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映画を観るオフ


  中高生の頃は明らかにアニメが好きだった。
  大学時代は、その7割ほどをテレビ無しで過ごしたため、縁が薄れた。

  中学生の頃は某アニメ雑誌を買っていた。
  読者コーナーで見かける「卒業」とゆー言葉が、
  なんとはなしにだが、気になってはいた。

  アニメを卒業する、である。

  社会人になって関東に戻り、また、その頃にはテレビもあったが、
  仕事が忙しすぎてそれどころではなかった。情報も無かった。

  個人的には、えー年をした野郎がアニメ雑誌を買っても構わないとは思うが、
  残念ながら、世間様はそーは思ってはくれないだろう。

  アニメ、イコール、子供向け。

  テレビマンガとゆー表現は、大っ嫌いだ。
  変な言葉は使うな、マンガに対しても失礼だ。

  とはいえ、平均寿命も随分と延びてしまっている。
  この図式はしばらく健在なのだろう。

     ミ☆

  少々余談になるが、マンガもやはり、
  えー年をした大人が読んではいけないものらしい。

  以前いっしょに働いていた在日中国人技術者に言われたことがある。
  なぜ日本人は大人になってもマンガを読んでいるのか、と。

  質問には直接答えずに、こういってやった。
  日本のマンガを読んだことありますか?

  ある訳ないじゃないか、と来た。

  じゃぁ、お話になりません、
  それ以前の問題ですよ、と。

  その後、この話は出ていない。

     ミ★

  マンガもアニメも、表現の手段である。
  否定するなら作品名を、或いはその制作者を指して行うべきだろう。

  面白い作品があれば、そーでない作品もある。

  アニメに限ったことじゃない。

  マンガでも小説でも映画でもドラマでも、
  新聞でもニュース番組でも、その他もろもろ、あらゆるジャンルで。

  幾つかの作品からそのジャンルを評価してしまうのは、
  短絡と言うよりも、むしろ危険であると警告を発したい。

  ゴミの山の中に光り輝くモノがあるかもしれないし、
  逆に、どーでもいーものを世間一般が褒めそやしていることもある。

  ま、価値観は人それぞれ、なのだが。

  卒業の話に戻してみると、
  私としては、卒業なんてものはしていないし、する気もない。

  そもそも、卒業したから何だと言うのだ。
  アニメを観なくなったからどーなると言うのだ。
  表現の手段を、可能性を自ら斬り捨てて。

  ま、もっとも、昨今の、
  明らかにオタクちゃん向けの作品にはヘキエキだけどね。

     ミ☆

  色々な理由で、アニメを観る機会は随分と減った。
  テレビに割く時間もかなり減っている。

  ここ数年で印象深い作品としては、
  エヴァンゲリオン、ビバップ、トライガンてな所か。

  もののけ姫は見逃した。
  千と千尋はまだ観ていない。

  エヴァンゲリオンは、美術や音楽は素晴らしい。
  その点で印象に残っている。

  けど、それ以外は、どうも、ねぇ。
  ま、いまさら語るよーなものでもあるまい。

  トライガン。
  次回予告で泣いたのは初めて。

  あ、こないだ観た劇場版バンパイアハンターDは良かった、うん。

     ミ★

  で、カウボーイ・ビバップ。

  なにがどー面白いかを、具体的に他人に伝えられないのが無念である。
  テレビ放映分を中途半端にしか観られなかったのも、無念。

  とにかく、観てみろ、うん。

  と、大学時代の友人に言ったその1年後、ほい、てな感じで、
  衛星放送で放映されたものを録画したテープが、いま、手元にある。

  うまく伝わってくれたらしい。

     ミ☆

  てなわけで、オフである。

  最初に話が出たのは水鶏さんのところなので、
  そこの掲示板のオフとゆーことになる、のだろう。

  ま、それはそれ。

  9月15日(土)、敬老の日。
  折しも水鶏週間の後半である。

  因みに水鶏週間とは、水鶏さんの誕生日である9月10日と、
  そのハンドルの数字読み?の917に引っかけた期間である。

  数えてみると8日あるが、細かいことは気にしてはならない。

  念のために書いておくが、水鶏とは「くいな」と読む。
  鳥の名前である。「みずにわとり」と読んではいけない。

  更に因みに、今年のは、
  台風あり同時多発テロありと、狙いすましたように、散々。

  さて、メンツ、敬称略。
  水鶏、優玲、ちー、ふくちょ、ふくちょの後輩、司馬猫。

  ふくちょの後輩さん、いまだに固有名詞不明。

  聞かない方も聞かない方だが、
  ま、そのうち「後輩さん」あたりが定着するに違いない。
  つーかむしろ、定着させたるで、うむ、閑話休題。

  11時に池袋某所。

  私と優玲どんがほぼ同時に、5分前くらいに。
  遅刻が懸念(つーより期待)された千歳さまは、ほぼピッタリ。

  敢えて意地悪に細かい数字を出すなら、2分ほどの遅刻。
  バイクでなかったのが勝因であろうか。

  数分後に水鶏さん、さらに数分後、ふくちょと後輩さん。
  ふくちょ、電車が40分遅れたとかなんとか。
  日頃の行いだな、うん。

     ミ★

  昼メシ、東武デパートの12階、オムレツ系のお店、ロムレット。

  別のオフで何回か利用されたとゆーことで、
  なにやらお子さまライスにまつわる実績があるらしい。
  が、個人的には初めて入る店である。

  パフェに囲まれてふくちょがゲンナリするのはお約束の風景だが、
  これぞ柳井衆、てな水鶏さんの一撃は、やはり記録しておかねばなるまい。

  実際のその所要時間は1秒にも満たなかったと思われる。

  水鶏さんの注文したパフェが到着。

  しかし、水鶏さん、先に来たサラダにご執心の様子で、
  しばし放置されるブルーベリーパフェ。

  アイスや生クリームを彩る紫色の流れ。

  その傍らには、なんて言うのか知らないが、
  筒状のクッキーが2本、竹槍マフラーよろしく添えられていた。

  少しして、優玲どんの前にオムレツが到着、
  当人が嫌いだとゆー茄子の乗った、ランチセット。
  幸か不幸か、彼の席は水鶏さんの対面であった。

  さて、頂きますかな。

  なんて呟いたその直後、
  フォークに注意が移ったその瞬間。

  パフェから引き抜かれた1本の竹槍マフラー。
  皆が言葉を発する余裕もなく、ぶっすり、と。

  えっ?、と言ったかどうか。

  ふっくらと、美しい曲面を描くオムレツの表面、
  その黄色い大地に楔のごとく打ち込まれた、竹槍、その鮮やかさ。

  壮観でした。

     ミ☆

  ロフトで土産物を物色。
  10月某日の、優玲どんの柳井遠征のそれである。

  あまり不思議なモノが見つからなかったのが残念。

  しばらくブラブラして、
  ペットショップで小動物に見とれて、
  14時頃に映画館へ移動。

  ところでそのペットショップ。

  入り口脇にある一番大きなスペースに、猫が3匹。
  アメリカンショートヘア1匹、ロシアンブルー2匹。

  後者、良い感じに仲良くじゃれ合っていたが、
  なにげに値札をみると、片方だけ売約済みに。

  なんとなく、やるせない。

  因みに値段は、前者128000円、後者180000円。
  後者はペアではなく、1匹ずつ。ペアなら36万円。

     ミ★

  カウボーイ・ビバップ、天国の扉。

  絵は素晴らしかった。
  CGも自然だった。

  音楽も、もちろん。
  菅野よう子、万歳。

  けど、ストーリィが。
  なんだかなぁ。

  構成が、散漫だった。
  ファンサービス、は、言い過ぎか。

  30分の前後半くらいの話を、
  伸ばしに伸ばして、ってな感じだろうか。

  テレビ版からの期待とのギャップもあるだろう、が。
  まぁ、他人には勧めない。

  もったいないなぁ。

     ミ☆

  ハンズ経由で居酒屋へ。

  黙々と、言葉少なに食べ続ける面々。
  居酒屋としてはかなり静かなテーブルだったと思われる。

  ま、酒飲みらしい酒飲みは、、、いたけど。

  宴会はごく平和に推移し、
  オフはこのまま大団円を迎えるかと思われた。

  しかし、六分の一と、割合は低いとはいえ、
  やはり柳井衆はあなどれないのであった。

     ミ★

  居酒屋の定番つーたら、やっぱ枝豆である。

  それとナンコツの唐揚げ、これは外せない。
  ジョジョネタを、な、、、閑話休題。

  大きな事件の前に小さな事件があった。
  発端は、優玲どんの取り落としたフライドポテト。

  枝豆のカラ置き皿がゴミ置き場となるのは宿命である。
  そのポテトをごく普通にそこへ移したあたり、
  彼はやはり平々凡々、平和な関東人なのだろう。

  すかさず。

  九州出身のふくちょだったか、
  北海道出身の千歳さまだったか、先を争うように。

  もの凄いスピードでそのポテトへ手を伸ばすと、
  ずん、と、枝豆の殻にそのポテトを突き立てた。

  今度は、緑の大地に屹立する黄色いポテト、である。

  ひとしきり笑ったあと、内心、うーむ、と唸る。
  残念ながら二番煎じなのである。

     ミ☆

  本場の人は一味違った。

  宴もたけなわ、
  妙に落ち着いてまったりとする面々。

  と、右から伸びてきた水鶏さんの手。
  左の、千歳様の空きかけたグラスへ。

  片付けるのかな、などと思ったあたり、
  私も所詮は平々凡々、平和な関東人なのだろう。

  皆がぼんやりと眺める中、
  その作業はやけに手際よく行われたのであった。

  ベースは、千歳様の飲んでいたキール・ジンジャー。

  カシス・リキュールとジンジャーエールと何かのカクテル。
  私も飲んだが、ファンタの、トロピカルパンチの味がした。

  グレープフルーツジュースとコーラ(ペプシ?)が投入され、
  面々、ああ、名物、柳井衆の食後のアレかぁ、
  でも今回は材料が少ないからねぇ、などとタカを括ったのが運の尽き。

  静かにテーブルへ置かれる、
  怪しげな色を秘めたグラス。

  最初の犠牲者は?
  なんとなくふくちょへ視線を動かしかけたその刹那。

  トマトケチャップ?!

  麻痺、であろう。
  え?、まさか?、そんな!、ウソだろ?、などなど。

  理解できない、いや、想像力の地平を越えたとゆーか、
  ごく健やかに育った平均的日本人の倫理観をあざ笑うとゆーか、
  そんなことを?、するの?、しちゃっていいの?

  てな感じの、数瞬の、思考停止。

  もにゅ。
  もにゅもにゅ。

  とは、後日語った際の本人の表現である。
  自他共に求める擬音マスター・水鶏さん。

  すかさず攪拌、
  仕上げにミントの葉っぱを浮かべ、完成。

  血の海をたゆたう緑色の漂流船、ってところか。

  試飲と死因は音が一緒なんだな、うん。
  回し飲み、連発、阿鼻叫喚。

  命名、天国の扉、by優玲。

     ミ★

  20時前、あっさり解散。
  日本は平和だねぇ。


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