あとがき |
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しろちゃんは近所のねこです。しろちゃんは赤ちゃんのときもらわれてきました。3人の小さな子供たちといっしょに育ったからでしょうか自分も人間と同じと思っているようなところがありました。ふざけっこをしているとまるで真似するかのようにジャンプして顔をかじったり、かみついたりするので子供たちからいやがられてしまいました。でも子供たちが学校に通うようになると朝早くからテニスコート(この本では桜の木)のそばの路でかならず待っていました。通学する子供たちを遠くからみているのです。後ろからついていったり、帰ってくる後を歩いてきたりするのです。ねこなのでどうにもなりませんが、なんだかあと追いする子供をみているようでかわいそうになりました。
今はわたしの家で食事をしたり、お昼寝をします。でも、小さいときに育ててくれた家に行って外からながめたり、車の上で休んでいます。子供たちも奥さんもそして近所の人たちからも「しろちゃん」「しろ」と声をかけられてとても幸せそうです。家のすぐわきを電車がはしります。これからも気をつけて永くアイドルとして生きてください。 |
6月25日 朝いつものように食事をしました。その日から行方がわからなくなりました。 |
−1994年 6月−
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