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名寄 → 名寄


  ■ 7月19日(日)

  昔語りのような学生時代と比べると、
  私のそれはかなりドライであると言えよう。

  友人知人の行き来は少なく、私自身も、
  誰かの部屋へ遊びに行くということは殆どしなかった。

  友人関係に問題があるわけではない、と思っている。

  ゲームをやるか、
  漫画や雑誌を眺めて時間を過ごすのが嫌だっただけだ。

  喋るにしても、やはりゲームや、
  そうでなければ芸能人その他、娯楽のことばかり。
  たまにはマトモな議論でもしてみたかったのだが。

  ま、詮無い愚痴はおいといて、Kのアパートである。

     ミ☆

  って、Kって誰だ?、って感じだろうか。
  なにせ前回が去年の7月、1年以上前だし。

    ※ 因みにこの文章は約半年前に書かれ、放置されていました(汗)
    ※ さらに、つい先日、Kから「結婚しました」葉書が。おめでとー☆

  なんとなく書く気の起きない記録だと、
  なんとなく、放置したままになってしまうのだね、うん。

  えーと、場所は名寄(なよろ)市、
  学生時代の友人のKの部屋である。

  文中の時間では、
  昨日の夜遅く、彼のアパートに転がり込んだのだ。

     ミ★

  とりあえず朝メシだな。

  と、さりげなく、K、恐ろしいものを配膳してくれた。

  もちろん、こちらは厄介になっている身である。
  贅沢を言うつもりはないし、大概のものは食べられる。

  炊いてから丸2日経った、ごはん。

  しかも、炊きあがった状態から、
  一切手をつけずに、保温しっぱなし。

  静かに、咀嚼音だけが。

     ミ☆

  日曜だが、仕事の都合で出掛けねばならぬというK。

  好き勝手にしてよろしい、と、
  合い鍵を渡され、玄関で見送る。

  うむむむ。

  と、うなり、冒頭の述懐に戻る。
  他人の部屋に泊まるというのも初めてだったし、
  こーゆー待遇も御同様。

  自分に、同じことが出来るだろうか。

  しばし自問自答のループに陥る。

     ミ★

  近所をぶらついてみるが、
  それほど珍しいものがあるわけでもなし。

  荷物の整理をし、邪魔だけれど捨てられないものを、
  一時Kに預かっていて貰おうと、紙袋に移し替える。

  これから更に北へ向かい、
  帰りにもう一度ここへ寄る予定。

  都合が悪くなった場合は、
  宅配便で送ってもらおうという魂胆。

     ミ☆

  なんとなく、昨日、かなりの時間を過ごした駅へ。

  やけに祭りのポスターが目に付く。
  短い夏を彩る、ってところか。

  経済効果うんぬんよりも、
  本来の祭りの要素が強いに違いないと感じたのは、
  ただの感傷だろうか。

     ミ★

  Kが戻ってきたのは、たしか19時過ぎ。

  休日出勤の振り替えで、明日の月曜は休みとのことで、
  とりあえず、車に乗って夜のドライブだ!、だそうで。

  朱鞠内(しゅまりない)湖へ。
  日本最大の人造湖なんだそーだ。

  夜なので、ほとんど何も見えない。

  人造湖か、沈んでそうだな。
  なにが?

  いや、埋まってる、かな。
  だから、なにが?

  そりゃぁ、さ、5人くらい、さ。

  どうもKはそーゆーのが苦手らしい。

  普段は見えないものが見えてきそうだったので、退散。
  馬鹿話以外に特筆なし。

  昼間来れば、
  自転車で来れば、また、色々と書くことがあったろう。

     ミ☆

  なぜかそのまま旭川へ。
  Kおすすめとゆーラーメン屋へ。

  店名は伏せておこう。

  私は世間に比べると粗食環境で育ったらしく、
  滅多なことでは、不味いから食べられない、食べたくない、
  とゆー状態に陥ることはない。

  意図的に開発された食物は別である、念のため、閑話休題。

  食べたくない、と、食べない、は違う。
  ここでは、まぁ、二度と来ることはないだろう、てな。

  それにしても、Kの味覚‥‥。

  ま、いいけどね。


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