あとがき

しろちゃんは、たくさんの思い出を私たち家族に残して、旅に出てしまいました。なかなかのいたずら子猫で突然いなくなったかと思うと冷蔵庫の上にすわっていたり、神棚の上にのったりして、驚かされたり困らされたりしました。また、散歩に連れていけとせがんだり、外出して遅くなった日は玄関で帰りを待っていたり、けがをすると家でおとなしくしていたり、おもしろいところもありました。せみをとって食べたり、野鳥のひなをねらい親鳥がいつまでも鳴きながら探しまわるなど野性的な一面もみせてくれました。庭の横を走る電車の踏切をうまくわたることなどは人間の子供たち以上に慎重でした。数枚残された写真をもとに絵本に仕上げ楽しかった日々の思い出としました。写真は子供が本格的に写真の勉強に取り組む前に写してくれたものです。

−1995年 8月−


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