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雑記 20030630


  数分待った始発の電車。

  ドアが開き、席を確保し、さて座ろうかな、と、
  尻をシート側に向け、膝を折ったその時に。

  脇から突進してきて、
  そんな状態の私から席を奪おうとする小柄なカゲ。

  さすがに無理とあきらめたようで、
  ちらと見えたその表情は、あちゃー、てな感じで。

  でも。

  いくらなんでも無茶だろう?

  おばさんって生き物は‥‥。

     ミ☆

  古い設計資料を眺めていたS。
  しばらく虚空を睨んだ後、視線をこちらに。

  1年て364日だっけ?
  365日だよ。

  2月が28日だと‥‥364日?
  は?

  あれ?
  おいおい。

  2月って、29日?
  4年に1回は。正確じゃないけど。

  ああ、そうか、4年に1回365日になる、と。
  いや、違うって。

  確かに、その資料には不思議なことが書いてあったけれど。

     ミ★

  夕方、いや、残業時間帯、確か21時頃だったか。

  作業を中断し、トイレへ向かった。
  オフィスの大通りを抜けて部屋を出る。
  素っ気ない廊下を歩くこと数メートル。

  !!

  トイレの手前には給湯室がある。
  ドアはないので、暗がりがわずかに視界に入る。

  いつもとは様子が違った。

  白いワイシャツの男が、うなだれていた。
  音もなく、じっと、ステンレスの流しに手をついて。

  一瞬、等身大の静物画を鑑賞している錯覚に陥った。
  モノクロの、静かな、閉じた世界。

  しかし。

  彼の視線の先、
  銀色の流しの上には、、、カップ焼きそばがあった。

  一平ちゃん夜店の焼きそばだった。
  恐らく大盛りだろう。

  気を取り直すのにちょっと時間がかかった。

     ミ☆

  隣のシマの人達は、プロジェクトは同じだが会社は別。

  ここのボスであるS氏、年齢はおそらく40前後と思われ、
  30前後のクセだらけのメンバーを管理する手腕は、
  私ごときには計りがたいものがある、たぶん。

  人当たりのいいおっさんである。

  技術系のジョークは得意なようだが、
  けれど、それ以外は空振りの方が多い。
  とはいえ、そこは人柄がカバーする。

  すごい良い人なのだ。

     ミ★

  ある時、ふと気付いた。

  おっさんギャグが不発、
  ツッコミ、和やかな笑い。

  すると、場が、静まるのである。

  その前の状態は、たいがい、
  どこかで発生した雑談が伝播し、
  全体的にざわついている状態。

  息抜きは必要とはいえ、
  少々度が過ぎるかな、というような。

  S氏の一言。
  数秒後の静寂。

  意図してやってるのなら、
  凄いことだと思うのだが。


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