あとがき
子供の頃、既製服は数も少なく高価でした。母は近所の方から仕立て方を教えてもらい私に着せてくれました。手先が器用でしたからたくさんの洋服を仕立ててくれました。いくつのときか覚えていませんが気に入った洋服を探して街の店という店をまわってそれでも気に入らず買わずに家へ戻ったことがありました。今思えばずいぶんわがままな子供だったと反省しています。幸い私もものを作ることが好きでしたから男児服を数枚縫いました。ズボンなどは何回もミシンをかけ活発に動きまわる子供に負けないよう縫いました。こんなことを思い出しながら一冊まとめてみました。紙は全部包装紙を使いレースのウェディングドレスはケーキなどで使うレースペーパーを使いました。好きだった洋服がつぎつぎに浮かんでくるのがとても懐かしく母のそばで仕上がりを待つ自分を思い出しました。

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