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リサイクル その3


  偶然で片付けてしまうには勿体ないこともある。

  ある休日、新宿で人を待っていた。
  少々早すぎたようで、暇になった。

  ふと、ある人のことを思いだした。
  広島在住の知人である。

  ケータイからメールを投げてみようか。
  しばし迷ったが、やめた、なんとなく。

  その数時間後。

  その人からメールが飛んできた。
  池袋にいるという。

  メールの往復がしばらく続いた。

     ミ☆

  重い掲示板は苦手である。

  書き込みの内容や雰囲気ではなく、
  いや、それはそれで十分理由になりうるが、、
  ここで言っているのは、データサイズのことである。

  要は、読み込みが完了するまでに、
  待たされるな、重いな、などと感じるのは、駄目。

  適当にメンテナンスして欲しい。

     ミ★

  混んだ電車で、席が空いたら、
  とりあえずは、正面かその付近に立っていた人に、
  そこに座る権利‥‥のようなものが、あるだろう。

  暗黙の、おやくそくってヤツだ。

  それと、座る場合、自分の荷物は、
  バッグ程度なら、膝の上にのせる。

  立っている側は、網棚にのせる。

  これも同様。

  で、目の前の席が空いた、
  網棚の荷物に手を伸ばす。

  という動作は、どー考えても、
  これから座るよ、という意思表示であろう。

  しかし、たまに、その、網棚のバッグに手を伸ばし、
  ぐいと引っ張った瞬間に、目の前を、するりと、
  人影が滑っていくことがある。

  中年が多い。

     ミ☆

  TV、民法の番組で、CMの前後をそのまま繋げるのではなく、
  それまでの粗筋のよーなものを流すのがここ数年の流行らしい。

  それなりに編集されたものならば納得もゆくが、
  全く手の加えられていない映像が流される場合もある。

  また、内容によって長さが変わるのは当然だろうが、
  無編集のそれを1分前後も流された日にゃぁ、
  手も勝手にリモコンへ伸びようってものである。

  芸のないことするなってんだ。
  ただの手抜きじゃないか。

     ミ★

  昔の電車はもっとうるさかったと言う人がいる。
  車両の発するそれではなく、乗客によるものだ。

  だからといって、
  今現在のそれがうるさくても良いという理由にはならない。
  受け手の許容範囲にも問題があるのかもしれないが、
  なにも積極的に騒音を撒き散らさなくても良かろうと思う。

  ところで先日。

  朝晩の通勤電車ばかりに載っていたので気付かなかったのだが、
  同じ人間の声でも、ある種のそれは気にならないことを発見した。

  赤子と、それをあやす母親の声、である。

  赤ん坊の泣き声なんぞは他を圧倒してケタタマシイはずだが、
  不思議と、少なくとも私の脳ミソは、
  むしろそれを自然なものとして受け入れているようだ。

  本を読むのにもさして邪魔にならないし、
  考え事をしていても、苛つきもしない。

  まぁ、居眠りから叩き起こされるのは勘弁だが。

     ミ☆

  五感から飛び込んでくる情報は全て中性であり、
  それに色をつけるのは本人の脳ミソであろう。

  普通、色のつけ方は単一ではないので、
  思いつく限りの評価が可能、と、言うのは簡単。

  他人のするように色を塗っていくのはた易い。
  また、他人に教えられるままにするのも、同様。

  人の間に生まれ、生きている限り、
  先人のそれに影響されるのは避けられない。

  が、自分の意思で、自分なりの色を塗ろうとすることは、
  環境やら才能やら色々あろうが、不可能ではなかろう。

  結果とは別に、その意思を尊重したい。

     ミ★

  丸2年で会社を辞めた。

  社会人3年目は引越しから始まった。
  社員寮とは名ばかりの簡易宿泊施設の片隅、
  強引に詰め込まれた荷物の搬出、引越し手続きなどなど。

  割り当てられた部屋は4畳半収納なしで、
  食事なし、光熱費込みで月2万弱、
  セキュリティの甘いことこの上なし。

  近所に米軍の施設があるので、
  空調の設置に補助が出るとのこと。

  手続きに住民票が要るとの事で、
  入寮数ヶ月後のある土曜日、半日潰して役所へ赴き、
  後日郵送されてきたそれを総務課に提出した。

  で、エアコンが入ったのは退寮のほんの数ヶ月前だった。
  春先なので需要は少なく、また、部屋にいる時間も短かった。
  会社か役所か、どちらの問題かは、
  その頃には既にどーでもよくなっていた。

     ミ☆

  今日は調子が悪い。

  と言って、いつもの通常サイズではなく、
  ミニサイズのカップラーメンを指さす、上司。

  胃の調子が良いと、大盛りになる。

  このほかに、普通の量の弁当が1つ。

  身体壊しますよ?

     ミ★

  込んだ電車の中でノートPCを使うには、
  あのシートは狭すぎる。

  いや、私の身体の幅の問題だろうか。
  もう少し細いか、小柄なら、とも思う。

  それはそうと、
  比較的空いた電車でノートPCをつついていると、
  あまり人が寄ってこないのが面白い。

  ちゃんと隣りに座れるようにしているのに。

     ミ☆

  赤坂見附の駅。

  上層には、丸の内線の、池袋 → 新宿方面行きと、
  銀座線の渋谷方面行きが、ホームを挟んで対面になっている。
  下層は逆に、丸の内線と銀座線の反対方向。

  一時期試していた通勤ルートは池袋から丸の内線に乗り、
  この赤坂見附で銀座線で浅草方面へ乗り換え。

  つまり、この駅に上層に着き、階段を下りて、
  下層から発車する銀座線に、ということになる。

  帰りは、虎ノ門から銀座線に乗り、やはりこの駅の上層で降り、
  階段を下りて池袋方面へ向かう丸の内線に乗る。

  行きも帰りも階段を下りている、ということだ。

  とゆーことは、逆に、
  行きも帰りも階段を上っている人もいるわけだね、うん。

     ミ★

  もう1年以上前のことだが。

  会社のサイトがリニューアルされたと聞いたので、
  とりあえずは、と、飛んでみた。

  ら。

  56kモデムで、
  トップページが表示されるまでに要した時間は、
  えぇと、確か5分くらいかかったか。

  ゲージが上がる。

  やけに工事中が目立つ。
  そうでないところも、大したことは書かれていない。

  ゲージが上がる。

  で、目に付いたのが「社員専用」というボタン。
  クリックすると、数分かけて、
  評価する気も失せるような画像を表示した挙げ句、
  アカウントとパスワードを要求された。

  更にゲージが上がる。

  教えられていたパスワードを打ち込むと、
  また「お待ち下さい」とのメッセージ。

  10分くらい待ったか。

  通信エラー。

  ぷちん。

  冷蔵庫からペットボトルを引っ張り出し、
  しばしベランダで空を見上げる。

  蚊に刺された。

  見ると、管理者に連絡を、と、メールらしきリンク。
  マウスカーソルを乗せてみると、
  ステータスバーには不完全なメールアドレス。

  翌日以降、会社との間にちょっとしたゴタゴタがあった。
  ああ、なんか、思い出し腹立ち。


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