WOC2008トレキャン(チェコ) 遠征日記


【期間】 2007108日 〜14

【場所】 チェコ Zlate Hory

【参加】 高橋善徳、 小泉成行、櫻本信一郎、小暮円香、番場洋子、千葉光絵、石山佳代子、尾上秀雄

 

10月8日

心配していたウイーンではフラッグを持った人の出 迎え。途中でガソリンスタンドによってトイレ休憩。

スプライトが1.1ユーロ。9:30にはBOHEMAの宿泊に到着。番場、小泉が先に部屋に入っていて問題なし。

食堂で夕食。ツナのようなボサボサ肉、ポテト、 コールスロー、きゅうりのプレートにガス入り水。

肉とガス水がだめな石山は食べられるものが少な い。

デンマーク、ノルウェー、スイスのチームリーダー と挨拶。スイスのトーマスビューラーには2人の移動に

感謝しておいた。番場によると、結局全行程バスで15時間くらい掛かったようだ。ダニエルとマチアスが

運転してくれたとのこと。ロバートからTLMを朝7:30からやるからと言われて必要地図枚数を書く。

部屋はシャワー、トイレを4人ずつで共用する形。

部屋割り:番場、渡辺/石山、千葉

      尾上、高橋/小泉、櫻本

 

10月9日

部屋にスチーム暖房はあるのだが、かなり寒い。6時過ぎに起床。

バイキング形式の普通のヨーロッパの朝食。

オーガナイザに地図と案内図をもらって、9:15に出発。オーガナイザに付いて運転。

30分足らずで到着。 各国とも着替えて走り始めるのが早い。カメラを持って入る。

場所によってテレインの様子が異なる。前半は藪っ ぽい場所が多くてかなり特殊で難解。

後半はスーパーAでやさしいが、岩石地帯を早く通 り抜けるのが課題のように思えた。

帰りに駅に小暮を迎えに寄る。スーパーで水を購 入。ATMもあってチェココルナをみんなおろす。

昼食はスープ付きの肉料理。オーガナイザが車に給 油してきてくれる。午後のトレーニングは3時から。

ポーランドとの国境に沿ってドライブ。柵も何もな いところが続く。夕方は日本がトップ到着で先に

トレーニング。午前よりはやさしいテレインのよう だ。足の靴擦れこともあって走るのはパス。

カメラを持って近場を撮影。帰りにカードが使える スーパーで買い物。

立替:小泉/190.00 水

   高橋/56.50+237.0=293.50  *7=2055円  水、クッキー、バナナ

いつも肉料理で食べられない石山のためにベジタリ アン食への変更を依頼し、明日からそうして

もらうことで了解を得た。夜、ミーティングを行 う。

明日はロングのスタートを分散させるために午前・ 午後の国別割り振りが行われた。

日本/ 9:15 14:00

 

マッパー WOCのマッパーとの関係

今日のミドルはミドル

もっと走れる場所が多かった

ロングは遠くを見て

やぶの中の置き方が難しい

相対的な岩の大きさ関係のイメージ

八ヶ岳で練習できる?

→14 横枝のでているC グラスは要る

緑のドットエリア 木の間は開いているBの林

チェコは似た場所が多いので仮定できる場所が多い

できるだけまっすぐに行けないかどうかをまず考え てみる

APから真っ直ぐ 季節的水路ははっきりしている か?

7番の独立樹 上を見たほうが分かった。

15→16のルートチョイス シモーネ談では左右 とも同じ 

地図は動き始めるための道具で動き始めたら現地合 わせ。

 

10月10日

ロングのテレインでミドルコース。スタートまでの 登りでかなり消耗。寒くて戻ってくる。

バナナがおいしい。午後はロング。ひと寝入りする があいかわらず寒いので午後は走らないことにし、

車でみんなを待つ。オーガナイザがやってきて、駐 車した場所は入ってはいけない場所だといわれる。

退屈なので1番まで行って写真を撮るが、かなりの アップでおまけに1万5千だったので消耗。

選手はルートチョイス練習をやる。櫻本が戻ってこ なくて心配するが無事帰還。みんな消耗して

いるようだ。

 

夕食は石山にベジタリアンフードが来て野菜のパス タだった。スープやデザートが付いて

みんなご機嫌。翌日のメニューが4種のコースでの マススタートと、ミドルコースのタイムスタート

になった。距離はいずれも男子5km、女子4km 程度とのこと。一時断水したようだ。

Milkoviceの スーパーに買出し。バナナ、クッキー、ポテトチップ、パン、チーズ。今日はミーティング

をせず、廊下で明日の予定のみ伝達。20クローネ の食堂のビールを今日も1杯。

 

ここのテレインはほとんどが基本的にはミドルに適 したテレインとのこと。その中でシンプルなものを

ロング用として準備。トリッキーなものをミドルと している。Olomoucに比べて近場に8種の良い地図が

あり、立入禁止エリアを気にすることなくトレーニ ングできるので、ここを使って今回のトレキャンを

開催したとのこと。

 

10月11日

マススタートメニューなのに、行き先をしっかり チェックしていなかったために別の場所に行ってしまって

あわてる。何とかたどり付いたが、男子は寸前でス タートに間に合わず。女子は5分後で一斉スタート。

番場がノルウェーとパックで帰ってくる。中後半ま で2人のノルウェー選手の内、早い方と並走できたと

いうことだ。道走りがとてつもなく早く最後は遅 かった方のノルウェー選手と一緒にフィニッシュ。

結局、5.4kmのコースを41分で走れている。 キロあたりで7分半ということになる。

ラス前々のコントロールまで登って写真を撮る。 ユーリ・オメルチェンコの姿も見える。

昼食はマッシュポテトとハム。番場が並走したノル ウェー選手に聞いた情報によると、彼女の走力は

3kmが9分半ということだった。円香によると今 年のWOCのスプリントに出ていた選手のようだ。

午後は前日ロングで使ったのと同じテレインで1万 にしてミドルが組んである。アップを抑え、緑や

岩場を効果的に使った面白いコースだ。番場がPinjaとラップ比較。

帰ってすぐに先日のカードの使えるスーパーにまた 買出し。コーラとポテトチップスが人気あり。

選手のマッサージ。小泉は靴擦れが痛そう。明日はBOHEMA拠点なので楽だ。

 

10月12日

地図をもらいに行ったらダウンヒルの枚数が足りな くて増刷。操作を間違えたようで全ポが20枚も

出てきて全部おみやげにもらう。出ようとしたら雨 が降り出すが小雨になってなんとかなりそう。

小泉は車で行かずにスタートまでも走るという。番 場がWコースを走る以外は全員ダウンヒルコースで

近場だったこともあってさわやかに終わる。ユーリ が帰ってきて6.5kmの男子コースを44分だという。

濡れていることもあり、大半の選手は続けてスプリ ントコースを走る。5000なのに5mでそれなりに

アップがありそう。

昼食はチーズが掛かっているソフト麺パスタ。

午後男子スプリントコースをアレンジして走る。凹 凸地が特徴的。

全員でスーパーにおみやげの買出し。帰ってから女 子はジャグジーへ。

番場と小泉の帰りの手配を相談する。ロングが終了 次第ウイーンまで移動する案でオーガナイザに

交渉する。土日のスタートリストが出てレースが現 実味を帯びる。スイスチームは土曜日に帰るため

全員早い時間に走ることになった。

ノルウェーコーチと名刺交換。

 

1年前にトレキャンに参加することは、その後の準 備・取り組みの指針が得られるので

とても有効である。百聞は一見にしかずというよう に、自分で走ってみて感じたことは

変えがたい経験で、さまざまな準備の局面で「あの テレインのあのレッグをこなすために」

という具体的なイメージを感じながらトレーニング できることになる。

来年度も実現すべき企画だ。

 

10月13日

チェコミーティング ミドル。夜中に降っていた雨 は止んだが寒い朝。

15分くらいで会場着。マッツハルディンの顔も見 える。

スタートでチェコのユニバー女子コーチと再会。

ダニエル、シモーネが共に40分台。

子供や年長者も多く参加していて良い雰囲気。

プラン、ナビゲーションは日本でやるのと同じ。最 後のアタックで岩ややぶの地帯でロスなく

入り込む練習が必要。ここの優劣が大きく差をつけ る。

八ヶ岳など、日本でも類似のテレインで練習したい という選手の声が多かった。

モラビアン大会のオーガナイザから一連の地図をも らう。日本からこないかと誘われる。

デンマークチームも帰っていく。コーチと「また来 年」と別れの挨拶。

夕方、スプリントコースを奥から復習してみる。

夜、ミーティングを開いて今回のトレキャンの結果 について話し合う。

 

10月14日

今日はWRE ではないので帰っていってしまったチームが多く、朝の食堂がさびしい。

1日前と同じ場所なのでゆっくり出かける。6km以上はなれたところがスタートなので

全員を車に乗せてスタート地区まで移動。大きな尾 根に上がり切ったあたりがスタート

になっていて、人数が少ないとはいえ少しずつ人が 集まってくる。男子15km、女子10kmと

いうことでみんなそれなりに気を引き締めてスター トしたが、結局15000の地図を10000に

した時の間違いで距離は2/3だった。道走りが多かったようだがみんな無事に走り終える。

宿に帰って昼食後、小泉と番場が一足先にオーガナ イザの車で帰っていく。

夕方にZlate Horyの街に繰り出したが小さな街だった。地図を見て突然思い立ってみんな

で国境を越えてポーランドに行ってみることになっ た。距離は数キロしかないのだ。

国境では15 分近く待たされたが、ちゃんとパスポートに出国と入国の印を押してもらえて

みんなご機嫌。一番近くの町に駐車して散歩。チェ コより豊かな感じのする町だった。

帰りは道を変えてMilkoviceのスーパー経由で帰る。夕食時にちゃんと翌朝のランチパック

が用意されていた。

 

10月15日

1週間だけど盛りだく さんだった合宿も終わり、早朝6:00きっかりに宿舎を後にする。

真っ暗な中をヘッドライトを付けて高橋のナビで運 転。次第に明るくなり、7:25には

約束のガソリンスタンドに到着。運転手と交替して 小暮をOlomouc駅まで送る。11時には

ウイーンに到着。タッチの差でおばちゃん団体客の チェックインに遭遇したのでビジネス

カウンタでカードを見せて、全員のプレミアチェッ クインを頼み無事に混雑を避ける。

最後まで持ってきたオフィシャル食のパンとチーズ でお腹をつないで機内へ。

 

今回は初めて、大会ではない遠征企画だったが、 他国の選手とも一緒に集中して練習

できたのでとても有意義だったと思う。オーガナイ ザの対応もよく、費用的にも十分に

安く実施できたので、来年も実現できると良いと 思った。