セックスを体験したら癌検診を受けましょう!


子宮癌検診って、何?

どうして頚癌検診を受ける必要があるの?

どうしてセックスを経験したら癌検診が必要になるの?

婦人科に行くのは抵抗があってイヤなんですけど。

癌検診をうければ癌はみつかるの?

自治体の癌検診って30歳以上からしか、受けられないですよね?


2000年12月末に、タレントの向井亜紀さんが、御自身が子宮癌であること、妊娠と同時に癌があることがわかって赤ちゃんを諦め子宮を摘出したことを記者会見で発表された事は、記憶に新しいと思います。
辛い経験を発表した上で、なおかつ「20代から癌検診を受けてほしい」と涙ながらに訴える姿は、本当に真に迫るものがあり、向井さんのこの勇気ある行動によって、子宮癌検診を受けよう、という気持ちになられた方も数多くいらしたのではないでしょうか。
そしてその中からきっと、前癌病変や初期癌を見つけて早期治療をすることが出来た方、というのもすでに全国には数多くいるのではないかと思います。
多くの女性を救って下さった向井さんに、この場を借りて、まずお礼をしたいと思います。

その後の治療の経過も順調で、無事退院なさり、即現役復帰なさった御様子。本当に良かったです。
そして再び、復帰後の活動の中で「癌検診の必要性を訴えていきたい」と言っていらしたことに、私は、向井さんの強さとやさしさを感じ、とても驚いています。
今まで通り変わらない仕事をするのだから癌のことに関してはもう触れないで、とか、もっとそっとしておいて欲しい、とか、、、なんとなくそういう消極的な発言を予測し、マスコミの態度にもそういうものを求めていた自分が、なんだかとっても恥ずかしくなりました。
辛い経験を踏まえた上で、多くの人に訴える、、、心が強くなければ出来ないし、人に対するやさしさを持っていなければ出来ないことだと思います。その力を持っている向井さんを、私は心から尊敬します。

「お庭のこっこ」でも、かねてからHPV感染と子宮頚癌のかかわりについて、若年者の癌検診の必要性について訴えてきていますが、今までは私自身の気持ちの中では細胞診についての啓発活動という部分にウェートがかけられていて、若年者の子宮癌検診の必要性については、セックスの体験の有無というタブー視しがちな問題に深く関わることでもあり、前面に押し出すことはしないでいました。

でも、向井さんの積極的で勇気ある行動を見ていて、専門家として癌検診を仕事としている私が訴えないでいてどーする?細胞診、癌検診についてのHPを開いている私がタブー視してやらないのは不誠実だぞ!と強く感じるようになりました。

では、私に何ができるんだろー?

できることから少しずつ、の毎度お馴染みのこのHPのポリシーのもと、とりあえず、なぜ若いうちから子宮癌検診が必要なのかに答える、早分かりQ&Aというのを作ってみました。
今まで書いて来たHPの内容をじっくりと全部読んでいただければ書いてあることばっかりなのですが、なにせHP本体は量が膨大で全部読み通すのは難しいと思うので(^_^;;ゞ、ホントにエッセンスだけ、です。
もっと詳しく知りたいなぁと思われた方は、本文の方にリンクしてありますので、そちらを御覧になって下さい。
若年者が癌検診を受けにくい現状などについても、問題提起のつもりで書いてみました。
御意見、御感想もお待ちしていま〜す!



アニメ
こーんなもん、作ってみました。
良かったらリンクバナー代わりにでも使って下さい。

Q子宮癌検診って、何?

A子宮癌には、膣の奥、
子宮の入り口にある癌の出来やすい部分にできる「子宮頚癌」と、そのまた奥、赤ちゃんが育つ子宮本体にできる「子宮体癌」の、大きく分けて二つの癌があります。医師が膣の中を覗きながら、綿棒などの器具をつかって子宮の入り口(子宮口と言います)をこすり、採取した細胞に異常が無いかを調べることを「子宮頚癌検診」と言い、同じように子宮の内側表面の粘膜から細胞を採取し検査することを「子宮体癌検診」と言います。一般には子宮癌検診というと「頚癌検診」のことを指し、ここで問題にするのもこれについてです。頚癌、体癌、いずれの場合も採取した細胞に特殊な染色を施し、顕微鏡で隅々まで見て異常の有無をチェックするのは私達細胞検査士の仕事です。



Qどうして頚癌検診を受ける必要があるの?

Aすぐ隣り合った場所にできる癌であるのにも関わらず、頚癌と体癌では、癌ができる理由、できやすい条件、できる癌の種類や性質は全くと言っていいほど違います。自覚症状についても、体癌の場合には90%以上で不正出血がありますが、頚癌の場合はかなり進行しないと自覚症状が出て来ない、というふうに差があります。だから、頚癌の場合は
自覚症状が出てからでは手遅れになってしまう恐れがあるのです。頚癌検診は、無自覚無症状な状態のうちに受けることが大変重要です。

ホルモンの異常が原因でできる体癌の方は、比較的早い時期から自覚症状が出やすく自分で異常を発見しやすいのですが、ということは逆に言うと、自覚症状があったら必ず検診を受ける必要が有る、ということでもあります。ことに閉経後の女性の場合は、短期間、少量の不正出血であっても見逃さず必ず検診を受けてほしいと思います。体癌についての詳しい説明はまだ私のHPにはありません。いずれ書かなくちゃなぁ、、、と思ってはいるんですが。。。はてさていつになるのやら。スンマセン。(^_^;;ゞ



Qどうしてセックスを経験したら癌検診が必要になるの?

A子宮頚癌のもっとも重要な原因は、
HPV(ヒト・パピローマ・ウィルス)というウィルスの感染です。そしてこのウィルスはセックスによって感染します。年令に関係なくセックスの経験があれば、誰にでもこのウィルスに感染している可能性があるので、すなわち癌になる可能性も生まれます。現在、性交渉の若年化に伴い、子宮頚癌の発生は若年化しています。また一方では、晩婚化や出産の高年齢化が進んでいるため、妊娠しないうちに癌で子宮を失ってしまう、という例が増えています。セックスを経験したら癌検診を行うようにしていれば、安心です。



Q子宮癌検診はどこで受けられるの?

A一般には産婦人科です。市役所などが行っている癌検診では、保健センターのようなところや、巡回バスなどを利用している自治体もあります。いずれにせよ、細胞を採取するのは産婦人科の医師が行います。



Q婦人科に行くのは抵抗があってイヤなんですけど。

A自分でタンポン状のものを膣腔内に入れて細胞を採取する自己採取法もありますが、子宮口を確認できない=病巣から細胞を採取できるとは限らない、任意抽出検査の要素が強いことを納得した上で受けられることをお勧めします。とはいえ、婦人科にかかるのはやはりハードルが高いので、何の検査もしないよりはずっとマシということで積極的に利用している自治体検診、企業検診もあります。不正出血など異常がある場合は必ず医師による検査を受けて下さい。



Q癌検診をうければ癌はみつかるの?

A子宮頚癌は、癌の中でももっとも発生機序や細胞形態の研究が進んでいるものの一つで、
前癌状態やごくごく初期の状態の癌でも見つけることができるようになっています。そして初期の状態なら、妊娠出産に影響することのない治療方法を選択して、100%治すことが出来ます。



Q自治体の癌検診って30歳以上からしか、受けられないですよね?

A残念ながら、その通りです。これは老人保健法が制定された1983年当時の、癌検診は30才以上を対象にする、という20年近くも前の科学情報、統計情報基づく癌検診というのが現在でも踏襲されているからです。20代の女性は子宮癌検診の枠から完全にもれてしまっており、無料で検診を受けることができません。昨年10月末に総理府男女共同参画室の「男女共同参画社会基本計画」原案の策定募集宛に「男女共同参画基本計画に関する意見・要望」としてメールを出したのを皮切りに、私はこれまでにも、政府機関などに要望メールを送っています。今回の向井さんの訴えを機に世論が高まることを期待して、さらに報道機関、国会議員などにもメールを出しています(
代表的なメールはこちら)が、これらについての回答はどこからも得られないままでいます。今後の世論の高まりと、それに伴う改革に期待します。



 

このページの壁紙は向井亜紀さんの最初の記者会見の時の
黄色いセーターの色と春らしさのイメージで
Aokiさんに作って頂きました。感謝。m(_ _)m

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