ホストな被害。

(* 2003.07.06の出来事 *)

デート商法に引っかかりそうになりました。
サビ残(=サービス残業)やって慢性疲労な小娘を
7時間も拘束しやがった某ジュエリー店(京都に本店あり)。
その手口を暴露しちゃいます。しちゃいますよ、えぇ。あぁくやしい。


その店の名前を知ったのは、某懸賞サイトにて。
私が当てたかったのは宝石でもなんでもなく、旅行券だったんですけど
応募者全員にもれなくxxxxxオリジナルネックレスプレゼント!
と詠っていたのでその店名を知りました。
その後、TVで米○涼子嬢のCMを見かけて、
「へぇ〜。TVCMもしてるんだ・・・ってなんじゃあの踊り。
とつっこむことも忘れず実施。


一番最初に電話がかかってきたのが2月くらい。
「自称:ジャニーズ顔の癒し系」営業(24歳)らしい。
その後も、忘れたころに連絡といったペースで、アポ取り電話が月1〜2。長電話でウザい。
メールは頻繁。内容は「お疲れ様〜」「がんばって〜」の励まし系ばかり。即削除


どーしても行きたくなかったので、「その日は先約あり」「急遽休出」と
あれこれ理由つけてずっと断ってた。
それでもしぶとくかかってくるので、もらうモノもらって早くおさらばしようと考えて行ったのだ。

メールも電話も着信拒否にして、絶対行かないのが正解です。

万一行ってしまった際には、このような目に遭います。(以下、ノンフィクション)
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「来てくれてありがと〜めっちゃうれしいわ〜
今日はね、なるとちゃんにいろんな石見せてあげるからね!
帰るころにはもう宝石博士だよ(笑)」



・・・・・・寒。{{ (-_-;)}}


お店には肝心のプライスを巧妙に隠したタグ付きのジュエリーがあちこちに飾ってありました。
奥にはテーブルとソファのセットがいくつもあって、ひとつひとつ仕切られてます。
キレーなおねーさんは非モテ系のおにーさん相手に、
ホスト系おにーさんは男なしのOL世代相手に、
タメ口を交えつつも、懇切丁寧に説明しています。
説明を受けてるお客様、かなり笑顔です。きっとイイ気分なのでしょう。
ここの営業は全員、夜の歌舞伎町から派遣で来ているのではないかと疑いたくなります。

場つなぎ程度に、「男性もけっこういらっしゃってるんですねー。意外〜。」と言うと、
「そうなんだよね〜。本当に大切な女性ができたら
その女性にプレゼントしようって決めて買ったりする人が多いんだよ。
女性用の指輪でも、チェーンに通して首からさげていれば普段目立たないし。
将来、お嫁さんになる女性に
『今までずっと肌身離さずつけてたんだ。』
ってプレゼントするのって素敵だよね。」


マジすか。((;゚Д゚)ガクガクブルブル
キモイ、キモすぎる。念がこもってそうだよ怖いよ。
汗をたっぷり吸い込んでそうで嫌すぎだよ。




どんな色の石が好きかだの、宝石のランクは3つにわかれるだの、
はめる指によって意味が違うだの、試着するときの注意点だのを
延々と説明してくれました。
あのですねーー・・・用件済ませて早く帰りたいんですけど。
宝石に関する知識は、Sueさんところで十分すぎるほど得てますし。。


ピジョンブラッドというハイレベルなルビーを試着し、真っ暗な部屋に案内される。
「変な声出しちゃだめだよ(笑)」
・・・間違っても出さねぇよ(怒)。

ブラックライトの下に、ピジョンブラッドをかざすと、ぼう・・・と浮き上がって光ってました。
これに驚いて欲しかっただけのようです。はいはい、すごいですねー。

次に試着させられたのはパパラチアサファイヤ。ピンクとオレンジの間のような色。
「『パパがチラっ☆』でも『パパ、拉致や〜』でもないよ(笑)覚えてねっ。」

極 寒 。




そんな感じで談笑(私は苦笑)していると、部長と名乗る男性(26歳)が挨拶にきました。
この方、全国を飛び回っていてなかなか捕まらないそうで
偶然逢えた私は、ものすごくラッキーだと説明されました。

部長、この営業さんに言い放ちました。
「8月のイベント用に仕入れたアレをぜひ見せてあげて」
ものすごーく稀少価値が高いことをアピールして興味をそそろうとします。
そうして見せられたのがアレキサンドライトのルース(裸石)0.318ct。
太陽光の下、蒼にもみえる緑でありながら、白熱灯の下だと茶にも見える深紫色。
確かにキレイ。変色するあたりが人気なのでしょう。
同じ石で作ったptリングを試着させられ、悔しいけど魅せられた。
そりゃもう即買しそうな勢いだったさ。2万くらいならな。
さてお値段は。






\930,000。






たっけぇ――――――!!!!Σ(゚Д゚)


無理無理無理!!ぜってぇ無理!!!いらんいらん!!!



さ、ここから部長のマシンガントークが始まります。



「なるとちゃん、すごく似合ってるよ。」
「一生モノの宝石・・・そろそろ身につけてもイイ頃だと僕は思うんよ、
今25歳でしょ?女の子から大人の女性へと変わってゆく時期だし。
「むこう半年以内に支払いスタートしてくれればOKだから。」
「他の店はBCランクの石買うけど、うちはAランクをどっさり買うからそのぶん安くできるんや。」
「正直、宝石って買わなくても困らないよね。でもね、これはあえてお勧めしたい!」
「こんないい石は今日を逃したらしばらく出てこないよ〜。」
「ローンはうまく活用するべきだと思うなぁ。ほら、家買うのと一緒だよ。
これから5年支払うって考えるんじゃなくて、これからの将来に、
充実した時間に支払うって考えれば、これはすごくよいお買い物だと思うよ。」
「絶対後悔させへんし、僕が保証する。」
「宝石って衝動で買わない限り一生買えないと思うよ!」
頑張ってる自分にご褒美をあげるのは自分しかいないよ?
「よしわかった、大切にしてくれると思うから、特別に値引きするよ!」

(電卓をかちゃかちゃ打ち始める・・)


「明日は七夕ってことでこれならどう?」






\770,000。



どーいう計算ですか?


あれこれ理由つけて無理だと何度も訴えるが
この時点ですでに「買う」と言うまで店から出られない雰囲気が出来上がっていた。
とりあえず早くその場から去りたかったので仕方なく「買います」と言う。
どうせ印鑑もってきてないから契約成立にならないし。何とでもなる。

最後に、その部長さんは言いました。
今回の価格は、なるとちゃんだから特別に安くするんだからね。
他の人には言わないでね、内緒だよ?

…どっかで聞いたことのある台詞だな。。。あぁ、そうか。布団の訪販のときか。



帰宅後、捺印して郵送してくれと渡された申込書はゴミ箱直行。
お断りメール入れてさっさと寝る。


本日もらった褒め言葉。普段、褒められることに慣れてないので心の中でツッコむ。

・髪めっちゃさらさらやね〜。(縮毛矯正してますから)
・なるとちゃん、痩せてるやん〜。(二の腕見て同じことが言えますか?)
・明るいし面白いよね。ホントに彼氏いないのぉ〜?(るっさい、ほっとけ)
・うわっ!指細い!爪ちっちゃくてかわいいなぁ〜。(小指は1号ですが何か?)
・合コンとかでモテそうだよね〜。(オチに使われるキャラなんですが)
・けっこう好みのタイプやもん。奥さんの次だけどw(ストライクゾーンが広いだけじゃん?)
・なるとちゃんの声聴くとパワーもらえるんやで。(私は萎えるんですけど)
・けっこう照れやさんだよね。ほら、目ぇ見て話せてないもん。(大きなお世話です)


結論:ふ ざ け ん な 。


初対面の貴様らに私の何がわかる?
久しぶりに女扱いされて多少気分良かったけど、7時間も拘束すんな。
今後、どんな男性に同じようなこと言われようとも、信じられなくなりそうだ。
男性不信になったらお前らのこと末代まで呪ってやる―――!!




そんなやつらに時間を割いてしまった他ならぬ自分に
ドロップキックをかましたくなりました(泣。

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