連休2001 前編
■ 5月2日(水)
2001年のゴールデンウィーク。
28日、土曜。
29日、日曜。
30日、振替休日。
1日、平日。
2日、平日。
3日、憲法記念日。
4日、国民の休日。
5日、こどもの日。
6日、日曜日。
てなわけで、間の2日を休むと9連休になる。
が、今年は色々あってカレンダー通り。
この日、仕事はようやく落ち着き、
それなりに平和な1日になるはずだった。
終業間際とゆーのは、
不思議と問題の発生率が高い時間帯である。
そして、連休の直前とゆーものは、
その発生率が くぃっ と上がるものらしい。
理屈は分かるんだけどね。
さて。
脱力して帰宅したのが何時頃かは忘れてしまったが、
NHKの某キャスターが、
「明日から後半の大型連休です」、
などと言っていたのをよく覚えている。
ぼーっとしていても、
「大型連休の後半」ちゃうんか?
などと突っ込んだのもよく覚えている。
続いて、これは声には出さなかったが、
そもそも小型とか中型の連休ってのがあるんかい?
さらには超大型とか新型とか旧型とか浮動小数点型とか。
因みに数年前の超弩級の連休は、ざっと180連休。
今の会社に入るまでの半年、色々あった。
ま、それはそれ。
ミ☆
■ 5月3日(木)
OFFである。
オフ会とかオフラインミーティングとか呼ばれるあれである。
個人的にはどーもこの言葉を単体で使うのは好きじゃないので、
大概はイベントの内容をからめることにしている。
今回は「手作りアイスオフ」である。
そのままだが、
アイスを作って食べようというオフである。
参加者は次の通り。
冷蔵庫提供・優玲どん。
アイス作成主任・水鶏さん。
卵白ミキサー・ふくちょ。
えーと、考えるのが面倒になったので残りは列挙。
AGEさん、ゆきのんさん、小しょうさん、きょうさん、私。
でこ先生こと(他にも異名多数)AGEさんと小しょうさんは、
遠路はるばる山口県から。
みどりの窓口で兄妹だか姉弟だか親子だかに間違われたとかなんとか。
ゆきのんさんときょうさんは、って、
平仮名が続いて読みづらいのだが、まぁ、いいか、
私とは関連のない繋がりなので、とりあえず様子見。
ハンドルと呼び名が微妙に違うかもしれないが、気のせい。
ミ★
我が和光市からは、有楽町線か東武東上線か新線で池袋、
山の手線で新宿、そこから小田急線で一眠り。
途中で水鶏さんと合流。問答無用で荷物持ちとなる。
紙袋の中には電動のハンドミキサー、泡立て器、
バット、ソフトクリームのコーン、その他諸々。
余談だが、今回のためにハンズで買ったというバット、
レシートには「キンゾクバット」と書かれていたそうだ。
優玲どんと、徹夜明けとゆーふくちょと合流。
デパートの地下で材料探し。
待ち合わせ場所に戻り、遅刻のゆきのんさんを拾い、
5人でぞろぞろと雨上がりの相模路を往く。
前日に関東入りした2人は優玲どん宅。
ぐたーりかまたーりしていた模様。
#ぐったり、まったりのこと
ミ☆
玄関に鍵をつっこむ優玲どん。
と、ドアの四角い枠の隅に小しょうさんが見えた。
ふむ、相変わらず濃ゆいツラガマエである。
ふと、「濃ぃ青年」とゆー単語を思い出した。
発音は、限りなく「好青年」に近くするとゆー。
それはともかく、歩を進めると、
冷蔵庫の前に ―― いや、他意はないが、AGEさんの姿が。
見ると頭の上になにか乗っている。
猫のぬいぐるみ、
某ゲームのキャラクターグッズとのこと。
ヒントはピロシキ。
時間的には少し後のことになるが、
頭上に更に別のぬいぐるみを重ねていたのが印象的だった。
記録は3段。
柔らかそうなモノクロの生き物と、
表情の豊かな、みょーな擬音を発する白い猫。
頭の上にぬいぐるみを載せる人。
そーゆー認識で脳ミソに刻んでみた、敢えて。
あ、そうそう、似合ってました(笑)
ミ★
アイス作りには時間がかかる。
到着早々エプロンを装備して台所に立つ水鶏さん。
それとは対照的に別室でくつろぐその他大勢。
アイスを作るオフなので、
準備が済めば、その他大勢としては暇になってしまう。
そんな大量に作るわけでもなく、
また、ヤロー1人暮らしの台所なのである。
それほど広くはないし、
主任と助手がいれば十分なのである。
てなわけで、ぼへ〜〜っと。
なぁんて、残念とゆーか話の必然とゆーか、
世の中はそんなに甘くはないのであった。
ミ☆
最初の犠牲者?はふくちょであった。
私は手元の本に気をとられていて、詳しい経緯は、
見逃したのか忘れたのか、よく覚えていない。
気がついたら、隣でふくちょがボールを抱え、
右手に持たされた泡立て器と見つめ合っている。
直径は25cmくらいだろうか。
鈍く光る、ステンレス製と思われるボール。
中を覗くと、うむ、あれは卵白であるな。
聞くと10個分の卵白だという。
彼の数十分に渡る戦いが始まったのはその数秒後である。
合図は水鶏さんの「お願いしますね(にやり)」だった。
因みに読んでいたのは「サポセン黙示録」とやら。
結局、帰るまでに読破してしまった。
ほんで今後、池袋は冠詞付きで「ザ・池袋」と呼ぶことになった。
詳しくは上記の本かサイトで(後者は未確認)、閑話休題。
黙々と泡立てにいそしむふくちょ。
気持ち遠巻きに、それとなく見守る他4名。
徹夜明けの謎テンションで何事か呟きつつ、
しかし黙々と、
一心不乱に右手で円を描き続ける男一匹……。
ミ★
放置して、本の世界に戻る。
それからしばらくして。
アイス作成工程のどの辺りで気付いたのかは不明だが。
台所がみょーに騒がしい。
聞くと、材料が多すぎてボールに全部収まらないという。
確かに当初の予定よりも多めに作ろうとはしたが、
予定通りでもそれで間に合ったかは、
ふむ、神のみぞ知る、ということになった、仕様である。
泡立てた卵黄、卵白、生クリームが全て収まるよーな、
それなりの容量の器。
皆が優玲どんの部屋のあっちゃこっちゃに視線を走らせる。
浴槽? ビニール袋を重ねて? ゴミ箱?
却下の嵐。
主任の視線がきつくなってくる。
では、買い出しだ!
てなわけで、鍋かボールか、
とにかくそれなりに容量のある物を探しに席を立ったのは、
先程ふくちょを囲んでまったりしていた4人なのであった。
ミ☆
駅の近くの○○スーパーでしょう。
優玲どんの提案である。
つーか、この界隈に一番詳しいのだから、
基本的に彼の言葉がそのまま採用となる。
とはいえ、駅から彼のすみかへ向かい、
更にそのまましばらく歩くと、
今度は私の守備範囲だったりする。
もちろん和光市ではなく、
前の前に、その辺りに住んでいたのだ。
ま、そーゆーこと。
ミ★
昼下がりのスーパー、
調理道具売り場なんぞにヒトケがあろうはずがない。
その、閑散陰鬱諸行無常の一角に蠢く4つの影。
うーん、小さい。
これは?
収まらんやろ〜。
こっちは?
って、用途が違いすぎる、それ。
じゃ、これは?
洗面器でどないせーちゅーねん。
散発的なボケとツッコミ。
結論、保留。
○○デパートへ移動。
ミ☆
キッチン用品売り場。
遠目に鍋を見つける。
お、あったあった。
ん? えーと、ん〜、通貨単位は、円なんだろーね、やっぱ。
こりゃー贈答用ですな〜。
広々とした明るい店内。
ゆったりと飾られた商品の数々は、
作りは飽くまで丁寧で、上品。
値段は、うむ、1桁違う。
他の3人のことは知らないが、
個人的には、縁も興味もない、苦手な空間。
とまれ、ほぼ間違いなく場違いな4人組。
私服で、という招待状を真に受けたよーな、そーゆー。
店員さんの絶えない微笑みがまぶしい。
巨大なボールを買って帰る。
ミ★
一通りまったりしたあと、ついにアイス配布。
ソフトクリームのコーンに、
水鶏さんの表現を借りるなら、もりっ とつがれた、
時間の都合で少々ゆるめのバニラアイス。
美味なりよ♪
ミ☆
陽もとっぷり落ち、腹の虫が騒ぎ出す時間帯。
何度でも書くが寄生虫のことではないぞ。
ファミレスへ移動。
毎度のことではあるが、
残り物を駆使して怪しげなメニューの開発にいそしむ人もいれば、
そのレシピをしっかりメモる人もいる。
今回の成果は、名付けてチョコバナナの森。
詳細は略しておこう。あまり思い出したくない……。
気になる人は関係者のサイトを参照して下さいな。
いや、味は、人間の食べるものの範囲ではあった。
これだけは間違いない、一応書いておこう、うむ。
ともあれ。
食べられる、食べられないと、
食べる、食べないとは別なのだ。
食べたい、食べたくないってのも。
ふむ。