
「ひゃうっん!」
前進に電気が走った様に、身体を反応させるねむ。
いや、実際にねむは身体に電気が走ったと錯覚した。
じんじんと甘い痺れが首筋から全身へと拡がってゆく…
体中に甘い電気が満ちていく…
白い霧がかかったような意識の中、
ねむはフッと胸を締めつける圧迫感が緩むのを感じた
そう…靖美の手が巧みにねむのシャツの中に滑り込み、
ねむのカワイらしいピンク色の下着の呪縛を解き放ったのだった…

靖美の手は、そのままねむのまだあまり発育していない胸をまさぐる。
感じられるのは、ほんの微かな膨らみ…靖美は指先をつつっ…と
周囲をなぞるように走らせた。
「はぅっ!」
虚ろだったねむの瞳が見開かれ、全身の筋肉が一瞬にして硬直する。が、
靖美の指が手のひらに変わり静かにねむの肌を撫で始めると、すぐに
緊張はほぐれ、ねむは再び目を微かに開いたまま、靖美に体を預けた。
白い霧がかかったかのような頭に満ちあふれる、さらなる快感への欲求。
それを見透かしたかのように、靖美はまだ小さなねむの乳首へと、
指を伸ばした。

「あ………」
靖美の中指がねむの右の乳首に触れるか触れないかのかすかな刺激を送る。
その刺激がぞくぞくとねむの背中に再び甘い電気を走らせ、
快感への欲求をさらに昂ぶらせる。
「もっと触って欲しい…?」耳元で囁く靖美。
「………」無言でうっすらと開けた目を姉さまに向けるねむ。
その目には困惑と陶酔と…懇願の色に満ちていた。
それを見て取り、ねむのささやかな膨らみの周囲を中指でなぞりだす靖美。
「!……っ……ふっ」ぞくぞくとねむに快感が押し寄せる。
靖美の中指は徐々に描く円の径を縮め、遂にねむの小さな乳輪へと辿り着いた。
「あ…ああ……やっ…」快感に身をよじるねむ。
ぴくっ、ぴくんっ、ぴくっ。ねむの体は不規則な硬直を繰り返していた。

靖美の指はねむの乳輪を優しくなでるが、ねむの乳首にはなかなか触れようと
しない。やがてねむは微かに身じろぎし、小さなお尻をもじもじさせ始めた。
「あら…どうしたの、ねむ?」
靖美はそう言って、なおさら執拗に乳輪のみを責め続ける。
その刺激だけで、ねむの小さな乳首はささやかに起立し、
触れてくれない靖美の指に対してその存在を主張するかのように、膨らんだ。
それは無言のうちに現れたねむの欲求でもあった。
「ねむ、口で言うのよ…どうして欲しいの?」
「……っ…ね…さまぁ……もっと…ぁっ…さわってぇ…っ…」
「甘えん坊さんね…ねむは…初めて逢った時からそうだったわ……」
靖美の顔に一瞬だけ愁いを帯びた表情が広がったが、それはすぐに消え、
再び妖艶な微笑みを浮かべると、ねむの体を蹂躙し始めた。

「はぁっ…っ……そんっ…な、やぁっ…あ、ふ…んっ…」
それまで執拗にねむの乳輪を攻め続けた指は、
靖美の柔らかな唇へと取って代わっていた。
ねむのシャツは鎖骨の位置までたくし上げられ、ねむは小さな2つの丘陵と
その頂の桜色の突起をも靖美の眼前にさらけ出していた。
靖美の唇は2度、右の丘陵に優しくキスしたあと、ねむの欲求を満たした。
「はあっ…!!」
ねむは大きく息を吸い込むと一瞬、身体を硬直させた。
そんなねむの反応を楽しむように靖美は上下の唇で乳輪を固定すると
今度はその舌先で膨らみきった突起を弄び始めた。
「やっ…だぁあ……刺激…つよっ……すぎる…よぅ…」
ねむは初めて体験する強烈な電気に身を捩って逃げた。否、逃げようとした。
だが逃げられなかった…。
ねむの両手は役目を交代した靖美の右手によって後ろ手に拘束されていた。
靖美の目が初めてややサディスティックな光を帯び始めていた。

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